タカラ塗料のブログ

刷毛塗り全塗装の塗料をガンで吹く場合の希釈率につきまして

刷毛塗り全塗装の塗料はガンや電動の簡易塗装機などでも吹き付けることができます。
その場合でもつや消しの塗料はムラになりにくく、艶有の塗料よりは塗りやすいです。

ただその場合の薄め方は刷毛塗りの場合と違いますので、ご説明いたします。

※希釈率
使おうとする塗料に対して必要なシンナーの量です。
計算方法は
使おうとする塗料×希釈率(%)÷100=必要なシンナーの量
となります。

ラッカーの場合

希釈率
刷毛・ローラー  80~100%
スプレー     100~120%

乾燥が早いので、夏場はリターダーシンナーが必要。
また湿度が高い時もリターダー必須。白くボケてしまいます。
http://brush-carpaint.com/?pid=100648577

 

2液ウレタンの場合

希釈率
刷毛・ローラー  20~25%
スプレー     45~50%

季節に合ったシンナーを出荷するようにしております。
もし冬場や春にご購入で、真夏に塗装される場合はウレタンリターダーで乾燥を遅くして塗装してください。
http://brush-carpaint.com/?pid=100648694

 

水性の場合

希釈率
刷毛・ローラー  0~5%
スプレー     10~15%

ガンで吹く場合は、塗装後用具の掃除を徹底してください。
水を吹いて、ある程度したらラッカーシンナーなどを入れて吹いてガンを洗浄しましょう。

 

 

刷毛塗り全塗装

刷毛塗り全塗装の際の内装への塗装について

刷毛で気軽に外装を全塗装したら、ドアを開けて乗り込むときに何も変わっていない今までの車だと少し気持ちがなえてしまいますよね。
今日は内装の刷毛塗り塗装について書いていこうと思います。

塗ってもいい素材

基本的に車の内装部品は、下記のようなものが多いです。

・ABS
・PP
・鉄
・ビニールレザーなどの塩ビ素材

これらの中で塗れないものは、

・ビニールレザーなどの塩ビ素材

になります。
判別する方法としては難しいのですが、指で押して少し凹むような部品はこれで作られている場合が多いです。
塗るとべたついたり塗料の種類によっては、乾燥後割れたりする場合もありますので塗らないほうが無難です。

またそのほかの素材についてもよくわからい場合は、目立たないところに塗っていただきまして1日以上乾かし、爪でかいてみて剥がれないか、押したりしてべたつきや割れなどがないかどうか確認してみてください。

ABS、PPに塗る場合

車の内装のほとんどがこれらのプラスチックになります。
外したりすると「ABS」などの刻印がありわかる場合が多いです。

これらは非鉄バインダーという下地剤を塗ってから、塗装をするとよく引っ付きます。
ただ塗装前にペーパーで目荒らしをして、脱脂を行ってから塗ってください。

非鉄バインダーはこちら
http://brush-carpaint.com/?pid=100813596

これを塗っていただけましたら、外装用の塗料でそのまま塗ることができます。

 

鉄に塗る場合

鉄に塗る場合は外装を塗る場合と同じですが、細かい部分が多いので手間がかかります。

塗りにくい理由は、外装はほとんどが凸面であるのに対して、内装はほとんどが凹面や細かいところが多いためにローラーが入らないのです。

ローラーが入らないのでほとんどを刷毛で塗るしかないのですが、ドアを開けて塗っていないところがあると気持ちが覚めてしまいますので、ここは根性でなんとか塗るしかないです。。

ちなみに当店のデモカーは外装は2日ぐらいで、内装はぼちぼちとやっていたので10日ぐらいかかってしまいました。

刷毛塗り全塗装

ロハスフェスタ万博2017春出店の裏側・・・当日編

準備期間5か月かかっていよいよ設営~

会社をトラック×2台で出発。

お手伝いいただいた方と、熱い中看板を下ろして単管パイプを組んで組み立てていきます。

あれ?はまれへんな?あれ?の図。
これに毎回困ってしまって時間を食います。

 


無事に時間内に組み終わって記念撮影の図。緑のクリオネがいます。


翌朝、少ないスタッフでなんとか店舗内の配置を行っていくの図。大慌て。


なんとかこんな感じ!みたいになってきた図。まだまだ出来上がってない。。


なんとか開店!今回は12日金曜日から15日月曜日まで出展しました。
平日は人が少ないかな?なんて思っていましたが、ところがどっこいたくさんのお客様でした。
しかもスタイリングボックスに興味を持ってくれる方が多く、とてもにぎわいました。



とくに当店の外壁にサインアートを書いてくれたライさんのフリーハンドの実演が何とも盛況でした。


じっと見入ってしまう魅力があります。


2日目はあいにくの雨。
雨の万博公園は田んぼのようになります。しかし午後からは雨が上がりまして、それでもたくさんの人たちがいらっしゃました。


人が少なかったので、エイジング実演。
やりだすとどんどん人だかりが。。

3日目は今までの反省を生かしてレイアウトの大幅変更。
天気もいいので真ん中の列を取ってしまって、ブースの外に放り出しました。


するとお客様もゆっくり見れるようになり、素晴らしい効果が。


スタイリングボックスの中に前々からお客様から聞いて気になっていた分野にスチームパンクというものがあります。

それはざっくり言うと昔の人が創造する未来、というイメージで、ジブリの作品の中にも随所にある世界です。
ファイナルファンタジーなどの世界もそうです。

それにあこがれて水鉄砲を塗ったものを展示していたのですが、複数のスチームパンカーの方にお声がけいただきました。


それで知り合った、Natsukoさんと。いろいろ勉強させてもらっています!

この時のために作ったでっかい刷毛(発泡スチロール製)も大人気で、記念撮影にみなさん使ってもらいました。
  

かぶってきたヘルメットを錆錆にしてほしい!はがれても失敗してもいいから!
というご要望をうけ、即興で新人スタッフが錆エイジング。


喜んでいただきました!


デモカーも今回頑張りました。

錆錆になって、コンクリートエフェクトされて、レインブーツネイビーで塗られて、最後はオールドローズで赤ら顔。

今回残業続きで頑張ってもらったスタッフやその家族に感謝するとともに、たくさんのお客様に興味を持ってもらえたのが大変うれしかったです。

なんでも30分間で100人以上入った時間帯もあったそうな。

いろいろな課題も見えてきましたが、またほとぼり冷めたころに出展しようかな?

その時はよろしくお願いします!

ロハスフェスタ万博2017春出店の裏側・・・スタイリングボックス準備編

先週5/12-5/15の4日間、​ロハスフェスタに出展してきました!

ロハスフェスタとは大阪は万博公園で行われるエコをテーマとした、多ければ来場者1日当たり3万人訪れる日本最大級のイベントで、ハンドメイド系やアンティーク系の雑貨屋さんがたくさん出店されている、オーガニックな雰囲気満載のイベントです。

2015に出展した時の記事はこちら
http://takaratoryo.com/category/event/2015autumn-event/

前回は店舗に塗料の瓶や色を並べていたのですが、そもそも塗料に詳しくない人にはとっつきにくい面がありました。
玄人さんには「いい色いっぱいあるね」と声をかけていただくのですが、素人さんやこれからの方から、何に塗ったらいいかわからない、そもそも塗れるのかわからない、など、生の声がたくさん集まりました。

それもそうだと考え直し、見せたい商品は二の次で、まずは塗った事例をたくさん持っていかなくてはならないと満を持して1年半ぶりに出展を決めました。

塗料で再現できる部屋をつくってみていただくのが一番ですが、それをするにはスペースが限られます。
そこでそれらの様々なスタイルの部屋の提案を詰め込んだ箱を作り、それを展示することにしました。

名付けて「スタイリングボックス」です。
色や塗料を並べるよりもよっぽどわかりやすい!(・・・のではないかと。。)

1月から作り続けたスタイリングボックスを一部ご紹介します。

すべて60センチ角に統一した正方形で、インスタグラムへの投稿がしやすいようにしました。

すべてオリジナル商品などで塗られており、その塗り方はサイトにすべて掲載されているようにしました。
http://howtopaint.gallery/?mode=f21

塗料を選びやすく、買いやすく、そして自宅でも塗り方がわかって塗りやすくをとことん突き詰めました。

こちらをスタッフ全員で1個~3個つくり、会場には16個を持ち込み展示しました。

刷毛塗り全塗装でゆず肌になる場合の対象方法

車の刷毛塗り全塗装でこの暖かくなってきた時期のよくあるご質問に、

「ローラーの目が多めに出てしまい、ゆず肌(凸凹状の表面)になってしまう」
「刷毛の目がきつく出てしまい、そのまま乾いてしまった」
「今まできれいに塗れていたのに、今回はとても塗りにくい、きれいに塗れない」

というトラブルがあります。
そちらの対処方法を今回はお話しします。

原因は「気温が上がってきて、早く乾いてしまっている」です。

刷毛塗用塗料は乾燥が早く、中でも2液ウレタンとラッカーは乾燥がとても早いです。
気温が上がってくるとローラー目や刷毛目の山が表面張力で収まる前に乾燥してしまい、そのムラがとても目立ちます。

しかしいろいろと対処方法があります。
真夏でも塗っていただける方法をひとつひとつご説明していきます。

 

①適量より少し多めに薄める

例えばラッカーの場合、適量が80~100%なのですが、100%に近づける、または110%程度シンナーを入れて、カスカスに塗り広げていくというのを繰り返します。
2液ウレタンなら30%程度、水性なら8%ぐらいを目安にします。

②シンナー自体の乾燥を遅らせる

当店ではラッカーシンナーは1種類しかありませんが、2液ウレタンは「冬用」「春秋用」「夏用」の3種類がありまして、季節によって出荷するシンナーを変えています。
例えば冬用のシンナーで夏に塗ると、乾燥が早すぎて塗りにくく、夏用のシンナーで冬に塗ると乾燥が遅すぎて全然乾きません。

ただラッカーと2液ウレタンそれぞれにリターダーという乾燥を遅くするシンナーがあります。
そのシンナーをラッカーシンナーや冬用、春秋用のシンナーに少量(5%程度)添加すると乾燥を遅らせることができます。

ラッカーリターダー
http://brush-carpaint.com/?pid=100648577

ウレタンリターダー
http://brush-carpaint.com/?pid=100648694

 

③カスカスに塗る

①でも書きましたが、大目に薄めてカスカスになるように塗り広げます。
一気に色を付けようとせずに、ローラーの中の塗料をすべて絞り出して、多くつきすぎたところはそのローラーで吸って伸ばすようなイメージです。

 

いろいろと書きましたが、暖かく、さらに熱くなるとやや塗装の難易度は上がります。
しかし当店のデモカーも真夏に塗り替えていますので、熱い時期の塗り替えも問題なくしていただけます!

刷毛塗り全塗装

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タカラ塗料について

当店・株式会社タカラ塗料は昭和24年から続く塗料店です。
塗料の販売、塗料の色を合わせる調色、オリジナル商品の開発、全国へのインターネット通販を行っております。

オリジナル商品

当店では、お客様との距離が近い分、
「こんな塗料が欲しい!」「こんな色で塗ってみたい」「あんな商品があったら便利なのに」
という声を日々いただきます。
その声にお応えすべく、既製品にないものは自分たちで開発。そんな思いから生まれた、タカラ塗料ならではのオリジナリティ豊かな商品をご紹介します。

  • タカラ塗料オリジナルカラー

    142色の美しいマットな TAKARATORYOオリジナルカラー

  • 水性ステイン

    珍しいホワイトや古材風色の 水性ステイン

  • ペインタブルテープ

    貼って塗って剥がせば原状回復 ペインタブルテープ

  • ラストブロック

    サビを完全に落す必要なしの下塗り剤 ラストブロック