2024年7月30日 | CATEGORY:How to paint, item, TAKARATORYO Original Paint Shop
スタッフTです。
水回りに施工OKなマイクロセメント「モルクラフト」。
先日、まだ「モルクラフト」を触ったことのないスタッフ対象に、社内で簡単な説明と施工体験をしてもらいました。
コテを持つのすら初めてのスタッフでも、それなりに満足のいく仕上がりになりました。
今回の施工体験を行ったスタッフ6名のうち、2名は「自宅の玄関土間に施工してみたい」とのこと。
実際に玄関土間に施工の際は、またこちらのブログでも紹介しますね。
マイクロセメント「モルクラフト」はモールテックスみたいに店舗の什器にも施工できる?
初心者でも施工可能なシンプルな工程、丸二日あればテーブル天板やキッチンカウンター程度の面積の施工が可能、といったメリットから一般のお客様がご自身で「施工してみたい!」とチャレンジされることも多い「モルクラフト」。
ですが、店舗施工専門の方や新築・リフォームの施工会社様などプロの方の現場でも最近ご利用が増えてきています。
マイクロセメント「モルクラフト」を採用した理由
実際に「モルクラフト」をお仕事で使用された方から、この製品を採用した理由をお伺いしました。
1.工程がシンプルなので、短納期で施工ができる
2.他社製のマイクロセメントより材料費が安価
3.特別な講習が不要
モールテックスのようなマイクロセメントでの仕上がりの洗面所をご希望の施主様にご提案された方や、店舗のカウンターやテーブル天板にモルタル調の造作の施工依頼を受けた方などからも当店のモルクラフトは大変ご好評をいただいております。
タカラ塗料ではマイクロセメント「モルクラフト」で施工された事例を募集しております。送っていただいたお写真やご感想は、ホームページやインスタグラムなどでぜひご紹介させてくださいね。
モルクラフトのご注文・詳細はこちらのページよりご覧ください>>
<マイクロセメント モルクラフト関連記事>
「IKEAのテーブル天板をコテ初心者がマイクロセメントモルクラフトで施工した記事①」はこちら>>
「IKEAの木製スツールをコテ初心者がマイクロセメントモルクラフトで施工した記事②」はこちら>>
「砂の粒子の大きさで仕上がり比較・コテ初心者がマイクロセメントモルクラフトで施工した記事③」はこちら>>
「キッチンや洗面台の天板として使える?汚れや熱変化や防水性を実験した記事④」はこちら>>
「ステンレス板など金属面やタイルに施工できる?強力プライマーでモルクラフトを施工した記事」はこちら>>
2024年7月5日 | CATEGORY:item, 代表大野ブログ
タカラ塗料代表の大野です。
今日はモールテックスのようにムラ感のある仕上がりを作れる「モルクラフト」の開発秘話のお話です。
巷ではモールテックスというベルギー製のモルタル調の商品、仕上げが流行っていて、それを街のお店でも施工されえているのが増えてきました。
かっこいいんですが、こちらの商品は我々塗料販売店が扱うことができず、販売元が行う講習を受けた人しか扱うことのできない商品のようです。
さらにその講習を受けてもなかなか施工が難しいようで思った柄と違うと施工後のクレームにもつながっている場合があるようです。
さらにさらに塗るのにインターバルの時間が必要だったり、洗浄などが必要だったりと時間がかかるのが施工単価を押し上げる原因となっているようです。
懇意にしている輸入元とお話させていただいた時に教えてもらったところ、欧州系の塗料メーカーではすでに後発でいろんなメーカーがモールテックスと同じような商品を出しているようで、とくにモールテックス一強ではないようとのこと。
(余談ですけど日本ではとある海外系の輸入塗料でこれがいいと使われ続けている製品があり、日本のシェアは高いけど海外では時代遅れなんてこともあるようです)
そこで以前に「コンティニューオ」というイタリア製の商品を試しておりました。こちらは当時入社したてで何も塗ったことの無いスタッフに担当してもらい、塗ってもらいました。
結構きれいにかっこよく仕上がり、よかったのですがちょっと材料の配合やセット品が多くなったり、プロが使う攪拌機が必要だったり、適用できる場所がやや少なかったりとちょっと発売に二の足を踏んでいました。(それでも何件かしっかり仕様書を作り販売してたのですが)
その後輸入元といろいろと相談し、新しい製品を適用するとこで混ぜる薬剤なども少なくした「モルクラフト」が完成しました。
こちらは既存のIKEAの机に5.5ミリのシナベニヤのカバーをつくってその上に「モルクラフト」を施工したものです。こちらも前述の「コンティニューオ」を施工したスタッフとは違うコテを触ったことない人たちで施工したものです。
コテ自体が難しいのですが、けば立ったりしたところなどは完全に硬化する前にペーパーなどでの手での研磨できれいにできたり、後で修正が利く部分も多く使いやすい印象でした。
また混ぜるものも少なくふたを開けてすぐ施工できる行程もあります。
ちなみに発売前に工務店の友人に販売したのですが、時間がなかったので職人を呼ばず自分で施工したらしいのですが、かっこよくできたみたいで、途中の写真を送ってくれました。
壁に塗ると迫力がありますね!
彼の感想として、
「そんなに難しくはない笑笑 コテがあれば! 養生は面倒笑笑」
とのことです(笑)
この意見を聞いて発売を強く決心しました(笑)
皆様もぜひお試しくださいませ。
モルクラフトはこちら
2024年6月28日 | CATEGORY:How to paint, item, TAKARATORYO Original Paint Shop, 調色屋
スタッフTです。水回りOKのコテDIY左官材、マイクロセメント「モルクラフト」。昨年の施工テストのブログの段階から興味を持っていただき、この度の発売開始と共にさらに多くの方から有難いことに反響いただいております。
当初は合板などで自作したテーブル天板への施工を想定しておりましたが、水回りOKなので様々な場所に施工してみたいというお声とご質問いただいております。
金属面にモルクラフトは施工できる?
「ステンレス製のシンクにモルクラフトを施工できますか?」「人造大理石のキッチンワークトップにモルクラフトを施工できますか?」というご質問いただきました。
回答は「下塗りのプライマーを強力なプライマーにすることで、施工可能!」です。
ステンレス製のシンクなど金属面のツルツルした面にモルクラフトを施工する場合は、下地に強力なプライマーを使用する必要があります。
また、垂れ落ちてしまうとプライマーがきちんと塗布できていない状態になってしまうので、密着性を高めるために40-60番くらいのサンドペーパーでキズをつけてから、強力プライマーを塗ります。その後の施工手順は通常のモルクラフトと同様です。
モルクラフト「専用強力プライマー」と、通常の「専用プライマー」を金属面に塗布した状態を比較してみました。「専用強力プライマー」の方が、マイクロセメントの主材がひっつくように、ザラザラとした骨材が素材にたっぷり付着している状態がよくわかります。
IKEAのステンレスキッチンワゴンUDDEN(ウッデン)にマイクロセメント「モルクラフト」を施工してみました
専用強力プライマーを使って、ステンレス製の天板に「モルクラフト」を実際に施工してみましたので、その施工手順を紹介します。
1.サンドペーパーでやすりがけする
密着性を高めるために40-60番くらいのサンドペーパーでキズをつけます。
サンドペーパーでやすりがけをして出た粉はきれいに拭き取っておきます。
2.専用強力プライマーを下塗りする
専用強力プライマーを原液のままローラーで塗り広げます(1回塗)。モルクラフトのプライマーは骨材が入っているので、ザラザラでどろりとしたテクスチャーです。このザラザラのおかげで、次の工程の「ベース」がひっつきやすい状態となります。触った感じも、木部施工用のモルクラフトプライマーより非常にザラザラしているのがわかりました。専用強力プライマーを塗った後、3時間程度乾燥させます。
3.モルクラフト主材を中塗りする
モルクラフト主材は柔らかいペースト状。容器の中身をよくかき混ぜて必要量を取り、塗っていきます。最初から滑らかな柔らかいペーストになっているので、非常に扱いやすいです。主材は2回塗る必要があります。
1回塗り目は薄く塗って柄を付ける目的があります。必要量目安は1㎡で500gを使うくらい。ひきずるようにしたり、大きく動かしたりと、コテの動かし方で色々雰囲気が変わってきます。
円を描くように柄をつけると柔らかい印象になります。1回目を塗った後、2時間以上乾燥させます。
1回塗り目で凹凸をつけすぎると2回塗り目に影響するので、凹凸が気になる場合は、1回塗り目の乾燥後にサンドペーパーやサンダーでやすっておきます。
2回塗り目は、1回塗り目で出来た凹凸を埋めるようになだらかにするのが目的。2回塗り目も必要量は1㎡で500gを使うくらいの目安でうすく塗り広げます。
ここからが、マイクロセメント「モルクラフト」のメインとなる工程です。
少しだけ乾燥(10~15分くらい)させてからきれいなコテを水平に当てます。
コテ面全体を使って表面を平らにするように撫でて磨いていくことで表面のキメが細かく詰まり、材料に含まれる雲母が角度によってキラキラと輝く美しい仕上がりになります。
表面に触れてしっとりした感触だけれど手につかないくらいがコテで磨くベストな状態です。
コテでなぞって取れたり、面にゴミが出る場合は早すぎるのでもう少し乾燥させる必要がありますが、逆に乾燥させ過ぎると磨き作業ができないので注意が必要です。
モルクラフト主材を塗った後はしっかりと乾燥させます。一晩置いて翌日に次の工程に進むことをおすすめします。
4.専用トップコートを上塗りする
専用トップコートはA剤とB剤を混ぜて使う2液型タイプ。A剤5:B剤1の割合で使用します。ローラーで2回塗り重ねます。
A剤とB剤は混ぜ合わせてから時間が経つと固まってしまうので、都度使う分だけ混ぜ合わせます。表面の細かな穴の中まで押し込むように染み込ませて押し込むように1回目を塗ります。
水周りの場所にも使用できるのはトップでしっかり表目を覆っているからなので、塗り残しが無いよう色々な方向にローラーを動かして塗る必要があります。
乾燥している表面に塗ると白い気泡が出来る場合がありますが、その際はコテやローラーでこすると消えます。4~5時間乾燥させます。
2回塗り目を行う前に、サンドペーパーやサンダーで全体をやすっておくと、より表面がなめらかになります。1回塗り目と同様に色々な方向で塗っていきます。24時間後に完全に表面が固まってベタつきはおさまります。
IKEAのステンレス製キッチンカウンターが大変身しました
完成した表面の拡大はこちら。
モルクラフト主材を塗りつける1回目のコテの模様の付け方や、モルクラフト主材2回塗り目のコテで磨く作業によって、様々な表情が生まれます。こちらはその施工の一例です。自分のイメージする模様のイメージ作りのために、本番の施工前に板などでぜひ試してみることをおすすめします。
水回りOK!マイクロセメント「モルクラフト」はツルツルしたタイルや金属面にも施工できます。
モルクラフト 「専用強力プライマー」を使うことで、以下のような部分にもモルクラフトを施工することができます。
・ステンレス製のシンクなどの金属面
・人造大理石のキッチンワークトップ
・釉薬を使ったタイル
・陶磁器タイル など表面がツルツルでプライマーが吸収しにくい素材
ご注文・詳細はこちらのページよりご覧ください。
【下地がツルツルしている場所に施工用】水回りやテーブル天板にコテDIYで施工できるマイクロセメント モルクラフト タイル カウンタートップ シンクに直接施工したい方はこちら >>
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