2025年3月24日 | CATEGORY:Q&A, 代表大野ブログ
タカラ塗料の大野です。
先日行ったセミナーでのご質問の一部をご紹介します。
今回は
自宅のお風呂の壁に富士山の絵を描きたい
です。
浴室壁用の塗料というのは昔はよくあったのですが現在は少なくなっています。
理由はというとユニットバスが増えてきた、というのもあるのですが、おそらくは
「カビが生えた、というクレームが多いからなくなった」
のだと考えています。
防カビ剤のようなものを配合すればある程度は抑えられるのですが、やはり締め切った室内だとカビが生えてしまいます。その注意事項を缶にかいたり説明書にかいたりはするのですが、やはり一定数「カビが生えたじゃないか!」とクレームがメーカーに入るのです。
もうそれなら使用用途の「浴室」というのを消してしまえ、とのことで浴室に塗ってもいいという塗料は減ってきています。
しかし今回ご質問いただいた方の条件では、
・自分の家を塗る
・すでに浴室の壁には塗料が塗られている
・換気をしっかりして定期的にカビ取りなどをしている
との条件だったので、それならばということでミューラルペイントをお勧めさせていただきました。
銭湯に絵を書くプロの銭湯絵師の方も使うグレードで言うと外部用のシリコンなのですが、ご自宅でしたら内部用のアクリルでも十分かと思います。
ちなみにタカラ塗料の塗料で銭湯に描いていただいたのはアクリルでした。
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2025年3月21日 | CATEGORY:代表大野ブログ
タカラ塗料の大野です。
先日行ったセミナーでのエピソードの一部をご紹介します。
今回は
壁を塗るときの塗料の量と金額の目安のお話
です。
セミナーに参加されたほとんどの方は塗料を塗られたことがなく、これから塗料を触ってみたい、という方がほとんどでした。
そんな方が気になるのは本当に塗りやすいのか?においはどうなのか?などもあると思いますが、中でも最たるは金額の話だと思います。
ですのでこんな表を作りました。
これは現在京都店の店頭に飾っているパネルの一部で結構お客さんが興味持ってみてくれているそうです。
部屋の一面を塗るだけなら5000円程度で塗料がそろって塗れますよ、というお話をするととても気軽に感じられたようでした。
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2025年3月19日 | CATEGORY:代表大野ブログ
タカラ塗料の大野です。
先日行ったセミナーでのエピソードの一部をご紹介します。
今回は
タカラ塗料のオリジナルカラーのできるまでと他社の色のできかたとの違いのお話
です。
日本でもDIY向けに各社オリジナルカラーというものを作っていますが、タカラ塗料のオリジナルカラーの決め方と他社との決め方の違い(想像)を説明します。
まず他社のオリジナルカラーの決め方(想像)です。
オリジナルカラーの企画を決める方がいらして(女性)、日本塗料工業会の色見本帳などから〇〇番と□□番の間でちょっと〇〇番より、みたいな方法で大まかな色を決めます。
そして調色する部署の人(多分男性)にその色に忠実に作ってもらい、A4サイズ程度の色見本を作ってもらいます。
出来上がった色を見て、おもったより濃いなぁとか鮮やかだなあと思ったら企画の方はまたもう少しこんな感じ、といって調色する人に伝えます。調色する人からするともうちょっと具体的に言ってほしい、なんなら日本塗料工業会の色番号で言ってほしいと注文をつけます。
上記のようなやり取りを何度もしないといけないのですが、調色する人になかなか色味が伝わらず、だんだん妥協してきて企画の人もこれでいいか。。と色が決定します。
それを上司に見せてみると「こんな色ではホームセンターに陳列したときに小さい見本しか展示できないので色が映えない。もうちょっと明るい、鮮やかにしろ」と言われてしまいます。
企画の人はそんな色にしたくないなぁと思いながらもまた妥協点を探し、色の指示を調色する人に出します。
とまあ想像で長々と書きましたが、色を決めるためにはこれだけの工程を踏まなくてはいけません。
対してタカラ塗料ではこのようにして決めます。
企画の人が大体の色を決めるまでは一緒ですが、そこで名前も一緒に考えています。
それを調色師がまず作り、その色を企画した人と一緒に壁に塗ってみます。そこで大体思ったより鮮やか、明るい、となり、「これは自分の部屋に塗りたいと思わない」となったらそのニュアンスを調色師が汲み取り、その場で色を調整してまた塗ってみます。それを何度か繰り返し、最初に決めた色の名前の範疇を逸脱しないけども部屋に塗ってみたい色、というところまで作りこみます。
この「部屋に塗ってみたい」と思うところがポイントで、あまり派手な色になってしまうと威圧感を感じるほどになりますし、幼稚なイメージも出てしまいます。
そしてその色がかなり鈍いイメージになってしまったとしても気にしません。
我々は大きな見本を店頭に置くこともできますし、ホームページでも色味を表現することができるからです。
このようにしてできたタカラ塗料の色はとてもいいので、ぜひ店頭に見に来ていただければと思います。
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