タカラ塗料のブログ

「第13回⼤阪モーターショー」ご来場ありがとうございました

2025年12月5日(金)~7日(日)の3日間、インテックス大阪で「Japan Mobility Show Kansai 2025 第13回⼤阪モーターショー」が開催されました。
今年は3日間で224,743名が来場し、西日本最大級のモーターイベントとして大いに賑わいました。

トヨタ・ホンダ・日産をはじめ、BMW、メルセデス・ベンツ、アウディなど国内外33ブランドが集結。
当社は今回が2度目の出展となり、多くの方にブースへ足を運んでいただきました。お越しいただいた皆さま、ありがとうございました。

タカラ塗料のブースでは、刷毛とローラーで全塗装した社用車「エブリイ」と社長専用車「ユーガ」の2台を展示しました。
「本当に刷毛で塗ってるんですか?」「初心者でもこんなにキレイに仕上がるんですか?」といった驚きの声を多数いただき、実車の説得力を改めて実感しました。

ブース内で掲示していた「2万円でクルマを自分で塗り替える」というメッセージにも多くの方が反応され、「塗料と道具でこの価格は驚き」「こんな方法があるなんて知らなかった」といった声が続き、DIY全塗装への関心の高さがはっきり見えました。

作業工程を流していたモニターの前には常に人だかりができ、塗装の流れをじっくり見つめる様子が印象的でした。

会期中には、「数年前に自分で塗ったよ」「ずっと塗ろうか迷ってるんです」といった、以前から当社をご存じの方々も来場されました。
実際に自分で塗られた方からは「思ったより塗りやすかった」「仕上がりに満足している」と直接声をいただき、スタッフにとって大きな励みになりました。

また、先月放送されたテレビ大阪「大阪おっさんぽ」をご覧になって来場された方も多く、「テレビに出てた会社ですよね?」と声をかけていただく場面もあり、メディアの影響を実感しました。一方で、DIY全塗装の情報がまだ十分に届いていない層もおり、今後の発信に向けた課題も見えています。

ありがたいことに「タカラ塗料のブースが一番見ごたえがあった」「ここが一番良かった」という評価を多くいただきました。
とくに、塗装工程を視覚的に理解できる展示構成と、DIY全塗装の仕上がりを実際に確認できた点が高く評価され、準備してきた内容がしっかり伝わったと感じています。

次回開催は2年後。出展の機会をいただける際には、今回以上に充実した展示をお届けできるよう準備を進めていきます。

車のDIY全塗装をもっと身近に感じていただけるよう、これからも認知を広げ、色を自分で変える楽しさを体験していただける場をつくっていきます。

思い付きから始まった「でっかい刷毛」の制作【塗装完成編】【社長ブログ】

タカラ塗料の大野です。

でっかい刷毛の制作、完結編です。

2023の大阪モーターショーのために作った刷毛の制作も塗装の作業で大詰め。
基本塗装の作業になれば僕の手を離れて得意なスタッフにバトンタッチします。

柄を白木色の下地色を塗って

毛と金具部分を塗って

木目を書いていきます。

木目が入ったらステンシルを入れていきます。なんせ看板なんで。

ちなみにこのあたり、準備がギリギリであんまり写真がありません。。
ですので完成してブースに飾っている写真がこちら。

作った甲斐がありブースでは話題になり、ずいぶんと活躍してくれました。

この刷毛は別の車のイベントでも使い、また2025の大阪モーターショーにも持っていきます。
ぜひ写真を撮って帰っていただければと思います。

ちなみに現在「刷毛とローラーで全塗装しよう」って言っているんで、次はローラーが必要!ということで、でっかいローラーを作成中です。

今回は制作するのが僕しかいないのと時間があまりないので分解できる作りにはできず、3メーターぐらいの大きさで簡素な作りになります。
こちらの制作日記もまた書きます。

とにかく大阪モーターショーに見に来てください!

思い付きから始まった「でっかい刷毛」の制作【パテ成形編】【社長ブログ】

タカラ塗料の大野です。
前回に引き続きでっかい刷毛の制作のお話です。

前回までで削り出しを行い刷毛の形までは持っていきました。

刷毛の毛の部分も筋を描き、なんとなく刷毛っぽくなってきました。
そしてこちらの刷毛はこのままだと車に載せるのが大変なので分割できるようにしています。

このように分割できます。
そしてこの写真にもあるようにスタイロフォームの隙間ができちゃった部分は建築用の水性のパテで埋めていきました。

そして通常ならこういう造形物を作る場合、発泡スチロール系で作ると柔らかすぎるのでFRPをまいていきます。
しかし通常FRPで使うポリエステル樹脂は発泡スチロールを溶かしてしまうので、やや高価なスチロール樹脂を使っていったりしなければならないのです。

それよりもFRPは匂いもきついしガラス繊維はチクチクするしカチカチになってその後の造形も大変なので使いたくない。。

ということで今回はオール水性で行こうと思い、スタイロフォームを建築用の水性パテで覆っていくことにしました。もちろんパテで覆うだけなら強度的にも問題がありそうなので、石膏ボードの間に貼るファイバーテープで巻いてからパテを盛って覆っていくことにしました。

メッシュテープもガラス繊維なので引っ張り強度も強く、やや簡易なFRPのようになるかな?という実験でもあります。

このようにメッシュの目が見えなくなるまでパテを盛っていきます。

おなかの面にパテを盛るのが難しいので寝かせるような台を作り刷毛を置きます。

寝かすと見える下側の荒い切り出し部分。

塗っては乾かして削り、塗って乾かして削り、を繰り返してきれいなお肌をつくっていきます。乾燥時間も必要だし、削ると粉が出るので大変。
ただ水性パテは削りやすくすぐに形はできていきます。

電動工具を使っての研磨作業。

仕事の合間見ながら作業し、10日ほどでこのような姿に。やっと塗装していきます。

つづく

大阪モーターショーまであと1週間!タカラ塗料ブースの見どころまとめ

2025年12月5日(金)~7日(日)開催の「Japan Mobility Show Kansai 2025(第13回 大阪モーターショー)」まで、いよいよあと1週間となりました。

国内外32ブランドが集まる、西日本最大級のモーターイベントです。
最新の車はもちろん、カスタムカーやキャンピングカーも多数展示され、車好きからアウトドア派まで楽しめます。

会場にはキッズゾーンや消防車・パトカーなどの「はたらくクルマ」も登場。
さらに全国のグルメが集まる「味わいロード」や、ゲストによるステージ企画など、見て・食べて・体験できるコンテンツが盛りだくさんです。

タカラ塗料のブースも、準備がいよいよ最終段階に入りました。
今回は、当日楽しんでいただける見どころをまとめてご紹介します。

▲前回開催時の様子

① “刷毛とローラーでDIY全塗装した”車体を2台展示

スタッフが刷毛とローラーでDIY全塗装した車を2台展示します。
塗装業者による仕上げではなく、一般の方でもDIYで仕上げられる手法で塗った実車です。

左:スズキ・エブリィ(タカラ塗料オリジナルカラー:ビスケット)
落ち着いたベージュが幅広い世代に人気のカラー。

右:光岡自動車 ユーガ(タカラ塗料カスタムカラー:ツリーフロッグ)
アマガエルを思わせる優しいグリーンで仕上げた一台。

「刷毛とローラーだけでここまで仕上がるの?」と毎回驚かれる展示です。
写真では伝わりきらない塗膜の質感や刷毛目の雰囲気を、ぜひ間近でご覧ください。

② “塗る前から完成後まで”が一目でわかるボンネット展示

今回、実際のボンネットをまるごと使った“工程展示”も新たにご用意しました。
塗装前の状態から足付け、そして1度塗り・2度塗り・3度塗りまでを、一枚のボンネット上で段階的に塗り分けています。

DIY全塗装ならではの、塗る前の質感、足付け後の下地の変化、重ね塗りによってムラがどう整っていくのかまで、工程ごとの違いが一目でわかる内容です。

「どんな順番で塗るの?」「ムラはどれくらいで消える?」といったDIYならではの不安も、この展示を見るだけでかなり解消される内容です。

③ スタッフも常駐。DIY全塗装・刷毛塗の質問が気軽にできる

タカラ塗料のスタッフがブースに常駐しています。

普段は平日の17時までの営業で来店が難しい方でも、会場でDIY全塗装のコツや塗料選びを気軽に相談していただけます。

「下地処理はどこまで必要?」
「DIYだけど失敗したくない」
「ローラーと刷毛ってどっちがいい?」

といった具体的な質問にも、その場でお答えします。

④ 手作りの巨大オブジェなど“ペンキ屋らしい”展示も

ブースでは、スタッフが手作りした巨大オブジェやクラフト感あふれる装飾も展示します。
特大ローラーをはじめ、ペンキ屋らしい世界観を楽しんでいただけるこだわりの内容です。

写真スポットとしても楽しめるよう制作していますので、ぜひ記念に撮影してください。

⑤ 来場者特典:公式LINE登録で「全27色のカラーサンプル」をプレゼント

会場でタカラ塗料「刷毛塗全塗装」公式LINEを友だち登録いただいた方へ、車用塗料27色のA4カラーサンプル(非売品)をプレゼントします。

・スタッフが1色ずつ手で塗った実際の色、塗膜を確認できる
・全色が一目で比較できる
・色選びのイメージ違いを防げる

DIY全塗装を検討している方には特におすすめの特典となっています。数量限定のため、お早めのご来場をおすすめします。

いよいよ来週開催となりました。

タカラ塗料ならではの「刷毛とローラーでできるDIY全塗装の楽しさ」が詰まった内容になっています。
初めての方でも気軽に楽しんでいただけますので、ぜひブースにお立ち寄りください。
皆さまのご来場をスタッフ一同お待ちしています。

■イベント開催概要

【開催日時】
2025年12月5日(金)~7日(日)
各日9:00〜19:00(最終日は18:00まで)

【開催場所】
インテックス大阪(大阪市住之江区南港北1-5-102)
タカラ塗料ブース:6号館(6BCU-03)

【アクセス】
・大阪メトロ ニュートラム「中ふ頭」駅より徒歩約5分
・大阪メトロ 中央線「コスモスクエア」駅より徒歩約9分

【チケット】
・前売券:一般 1,800円 / 大学生・専門学生 1,300円
・当日券:一般 2,000円 / 大学生・専門学生 1,500円
※高校生以下は無料

▼チケットのご購入・イベント詳細はこちら(大阪モーターショー公式外部サイト)

思い付きから始まった「でっかい刷毛」の制作【組み立てと削り出し編】【社長ブログ】

タカラ塗料の大野です。
今回は特大刷毛の組み立て編です。

購入した材料をカットしてもらい、適当に車に積んで持って帰ってきました。
ここから図面通りに組み立て。

おもに9ミリのベニヤと胴縁という木材で設計。中ができるだけ空洞になるように作りました。そして分割の機構がいるのでちょっと中身の設計はややこしく。
さらに2×4材を差し込んで分割が取れないようにしたりとちょっと工夫があります。

ちなみに走行中に出来上がった形で走ることは想定しておらず、あくまで展示用。なぜなら設計段階で気付いたのですが、軽の箱バンの上に乗せると、ちょっとした高さで道交法違反になってしまうことに。本当はレッドブルの車のように積んで走りたかったのですが。。

木製部分はすぐに組めたのですが、意外とスタイロフォームの接着に苦労することに。木工用ボンドでつけると通気性のない素材だからかなかなかボンドが乾かず、引っ付けるたびに半日ぐらい待たないといけないのです。
今ならちょっと知識が増えまして、発泡ウレタンフォームを接着剤代わりにするんですが。。

ボンドと時間をいっぱい使って貼り付けは終了。
ここから恐怖の削りだし作業。

図面を見ながら適当に線を引いていきます。

線が引けたらのこぎりなどを使って削りだしていきます。

削りまくったらちょっと厚みが足りないところが判明し、さらにスタイロフォームを貼る。

そしてまた削っていく。

ある程度削ってみて写真を撮り、PC上で刷毛の画像を重ねてみるとちょっと削らないといけないところが見えてきてまた削る。

つづく

ブログ

タカラ塗料について

当店・株式会社タカラ塗料は昭和24年から続く塗料店です。
塗料の販売、塗料の色を合わせる調色、オリジナル商品の開発、全国へのインターネット通販を行っております。

オリジナル商品

当店では、お客様との距離が近い分、
「こんな塗料が欲しい!」「こんな色で塗ってみたい」「あんな商品があったら便利なのに」
という声を日々いただきます。
その声にお応えすべく、既製品にないものは自分たちで開発。そんな思いから生まれた、タカラ塗料ならではのオリジナリティ豊かな商品をご紹介します。

  • タカラ塗料オリジナルカラー

    142色の美しいマットな TAKARATORYOオリジナルカラー

  • 水性ステイン

    珍しいホワイトや古材風色の 水性ステイン

  • ペインタブルテープ

    貼って塗って剥がせば原状回復 ペインタブルテープ

  • ラストブロック

    サビを完全に落す必要なしの下塗り剤 ラストブロック