タカラ塗料のブログ

プリント合板に塗装をするには

タカラ塗料の大野です。
今回はプリント合板に塗装をするにはどうすればいいのかについて書いていきます。

第二工場の塗装前のプリント合板

プリント合板とは?

まずプリント合板は木なのか?ということですが、基本的には表面は木ではありません。
樹脂系だったり紙だったりすることもあるのですが、表面は「プラスチック」と考えてもらえたらと思います。

プリント合板の見分け方

見分け方は・・・難しいんです。。
最近のプリント合板はとても見分けがつきにくいのですが、壁に貼ってる状態ならヒントがあります。

それは「同じ模様を探せ!」です。

このようにプリント合板はよく見ると同じ柄がちょいちょい出てきます。壁紙などと同じ印刷系にはありがちなポイントで、同じような柄がたくさん出てきます。
こうなったら間違いなくプリント合板です。

プリント合板を塗りたい場合は?

プリント合板はそのまま塗るとほぼ間違いなくはがれてしまいます。
実験をしてみました。
様々な条件でプリント合板に塗装をして、マスキングテープとガムテープを貼ってはがして引っ付いているか?という実験をしました。

詳しい結果はこちら

プリント合板に直接水性塗料を塗る

結果
マスキングテープ ×
ガムテープ ×
爪で削る ×

プリント合板に320番の紙やすりをかけて水性塗料を塗る

結果
マスキングテープ 〇
ガムテープ ×
爪で削る ×

プリント合板に320番の紙やすりをかけて含浸シーラーを塗り水性塗料を塗る

結果
マスキングテープ 〇
ガムテープ △
爪で削る ×

やすって直接水性塗料を塗るよりはまし。

プリント合板に320番の紙やすりをかけてメタルコートプライマーを塗り水性塗料を塗る

結果
マスキングテープ 〇
ガムテープ ×
爪で削る ×

やすって直接水性塗料を塗った結果と一緒。

プリント合板に320番の紙やすりをかけて非鉄バインダーを塗り水性塗料を塗る

結果
マスキングテープ 〇
ガムテープ 〇
爪で削る 〇

かなり強めに削ろうとしないと削れない。
でも非鉄バインダーを大きい面積に塗ると臭い。。

プリント合板に塗るなら まとめ

上記の結果から、
・紙やすり必須!
・壁を塗るぐらいなら含浸シーラーを塗ってから
・家具や扉など人が触れたりモノが当たったりするところは非鉄バインダーを塗ってから
という結果になりました。

まあ自分の家で手軽に塗りたいっていうぐらいなら、やすってから下塗りなしで塗ってもいいかな。。
という塩梅です。

含浸シーラーはこちら>>
非鉄バインダーはこちら>>

建築用フィラーでアート(ぽいもの)ができるか

タカラ塗料の大野です。

撮影のためにフィラー(大日本の弾性フィラー1液テクトMAX)が思いっきりあまりました。
メーカーに少量でもサンプルもらえれば助かるんですがこちらは出せないそうで。仕方がないので一斗缶で購入して撮影しましたが、使ったのはほんの6分の1程度。
余ったフィラーをなんかできないかと考えているときに、インスタで見たこんな投稿。

多分アートの人が使うメディウムとかやと思うんですが、こんな風になら使えるかも、とやってみました。
これがフィラーです。

これに赤を入れていきます。

なっかなか赤になっていかないなぁと思い赤を足し続けるとゆるくなってきます。

ゆるくなっちゃうと角が立たなくなっちゃいまして、ただちょっともっさりした塗料って感じなので、粘度を上げるために「アエロジル」というシリカの粉を混ぜます。

いつもアエロジルを脳内では「アロエ汁」と変換してしまい正式名称を忘れてしまいます。
そんなことを考えていると入れすぎました。。

ぼそぼそになっちゃいました。。
仕方がないのでまたフィラーを足します。

こうするとポットでかき混ぜるのが困難になってきたので、もう塗る予定の板にぶちまけます。

そして練って練って、完成したのはこちら。

これはアートなのでしょうか。。ただただ重く、チクチクする板ができました。
これを練ってる時の動画をインスタにあげましたので、ASMRをお楽しみください。

最近の実験・・・土にシーラーを混ぜる編

タカラ塗料の大野です。

最近はお客様から頂いた課題をよく実験したりして確かめています。
今回は土を含浸シーラーで固めてしまう実験をしました。

土によって混ぜられる含浸シーラーの量が違うので実際に混ぜてみないとわからないのです。
そしてよく引っ付いてはいるけどひび割れも一部出てしまいました。。

こういう模様を出したい方にはいいのかも。。

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タカラ塗料について

当店・株式会社タカラ塗料は昭和24年から続く塗料店です。
塗料の販売、塗料の色を合わせる調色、オリジナル商品の開発、全国へのインターネット通販を行っております。

オリジナル商品

当店では、お客様との距離が近い分、
「こんな塗料が欲しい!」「こんな色で塗ってみたい」「あんな商品があったら便利なのに」
という声を日々いただきます。
その声にお応えすべく、既製品にないものは自分たちで開発。そんな思いから生まれた、タカラ塗料ならではのオリジナリティ豊かな商品をご紹介します。

  • タカラ塗料オリジナルカラー

    142色の美しいマットな TAKARATORYOオリジナルカラー

  • 水性ステイン

    珍しいホワイトや古材風色の 水性ステイン

  • ペインタブルテープ

    貼って塗って剥がせば原状回復 ペインタブルテープ

  • ラストブロック

    サビを完全に落す必要なしの下塗り剤 ラストブロック