タカラ塗料のブログ
2025年6月17日 | CATEGORY:代表大野ブログ
タカラ塗料の大野です。
今日も屋根に上って実験をしていました。
今日の実験はこちら。
いろいろな色を並べて表面の暑さを計る実験をしてみました。
だいたい色が濃いほど太陽の熱を蓄えやすくなり暑くなるっていうのが常識ですが、今回はそれをわざわざ実証しました。
実験方法
アルミ複合板の板に以下の色を調色して塗る。
塗料は水性のウレタン艶有を使い、色は種ペンを使って調色する。ただし、種ペンは黒だけを使い、日本塗料工業会の色見本の色に厳密ではなく色の濃さだけを合わせたものを塗っている。
6/17 11時10分に板を展開し、約一時間後に測定する。気温は31度。
作成した色
原色白 N-82 N-75 N-70 N-60 N-50 N-45
結果
原色白 47.9℃
N-82 51.9℃
N-75 55.3℃
N-70 56.8℃
N-60 60.7℃
N-50 60.8℃
N-45 62.8℃
という結果になりました。
N-60とN-50がほぼ誤差って感じになりました。
もっと暑い日にやればもっと差が出るのか?
またあっつい日に屋上に上がってみてみようと思います。。
TAGS:調色 塗料実験
2025年5月29日 | CATEGORY:TAKARATORYO Original Paint Shop, 代表大野ブログ
タカラ塗料の大野です。
今日はマイクロセメント「モルクラフト」のワークショップでした。
ワークショップ自体はいつも通りつつがなくさせていただいたのですが、そこでお披露目したのがこちらの試作の赤いモルクラフト。
塗ってるときは目に痛いほどの赤だったんですがコテ焼けが出てくるととてもかっこいい感じに。
これはもともとモルクラフトはイタリア製なのですが、色もイタリア製の着色剤で色付けをしていました。
日本製も使えないかいろいろと試し、出会ったこの赤の着色剤。
普通の着色剤だとここまでの彩度の赤は作れずでしたが、この着色剤ならここまで赤くできました。
黄色とかもありそうなのでまた試作をしてみます。
モルクラフトはこちら>>
モルクラフトのワークショップはこちら>>
TAGS:マイクロセメントモルクラフト 調色
2025年2月7日 | CATEGORY:代表大野ブログ
タカラ塗料の大野です。
日本ではホームセンターの塗料コーナーに行くのに、かなり奥のほうまで行かなくてはなりません。それだけ需要がないので奥のほうにあるのです。
対して塗料先進国の欧米のホームセンターでは塗料コーナーはレジ近くにあります。理由はよく売れるから!というのもありますが、店頭で色合わせも行っているからです。
欧米のホームセンターのお客さんはまず塗料を塗料コーナーで自分の好みの色を注文をし、ほかの買い物を済ませて、最後に塗料を引き取ってレジを済ませて帰られるのです。
その導線のためにレジ近くに塗料コーナーがあるんですね。
日本でも塗料の色をその場で作ってくれるホームセンターも本当に一部はあるのですが、なかなか珍しいです。
タカラ塗料では調色師が毎日フルに調色しているのですぐにお渡し、というのは厳しいですが、本社では朝に店頭でご注文いただいた塗料はその日の夕方にはお渡しというサービスをやっております。
TAGS:調色
2025年1月30日 | CATEGORY:代表大野ブログ
タカラ塗料の大野です。
先日お客様から頂いたお問い合わせで黄色のインクが透けやすいのを何とかできないか、という難題がありました。
先日ブログで黄色は透けやすいから下地の色を拾いやすいから注意、って内容のブログを書いたのですが、今回もそのような内容です。
インクというと触ったことなかったのでまずは送っていただいたサンプルをみていろいろ試してみました。
思いついたことはいろいろやってみたけど宿題です。。
ちなみにインクをなめてました。洗っても洗っても手が黄色いです。。
TAGS:調色 塗料実験
2025年1月23日 | CATEGORY:代表大野ブログ
タカラ塗料の大野です。
今日は透けやすい色の下地色のお話です。
塗料の中で透けやすいのは真っ白や赤や黄色系の色なのですが、中でもより色が透けやすいのが「レモンエロー」系の色なのです。
レモンエローは塗料にも原色があり、本当に透けやすい色です。
調色で使う時も透けやすすぎるので、必要そうな色があってもまずはそのほかの黄色系の色から調色を考えます。
そんなレモンエローを実験してみました。
いろんな色に塗られた色見本の板に水性アクリルの艶消しのレモンエローを4回塗りしました。
4回も塗るとぱっと見はすべてレモンエローになっているのですが、重ねてみると、、、、
このように白っぽかったり黒っぽかったり、そして赤さびのような色に塗った板は肉眼で見るとやや赤っぽいようにも見えます。
このように下地の色に左右されやすいのがわかると思います。
29-80V、27-80V、29-80Vあたりの色は、N-80、27-85VはN‐85などそれぞれの明度に近い無彩色を下地に塗ることで本来の色が少ない塗装回数で出すことができます。
TAGS:調色 塗料の豆知識