タカラ塗料のブログ

モルタルで作ったレンガ風の壁をアンティークにリメイク【お客様店頭相談事例】

こんにちは、タカラ塗料 大阪本社の店頭スタッフです。

今回は、大阪市内にお住まいの男性のお客様から、
「モルタルで作ったレンガ風の壁を塗り替えて、アンティークな雰囲気に仕上げたい」
というご相談を店頭でいただきました。

落ち着いた店舗に合う“味わいある”壁にしたい

近々、大阪市内で居酒屋をオープン予定とのことで、内装をDIYで進めておられるお客様でした。
DIY経験も豊富で、ご自宅の壁や建具も塗り替えたことがあるそうです。

ご自身でモルタルから成形し、レンガ色で仕上げた壁を施工されたものの、
店内の温かみのある落ち着いた照明の下では、壁の色が少し明るく浮いて見えるとお悩みでした。

そこで、全体を落ち着かせるために「経年したような味わいを出す塗装」を取り入れる方向で話が進みました。

サビ風エイジング塗料で“使い込んだ質感”を再現

経年変化を自然に表現できるタカラ塗料オリジナルの「サビエイジング」をご提案しました。
素材を選ばず、リアルな“サビの深み”を再現できる人気の塗料です。

店頭の色見本をご覧になったお客様からは、
「リアルなサビ感が出てすごくいいですね!」と好評。

ただ、壁の写真を拝見するとベースが赤茶系だったため、
「サビ色を重ねても差が出にくいかもしれません」とお伝えしました。

黒の陰影をプラスして奥行きを演出

そこで、別案として「黒皮アイアン風塗料」をベースに使う方法も検討しました。

ただ、同じく電球色の照明のもとでは、黒をベースにすると全体が重く沈んで見える可能性がありました。
スタッフから「黒を部分的に入れて陰影を作る方法」をご提案。

スポンジで軽く叩くように黒を重ねると、立体感が生まれ、
アンティークな雰囲気が自然に出やすくなります。

お客様も「それがいいかも!」と納得され、
「まずは手持ちの塗料で試してみます」と話されていました。

黒レンガ風に仕上げた社内壁の施工例

▲アンティークな雰囲気を意識して黒の陰影を加えた、パテ造形のレンガ風内壁(タカラ塗料 社長室)

塩ビパイプにも“サビ風塗装”を応用予定

さらに、「このサビエイジング、塩ビパイプにも使えますか?」とのご質問も。

お話を伺うと、店内全体を統一したいとのことで、
客席から見えるグレーの塩ビパイプが浮いて見えるのが気になっていたそうです。

店頭にある実物見本をご覧いただきながら塗り方を説明すると、
「パイプまでサビ風にすれば、空間にまとまりが出そうですね!」と
新しいアイデアを膨らませておられました。

店舗の雰囲気づくりもご相談ください

大阪本社では、実際の塗装サンプルや什器を見ながら
仕上がりのイメージを相談できるスペースをご用意しています。

「新品のような質感を少し味わい深くしたい」
「照明に合う色味を探したい」など、店舗づくりに合わせたご相談も歓迎です。

ぜひお気軽にスタッフまでお声がけください。

タカラ塗料 大阪本社(塗料専門店)
〒557-0063 大阪府大阪市西成区南津守4-3-17
TEL:06-6659-2321
営業時間:平日 9:00〜17:00
定休日:土・日・祝
[店舗情報ページはこちら]

【レポート】第8回「特殊塗装」すご技職人養成塾に参加しました

2025年10月16日(木)および17日(金)に開催された、株式会社ARACO様主催の特殊塗装講習【第8回「特殊塗装」すご技職人養成塾】に、見学として参加いたしました。
会場は京都府八幡市にあるARACO様の作業場で、実際の現場さながらの環境の中、実践的な講習が行われました。

「特殊塗装」すご技職人養成塾について

そもそも特殊塗装(デコラティブペイント)とは?

「防火や内装制限があって本物の木材を使えないが、木の温もりを感じる空間を作りたい。」
そんな時、コンクリートに本物そっくりの木目を素早く描く技術があります。
それが特殊塗装の一種、通称デコラティブペイントです。

デコラティブペイントは、木目以外にもサビ・カスレといった経年変化や、大理石・岩・レンガなどの質感を塗料を使って、たった2~3色の塗料を用いて素早く表現できる技術です。弊社でお馴染みの錆エイジング塗料やコンクリート風塗装などもこれに含まれます
近年、その需要は高まりつつあり、東西の大手テーマパークや商業施設などでの採用例が増加しています。

デコラティブペイントで描かれた錆(左上)、石目(左下)、木目(右)(株)ARACO様HPより

一方で、技術的な参入障壁が高いため、多くの現場で需要があるにも関わらず、施工業者が不足している状況が指摘されています。
そこで、今大人気なのが、特殊塗装業界のレジェンドから直接学べる実践講座「特殊塗装」すご技職人養成塾です。

「特殊塗装」すご技職人養成塾とは?

デコラティブペイントの巨匠である、荒木俊成氏(株式会社ARACO 代表取締役会長)が、後継者育成を目的として半年に1回開催している塗装講座です。

本講座では、荒木氏による直接指導の下、現在現場で求められている特殊塗装(エイジング塗装、デコラティブペイント)の技術が学べます。さらに、施工技術だけでなく、経営ノウハウについても伝授されています。

荒木氏による直接指導を受けながら、実際に手を動かして技法を習得する様子

第8回の講習を見学させていただきました

この度、弊社代表の大野とスタッフ1名が、10月16日(木)に開催された1日目の講習を一部見学させていただきました。
講習は、まず荒木氏が技法を解説しながらお手本を実演し、その後、参加者が教わった方法で実技を通じて技法を習得するという流れで進められていました。少人数制のため、塗装が上手くいかない時や疑問点がある時には、気軽に質問できます。

荒木氏のお手本(左)と実際に技法を実践する参加者の様子

この日の午前中は、雲や木目(杉、チーク)、サビ鉄板を表現する技法について説明がありました。短い時間の中で、様々な塗装があっという間に完成されていました。どの模様も2~3色だけで、非常にリアルに描かれていくため、「面白い」「楽しい」といったお声があがります。

また、弊社のオリジナル商品である、デコラティブペイント専用の希釈剤「グレイズ」も講習でご使用いただいています。グレイズは作成するデザインや使用色によって混合比率が大きく異なるため、使用の難易度が高い塗料なのですが、こちらの講習では長年の現場での経験に基づいた使用方法を惜しみなくお伝えいただいています。

特殊なブラシで木目を描く技法実践している様子(左)、スポンジでサビ鉄板を描く技法を実践している様子(右)

さらに、特殊塗装で用いる道具についても詳しく紹介されています。通常の塗装ではまず使用しない専門的な道具ばかりのため、その入手方法から使い方まで、丁寧に解説されているのもこちらの講習の特長です。

木目を描くブラシについて解説している様子

参加者の声と講習の魅力

2日間の短期集中講座であり、少人数制で丁寧な指導が行われるため、塗装業だけでなく、建築関連業、補修業など、塗装初心者の様々な業種の方が参加されていました。
参加いただいた方からは、こんなお声があったようです。

  • 「とても勉強になった」
  • 「この日は予定には無かった革の疑似塗装について質問が出た時も、詳しく解説してもらえた」
  • 「豊富な塗装見本を見ることができ、技術の幅を把握できた」
  • 「今まで参加した中で一番身になる講習だった」

新しい技術を習得して、お仕事に取り入れようという熱意をもった方々と沢山お会いできました。
このような技術を持つ職人が増えることで、塗料・塗装業界がより一層注目を集めていくことが期待されます。
弊社といたしましても、特殊塗装に関わるお仕事のされる方のサポートができる塗料販売店として邁進してまいります。

講習に参加してみたい方へ

次回は2026年4月頃の開催予定となっております。開催日時が決定次第お知らせメールを配信しております。
ご希望の方は、以下のフォームよりメールマガジンへご登録くださいませ。

【11/15-16開催】大阪・阿倍野「トモフェス2025」で刷毛塗り全塗装の実演を行います

2025年11月15日(土)~16日(日)、大阪市阿倍野区の友安製作所Café&Bar阿倍野にて、
友安製作所主催のイベント「トモフェス2025」が開催されます。

トモフェスとは、“生きるをあそぶ”をテーマに、暮らしを彩るモノづくり企業が集まるイベント。
日常をちょっと楽しくするアイテムや、職人たちのアイデアが詰まった2日間です。
会場では、出店企業による製品販売やワークショップ、音楽ライブなど、多彩なプログラムが予定されています。

今回、タカラ塗料は友安製作所と一緒に、刷毛とローラーを使って車を全塗装する様子を実演します。
イベント当日は、友安製作所のスタッフさんとともに、タカラ塗料のスタッフも塗装を担当。
刷毛塗り全塗装ならではの質感や仕上がりをご覧いただける内容となっています。

入場料は無料。1日を通して楽しめるイベントとなっておりますので、お近くにお住まいの方は、ぜひ足を運んでみてください。

昨年開催時の様子

◆「トモフェス2025」開催概要

【開催日時】
2025年11月15日(土)10時〜17時
2025年11月16日(日)10時〜16時
(雨天決行・荒天中止)

【開催場所】
友安製作所Café&Bar阿倍野 店舗前駐車場

【アクセス】
・地下鉄谷町線『阿倍野駅』より徒歩3分
・御堂筋線・JR『天王寺駅』より徒歩5分

【入場料】
無料

▼イベント紹介詳細はこちら▼
https://tomoyasu.co.jp/event/tomofes/2025/

勝手口をDIYで塗り替えリメイク!看板屋さんが作るオフィスの顔【お客様店頭相談事例】

こんにちは、タカラ塗料 大阪本社の店頭スタッフです。
当店では、店舗や住宅の塗装に関する 「色選び」 を、実物の色見本を見ながらご相談いただけます。

今回は、店舗の看板製作会社を営まれている男性のお客様より、
「勝手口をDIYで塗り替え、オフィスの玄関口として活用したい」というご相談をいただきました。

看板製作の経験を活かしてDIY塗装に挑戦

お客様は日頃から看板製作で塗料を扱っており、刷毛やローラーの使用にも慣れた方。
「きれいに塗りすぎず、少しDIY感が残る仕上がりにしたい」とのご希望でした。

塗りムラや刷毛目をあえて少し残すことで、手作業ならではの あたたかみのある雰囲気 を演出するイメージです。

白い扉で入口をわかりやすく清潔感のある仕上がりにしたい

勝手口はもともと建物外壁と同じ明るいグレーで、
入口が周囲に溶け込んでしまい少しわかりづらい印象でした。

落ち着いた雰囲気がある一方で、入口が建物に埋もれやすいという課題があるとのこと。

そこで、お客様は事前に参考写真をご用意くださり、
扉をホワイトに塗装して外壁とのコントラストをつけ、
「一目で入口とわかるようにしたい」という想いを共有くださいました。

また、オフィスの第一印象を左右する部分でもあるため、
清潔感のある色選びも重要なポイントとお話しくださいました。

外壁との相性や日中の光の当たり方を確認しながら、理想の色を絞り込んでいる様子。

色見本で「白の違い」を比較しながら色選び

スタッフと一緒に実物の色見本を見ながら、イメージに合うホワイトを絞り込んでいきました。

「白」とひとことで言っても、その印象はさまざま。
黄みを帯びた柔らかな白もあれば、青みを含んだシャープな白もあります。

実際に色見本を並べながら、外壁との相性や日中の光の当たり方を確認しつつ、
理想の色を絞り込んでいきました。

外壁に近い【アッシュグレー(Ash Gray)】との比較で、仕上がりのイメージを確認

外壁に近いアッシュグレー(Ash Gray)と比較しながら、仕上がりのイメージを確認している様子。

最終的にお客様が選ばれたのは、
青みを少し含んだクールなホワイト 「Blue Lagoon(ブルーラグーン)」。
落ち着いたグレーの外壁に映える、清潔感と存在感を両立できるカラーです。

「実物の見本を手に取って比較できたので、完成後の仕上がりを具体的にイメージできた」

とお客様にもご満足いただけました。

店頭で色を選ぶメリット

店頭で実際に色を見ながら選ぶことには、次のような魅力があります。

・ 実物の色味や質感を直接確認できる

・ 他の色と比較しながら、空間に合う色を探せる

・ スタッフと相談しながら安心して決定できる

「思っていた色と違った…」という失敗を防ぎたい方には、店頭でのご相談がおすすめです。

タカラ塗料 大阪本社(塗料専門店)
〒557-0063 大阪府大阪市西成区南津守4-3-17
TEL:06-6659-2321
営業時間:平日 9:00〜17:00
定休日:土・日・祝
[店舗情報ページはこちら]

【11/9開催】子ども向け無料お仕事体験イベント「西成しごと博物館」へ出展します

11月9日(日)に西成区民センターにて開催される「西成しごと博物館」にタカラ塗料も出展することが決定いたしました。

「しごと博物館」は地元企業で働く人々の姿や製品に触れ、体験を通して子どもたちに地域への愛着をを持っていただくことを目的としたイベントです。
今年は昨年よりも体験ブースが増え、全19ブースの中からお好きな体験にご参加いただけます。

昨年開催時の様子
昨年開催時の様子

タカラ塗料の「西成しごと博物館」への出展は、今回で5回目となります。

当日は、昨年も好評だった「ペンキ屋さん」のお仕事体験を実施。子どもたちにはペンキ塗りと接客を体験してもらい、ペンキ屋の店員さんになりきってもらいます。

普段触れる機会の少ない「塗料」を使って壁を塗る体験や、その塗料をご家族におすすめする接客体験を楽しんでいただけます。昨年お越しいただいた方も、今年初めての方も、楽しんでいただける内容です。

ぜひこの機会に、お子様と一緒にペンキ塗りを体験してみませんか?

<ご来場プレゼントのご案内>

イベント当日、会場にてタカラ塗料公式LINEアカウントを友達登録していただいた方に、タカラオリジナルカラーの【お試しサイズ50g】をプレゼント!

水性塗料のタカラオリジナルカラーは、匂いが少なく、壁紙の試し塗りや、木製・プラスチック製の小物、フォトフレームなどの雑貨のリメイクにもお使いいただけます。
数量限定となっていますので、お早めにお越しくださいませ。

ご来場プレゼントのタカラオリジナルカラー【お試しサイズ50g】

◆「西成しごと博物館」開催概要

【開催日時】
11月9日(日)午前10時~午後4時

【開催場所】
西成区民センター
〒557-0041 大阪府大阪市西成区岸里1丁目1-50

【アクセス】
・Osaka Metro四つ橋線『岸里』駅下車 2番出口すぐ(区役所の東隣)
・Osaka Metro堺筋線、南海本線・南海高野線『天下茶屋駅』下車 西出口南へ徒歩5分

【対象】
西成区や近隣に住む子供たち(中学生も参加可能)

【参加方法】
出展企業のワークショップ参加には、整理券が必要です。
整理券の配布開始時間:
・午前の部:9時30分
・午後の部:12時30分

【注意事項】
タカラ塗料のお仕事体験では塗料を取り扱います。塗料は服に付着すると取れないため、汚れてもいい服でお越しください。

▼2025年11月西成しごと博物館の様子はこちら
「2024年西成しごと博物館」ご来場ありがとうございました。

昨年開催時の様子
西成しごと博物館リーフレット表面
西成しごと博物館リーフレット裏面

ブログ

タカラ塗料について

当店・株式会社タカラ塗料は昭和24年から続く塗料店です。
塗料の販売、塗料の色を合わせる調色、オリジナル商品の開発、全国へのインターネット通販を行っております。

オリジナル商品

当店では、お客様との距離が近い分、
「こんな塗料が欲しい!」「こんな色で塗ってみたい」「あんな商品があったら便利なのに」
という声を日々いただきます。
その声にお応えすべく、既製品にないものは自分たちで開発。そんな思いから生まれた、タカラ塗料ならではのオリジナリティ豊かな商品をご紹介します。

  • タカラ塗料オリジナルカラー

    142色の美しいマットな TAKARATORYOオリジナルカラー

  • 水性ステイン

    珍しいホワイトや古材風色の 水性ステイン

  • ペインタブルテープ

    貼って塗って剥がせば原状回復 ペインタブルテープ

  • ラストブロック

    サビを完全に落す必要なしの下塗り剤 ラストブロック