タカラ塗料のブログ
2025年5月23日 | CATEGORY:TAKARATORYO Original Paint Shop, 代表大野ブログ
タカラ塗料の大野です。
玄関タイルにマイクロセメント「モルクラフト」を塗っていくシリーズ。
今回は下地作り編です。
床を清浄にしてマスキングをしていきます。
マスキングをするときは1ミリほど厚みが付くことを見越して1ミリ開けて貼っていきます。
その後やすり掛けをして、強力プライマーを塗ります。
そのあと1回目のベースを全体に塗って目地を埋めていきます。
乾いたらもう一度ベースを塗ってその上にメッシュをおき、またベースでおさえていきます。
乾いたらちょっと多めに薄めたベースをさらに上から塗ってメッシュの跡と目地をしっかりと埋めます。
この後主材に入っていけるのですが、慣れない作業でものすごく手際が悪く、さらに撮影しながら施工しているので、いちいち時間がかかっています。
下塗りに1日、ベース&メッシュ伏せこみで1日、多めに薄めたベース塗りで1日かかってます。
そして真冬の中で主材を塗ろうと思ったらまさかの強烈な寒気により日中の気温が5度以下に。。
5度以上で乾燥させないと白化がおこる可能性があるのであきらめることに。。
そのあと施工予定日に雨が降ったりでずいぶん長い間ほったらかしにしました。
ちなみにベース状態は水には強いのですが、主材を塗って最後のトップを塗るまでの間は水に弱いので、雨が降らない予想の日に施工する必要があります。
屋外へのモルクラフト塗装はちょっと難しいなぁと思った出来事でした。
つづく
TAGS:モルクラフトをタイルに マイクロセメントモルクラフト
2025年5月22日 | CATEGORY:TAKARATORYO Original Paint Shop, 代表大野ブログ
タカラ塗料の大野です。
モルクラフトのような商品を初めてみたときに思ったのが、
「玄関のタイルを平らにしてモルタルのようにできるのでは?」
でした。
昭和に建てられた家の玄関って小さめのタイルが貼られてて、それがなんか古臭いですよね。それをなんとかできるんじゃないかと考えていました。
ただそう思ったのは5年以上前の話で、当時はこのような商品の屋外に塗れるタイプのものはありませんでした。
そこで出てきたモルクラフト。こちらは屋外に施工可能とのことでやってみたかったのを自社物件でやってみることにしました。
と、簡単に言いますが我々は塗料販売店。刷毛やローラーで塗装するのは慣れていますが、コテで塗る商品はちょっと自信がありません。
ちゃんとタイル目地が埋まるのか?
まっ平にできるのか?
など施工前にいろいろと気になります。
ということで、ベニヤ板やらで仮のタイル目地を作りました。
これに工程として、強力プライマー→ベース→メッシュ→ベースで伏せこみ→モルクラフト主材×2→トップ×2の順番に塗っていきます。
うまくできた!とおもってよく見てみると仕上げの部分にタイル目地がうっすら見えているという事態に。
中央付近の筋がタイル目地の跡になってます。。
しっかりとベース時点でタイル目地を埋めないとって施工していたのですが、おそらく乾燥過程でちょっと痩せてしまったみたいです。
ですのでもう一度初めからチャレンジ。今回メッシュをふせこんでから、もう一度ベースを塗ってしっかりと目地を消すときれいに仕上がりました。
しっかりとモルクラフトのグレー部分では目地が消えているのがわかると思います。
これでちょっと自信をつけて玄関への施工を開始しました。
つづく
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2025年5月20日 | CATEGORY:TAKARATORYO Original Paint Shop, 代表大野ブログ
タカラ塗料の大野です。
先日入荷したのがこちらのコテなんですが、日本のコテとちょっと違います。
以前にもちょっとだけコテの違いを書きましたが、今日はもう少し詳しく書きます。
いや、日本にもたくさんコテがあるし、日本製でいいやろうと安易に思っていました。
というのもイタリア製とかになると高いし、コテはこだわらないなら大丈夫と思っていたのです。
それが実際に使ってみて、他のコテや日本のコテと比べてみるといろいろなことがわかりました。
マイクロセメントには磨くという作業がある
普通の左官と違う点というと、マイクロセメント、モルクラフトには磨くという作業があります。
磨くその① めっちゃ辺を使って削り上げるように磨く
モルクラフトの主材2度塗り目時に、写真のように45度程度に傾けて1度目塗りの分と一緒に削りながら磨くという作業があります。この作業は左官をやったことがあるワークショップの参加者さんは力加減が優しすぎて全然模様が出ないことがあります。
それだけに力をかける作業なので、プレート部分が結構強度が必要なのです。
磨くその② めっちゃ腹を使って押し付けるように磨く
モルクラフトのバナーにも使われているこの使い方なのですが、しっかりと腹を押し付けて磨くという作業があります。このためプレートが真っ平らだと引っかかってしまう場合があります。
これらの作業をするためにマイクロセメント用のコテはちょっと違うようです。
こういうコテのことをベネチナアンコテというようです。
ベネチアンコテと日本のコテの違い
・四隅に少しアールがある
よくある将棋の駒のような形の日本のコテと違い、ベネチアンコテは四隅に少しアールがあります。
磨き作業の時に引っかかりにくいようにこうなっています。
・両脇に向かってちょっとそっている
横から見るとややこのようにそっています。これは「磨くその② めっちゃ腹を使って押し付けるように磨く」の時に引っかかって傷が付きにくいようにするためです。
・固めのステンレス板
左が日本のコテ、右がベネチアンコテです。日本のコテも曲がりにくいものもあるかと思いますが、一般的なコテよりもベネチアンコテは固いようです。
・ちょっと角がテーパーになっている
左が日本のコテ、右がベネチアンコテです。角がやや面取りされていてテーパーになっています。これも引っかかりにくい要素のようです。
安物のAmazonのベネチアンコテとの比較
実は僕は安物買いの銭失いなので、Amazonで財産を失います。
ベネチアンコテとか調べては2個で2000円ぐらいのコテを何種類か買いました。すべて失敗でした。。。
まず全部日本のコテのようにプレートが真っ平ら、角がテーパーになってない、という代物でした。モルクラフトの塗装中にめっちゃ引っかかります。
そしてこれ。
力を入れると柄が曲がる!力が逃げてしまう原因になっちゃいます。。
ちなみにうちが扱うローリングドック社のコテなら全然大丈夫でした。
このようにですね、コテにもいろいろあるんです。
そして今までコメ社のコテを扱っていましたが、めちゃくちゃ値上がりしてしまいました。。
そこでいろいろ探したところ見つかったのがローリングドック社のコテです。金額のわりにコメ社のコテとそん色なく使えるという優れものです。
よろしければどうぞ!
商品はこちら>>
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2025年5月19日 | CATEGORY:代表大野ブログ
タカラ塗料の大野です。
待ちに待ったコテが届きました。。。
マイクロセメントモルクラフトを施工するのに最適なコテなんですが、なかなか日本のコテではうまく塗りにくく、かといっていろいろ試しましたが今までではぴったりなのは、結構高いイタリア製のコテしかなかったのです。
それがこちらのコテ(中国製やけどしっかりとした作り)が手に入ることになり、やっとその第一陣が入荷しまして順次出荷、となっております。
また普通のコテとこのヴェネチアンコテとの違いを詳しく解説します。
こちらのコテはこちら>>
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2025年5月14日 | CATEGORY:ワークショップ, 代表大野ブログ
タカラ塗料の大野です。
今日はモルクラフトのワークショップでした。
みなさまからたくさんご質問いただき、ご納得いただきました。
ワークショップの参加メンバーさんの属性によって毎回盛り上がるポイントはやや違うのですが、お話をしていると結構モルクラフト以外の塗料やお悩み事の話題で持ちきりになることがあります。
モルクラフトワークショップの参加者さんは皆さん熱心にいろんな情報収集をされている方が多いので、ワークショップ終了後は情報交換の場になったり、僕がマニアックな塗料の話をしたりするので、アフターの会が結構長引いてしまいます。そしてそれが楽しみであったりもします。
その中でもよく話題に上がるのが
「ジョリパットの乾燥を遅くできないのか?」
です。
結構困っておられる方が多いようですので、各所に聞いているのですがいい回答策はなく・・・
ただこのようにニーズをうかがえるのはとてもうれしいです。
今回も有益で楽しい会でした!
モルクラフトワークショップのお申し込みはこちら>>
TAGS:マイクロセメントモルクラフト ワークショップ