タカラ塗料のブログ
2024年6月28日 | CATEGORY:item, イベント
神戸芸術工科大学・ビジュアルデザイン学科の廣中教授が受け持つビジュアルアート演習。
日々作品を作り出し、TAKARATORYO京都髙島屋S.C.[T8]店と同じフロアにある「nuunu KYOTO」さんに出品するアーティストを輩出してらっしゃいます。
そして「nuunu KYOTO」さんに廣中教授をご紹介いただき、ビジュアルアート演習授業の見学、並びに講義とワークショップをさせていただくことになりました。
6/21に、調色についての講義とTシャツスパッタリングのワークショップを行いました。
参加されたのは、ビジュアルアート演習を履修中の約25名と廣中教授のゼミ生約20名です。
主に、
・塗料を絵に使うと安くつく
・海外と日本のアートのマーケットの違い
・調色のやり方
など塗料について当店の代表 大野がお話しました。
画材の価格について言及するとうなずいたり、「シェアしたらいいやん!」という風に友達同士で言い合ったりなど、かなり反応が大きく、画材費に対してやはり負担に思っている方がほとんどだと実感しました。
郊外の大学ということもあり車の所有率が高いようでしたので、塗り替え途中だった車も間近で見ていただき、自分の好きな色で好きなようにカスタマイズできるとお話しました。実際の質感などを確認されていました。
調色実演も行うことができ、学生さん達が理想の色を作り出すことを難しいと思っているということが実感できたとともに、かなり塗料にも調色にも興味を持っていただけて嬉しく思いました。
残念ながら、Tシャツスパッタリングのワークショップは時間の都合上、廣中教授のゼミ生の方のみ行えたのですが、実際に塗料に触れていただき、扱いやすさ、普段お使いの画材と大差ないことなど感じていただきながら、楽しんでいただけたのではないかと思います。
また、ゼミ生の方たちは卒業制作を考え始める時期でもあったそうで、このタイミングで塗料のことをお伝え出来て良かったと思いました。
塗料に対する学生さんのリアルな反応をみて、ペンキで絵が描けること、作品が作り出せることをより多くの方にお伝えしていきたいと感じました。
このような講義やワークショップなどを通じて、塗料の良さがどんどん広まっていくことを望みます。
TAGS:セミナー ミューラルペイント
2024年6月28日 | CATEGORY:How to paint, item, TAKARATORYO Original Paint Shop, 調色屋
スタッフTです。水回りOKのコテDIY左官材、マイクロセメント「モルクラフト」。昨年の施工テストのブログの段階から興味を持っていただき、この度の発売開始と共にさらに多くの方から有難いことに反響いただいております。
当初は合板などで自作したテーブル天板への施工を想定しておりましたが、水回りOKなので様々な場所に施工してみたいというお声とご質問いただいております。
金属面にモルクラフトは施工できる?
「ステンレス製のシンクにモルクラフトを施工できますか?」「人造大理石のキッチンワークトップにモルクラフトを施工できますか?」というご質問いただきました。
回答は「下塗りのプライマーを強力なプライマーにすることで、施工可能!」です。
ステンレス製のシンクなど金属面のツルツルした面にモルクラフトを施工する場合は、下地に強力なプライマーを使用する必要があります。
また、垂れ落ちてしまうとプライマーがきちんと塗布できていない状態になってしまうので、密着性を高めるために40-60番くらいのサンドペーパーでキズをつけてから、強力プライマーを塗ります。その後の施工手順は通常のモルクラフトと同様です。

モルクラフト「専用強力プライマー」と、通常の「専用プライマー」を金属面に塗布した状態を比較してみました。「専用強力プライマー」の方が、マイクロセメントの主材がひっつくように、ザラザラとした骨材が素材にたっぷり付着している状態がよくわかります。
IKEAのステンレスキッチンワゴンUDDEN(ウッデン)にマイクロセメント「モルクラフト」を施工してみました
専用強力プライマーを使って、ステンレス製の天板に「モルクラフト」を実際に施工してみましたので、その施工手順を紹介します。
1.サンドペーパーでやすりがけする

密着性を高めるために40-60番くらいのサンドペーパーでキズをつけます。

サンドペーパーでやすりがけをして出た粉はきれいに拭き取っておきます。
2.専用強力プライマーを下塗りする

専用強力プライマーを原液のままローラーで塗り広げます(1回塗)。モルクラフトのプライマーは骨材が入っているので、ザラザラでどろりとしたテクスチャーです。このザラザラのおかげで、次の工程の「ベース」がひっつきやすい状態となります。触った感じも、木部施工用のモルクラフトプライマーより非常にザラザラしているのがわかりました。専用強力プライマーを塗った後、3時間程度乾燥させます。
3.モルクラフト主材を中塗りする

モルクラフト主材は柔らかいペースト状。容器の中身をよくかき混ぜて必要量を取り、塗っていきます。最初から滑らかな柔らかいペーストになっているので、非常に扱いやすいです。主材は2回塗る必要があります。
1回塗り目は薄く塗って柄を付ける目的があります。必要量目安は1㎡で500gを使うくらい。ひきずるようにしたり、大きく動かしたりと、コテの動かし方で色々雰囲気が変わってきます。
円を描くように柄をつけると柔らかい印象になります。1回目を塗った後、2時間以上乾燥させます。

1回塗り目で凹凸をつけすぎると2回塗り目に影響するので、凹凸が気になる場合は、1回塗り目の乾燥後にサンドペーパーやサンダーでやすっておきます。
2回塗り目は、1回塗り目で出来た凹凸を埋めるようになだらかにするのが目的。2回塗り目も必要量は1㎡で500gを使うくらいの目安でうすく塗り広げます。

ここからが、マイクロセメント「モルクラフト」のメインとなる工程です。
少しだけ乾燥(10~15分くらい)させてからきれいなコテを水平に当てます。
コテ面全体を使って表面を平らにするように撫でて磨いていくことで表面のキメが細かく詰まり、材料に含まれる雲母が角度によってキラキラと輝く美しい仕上がりになります。
表面に触れてしっとりした感触だけれど手につかないくらいがコテで磨くベストな状態です。
コテでなぞって取れたり、面にゴミが出る場合は早すぎるのでもう少し乾燥させる必要がありますが、逆に乾燥させ過ぎると磨き作業ができないので注意が必要です。
モルクラフト主材を塗った後はしっかりと乾燥させます。一晩置いて翌日に次の工程に進むことをおすすめします。
4.専用トップコートを上塗りする
専用トップコートはA剤とB剤を混ぜて使う2液型タイプ。A剤5:B剤1の割合で使用します。ローラーで2回塗り重ねます。
A剤とB剤は混ぜ合わせてから時間が経つと固まってしまうので、都度使う分だけ混ぜ合わせます。表面の細かな穴の中まで押し込むように染み込ませて押し込むように1回目を塗ります。
水周りの場所にも使用できるのはトップでしっかり表目を覆っているからなので、塗り残しが無いよう色々な方向にローラーを動かして塗る必要があります。
乾燥している表面に塗ると白い気泡が出来る場合がありますが、その際はコテやローラーでこすると消えます。4~5時間乾燥させます。
2回塗り目を行う前に、サンドペーパーやサンダーで全体をやすっておくと、より表面がなめらかになります。1回塗り目と同様に色々な方向で塗っていきます。24時間後に完全に表面が固まってベタつきはおさまります。
IKEAのステンレス製キッチンカウンターが大変身しました
完成した表面の拡大はこちら。
モルクラフト主材を塗りつける1回目のコテの模様の付け方や、モルクラフト主材2回塗り目のコテで磨く作業によって、様々な表情が生まれます。こちらはその施工の一例です。自分のイメージする模様のイメージ作りのために、本番の施工前に板などでぜひ試してみることをおすすめします。
水回りOK!マイクロセメント「モルクラフト」はツルツルしたタイルや金属面にも施工できます。
モルクラフト 「専用強力プライマー」を使うことで、以下のような部分にもモルクラフトを施工することができます。
・ステンレス製のシンクなどの金属面
・人造大理石のキッチンワークトップ
・釉薬を使ったタイル
・陶磁器タイル など表面がツルツルでプライマーが吸収しにくい素材
ご注文・詳細はこちらのページよりご覧ください。
【下地がツルツルしている場所に施工用】水回りやテーブル天板にコテDIYで施工できるマイクロセメント モルクラフト タイル カウンタートップ シンクに直接施工したい方はこちら >>
<マイクロセメント モルクラフト関連記事>
「IKEAのテーブル天板をコテ初心者がマイクロセメントモルクラフトで施工した記事①」はこちら>>
「IKEAの木製スツールをコテ初心者がマイクロセメントモルクラフトで施工した記事②」はこちら>>
「砂の粒子の大きさで仕上がり比較・コテ初心者がマイクロセメントモルクラフトで施工した記事③」はこちら>>
「キッチンや洗面台の天板として使える?汚れや熱変化や防水性を実験した記事④」はこちら>>
「おしゃれな店舗づくりの実例 水回りOKのマイクロセメントDIY左官材 モルクラフト」はこちら>>
TAGS:マイクロセメントモルクラフト
2024年6月28日 | CATEGORY:item, news, TAKARATORYO Original Paint Shop, イベント
東西大手テーマパークはもちろん、商業施設などにもよく採用されている特殊塗装・デコラティブペイントの技術を、その道の巨匠から学べる講座に参加しませんか?
・特殊塗装を修得し、職人としての可能性を広げたい
・受注先の拡大や施工単価アップのために、特殊塗装を提案できるようになりたい
・その道の成功者から、技術や経営ノウハウを直接学びたい
という方にお勧めの講座です。
特殊塗装・デコラティブペイントとは、サビ・カスレといった経年変化や、木目・大理石などの質感をリアルに表現する塗装技術のことです。当店でお馴染みの錆エイジング塗料やコンクリート風塗装もこれに含まれます。
<塗料を用いて描かれた木目(左)と石目(右)>
<デコラティブペイントの制作風景>
この度、特殊塗装の施工を行われている株式会社ARACOにて、デコラティブペイントの技術を学べる短期集中型講座『第6回「特殊塗装」すご技職人養成塾』が開催されます。当店の塗料も講座でご使用いただいております。
デコラティブペイントの巨匠である、荒木俊成氏(株式会社ARACO 代表取締役会長)による直接指導の下、今求められている特殊塗装の技術を実践で身に着けられます。
さらに、特殊塗装の技術を用いた案件の進め方などの経営ノウハウも学ぶことができます。
第6回「特殊塗装」すご技職人養成塾へのお申込みは終了しました。沢山のご参加ありがとうございました。
次回参加したい方へ
講座に参加して特殊塗装の技術をぜひ身に着けたい方は、当店の運営するサイト調色屋のメールマガジンをご活用ください。開催時期の1~2カ月前程になりましたら通知いたします。その他にも、塗料や塗装に関するお役立ち情報を配信しております。
調色屋メールマガジンのご登録はこちら>>
TAGS:エイジング塗装
2024年6月26日 | CATEGORY:How to paint, news, Photo Design Board, TAKARATORYO Original Paint Shop, 調色屋, 調色屋ラッカースプレー館, 車刷毛塗り全塗装
平素は、格別のご愛願を賜り厚く御礼申し上げます。
まことに勝手ながら、社員研修のため下記のとおり大阪本社を臨時休業とさせていただきますので、お知らせいたします。
お客様にはご不便とご迷惑をお掛けいたしますが、ご理解ご了承のほどお願いいたします。
2024年7月26日(金)終日休業
※京都髙島屋S.C.[T8]店は、通常どおり営業いたします。
※26日は大阪本社における出荷業務を停止させていただきます。また、電話やメールのお問い合わせにもお答えできません。
※休業中にいただきましたご注文やお問い合わせ等に関しましては、7月29日以降より順次対応いたします。
2024年6月20日 | CATEGORY:news, イベント, 車刷毛塗り全塗装
2024年6月16日(日)静岡県の富士スピードウェイにて「KUHL&VRARVA大感謝オフ会2024 in 富士スピードウェイ」が開催されました。
全国からカスタムカー好きが約1000組程集まり、2000人に迫るご来場となりました。約400台のカスタムカーが並ぶ景色は圧巻でした。
かっこいいカスタムカーが軒を連ねる中、刷毛塗り全塗装の実演を行うべく今回タカラ塗料が初出展いたしました。
今回塗装実演で使用する車はイベントの主催であるVRARVAのコンプリートカー「VRARVA IO」

イベント当日は生憎の雨で屋根の下での作業となりましたが、大勢のお客様にお越しいただきました。
塗装する色をその場で作成したため、お客様と一緒に「どっちの色がいい?」「もうちょっと黒っぽい方がいい?」などと相談しながら色を決定しました。
たくさんの子供たちにも塗装の体験をしていただき、老若男女問わず楽しんで塗装していただきました。

完成する頃には雨も止み、空の下に出すことができました!
緑と黒の塗り分けがとってもかっこよく仕上がりました。

完成した車を見て「緑色が車に合っていてかっこいい!」や「刷毛とローラーで塗ってるとは思えないほどきれい!」と言っていただけると、刷毛塗り全塗装の魅力が伝わったのだと実感しました。
今回イベントに参加して、すでに何台か全塗装したよというお客様や、タカラ塗料が行ったイベント告知を見てお越しくださったお客様もいらっしゃいました。
全塗装したお車でお越しくださったうえに、大阪モーターショーでも注目を浴びた巨大刷毛看板を背負ったデモカーと同じビスケットの色で塗装されていたので記念に写真も撮影させていただきました。

刷毛とローラーで塗装していると説明すると驚かれるお客様が多かったですが、そのほとんどの人が興味を示してくださり詳しく話を聞いてくださいました。
「家にある軽自動車を塗ろうかな?」「塗るとしたらこの色かな?」など本当に刷毛塗り全塗装をしようと考えてくださるお客様も多くいらっしゃいました。
中にはとても気に入ってくださりその場で絶対買います!と言ってくださったお客様もいらっしゃいました。
このイベントを通して刷毛塗り全塗装の魅力が少しでも伝えられたのではないかと思っています。
これからもタカラ塗料は刷毛塗り全塗装の魅力、色選びの楽しさを知っていただく機会を作り続けます。