タカラ塗料のブログ

社員の家族を対象とした社会見学会を開催

2024年7月31日(水)、タカラ塗料では社員のご家族を対象に社会見学会を開催しました。大人から幼稚園の子どもまで、総勢9名にご参加いただきました。

見学会では、塗料を使ったワークショップを実施。原色を混ぜ合わせて自分だけのオリジナルカラーを作る調色体験や、小さな貯金箱に色を塗る塗装体験を通じて、色の楽しさを学びました。

毎年夏休み期間中に開催している本イベントは、子ども達の自由研究の題材としても活用されています。参加された皆さん思い思いの色を塗り、世界に一つだけの個性的な作品が完成。お家ではなかなか体験できない、壁に大きく絵を描く姿はとても生き生きとしていました。

調色体験では、1色作るだけでも苦戦した様子。仕事の難しさを実感していただけたのではないでしょうか。

また、普段は立ち入ることができない社内をツアー形式で見学し、お父さん、お母さん、パートナーがどのような仕事をしているのかを間近で見学。子どもたちは、働く親の姿を目の当たりにし、仕事に対する理解を深めた様子でした。

小さい子どもから大人の方まで、調色、塗装、社内見学を楽しんで体験していただきました。

タカラ塗料では、社員の家族にも塗料に触れてもらう機会を作って親しみを持ってもらい、身近なところから日本中に塗料を普及させることにつなげています。

なぜ車の色褪せが起こる?色褪せが起きたら? その3 黒は無機なのに色あせする?

タカラ塗料代表の大野です。

今回も前回に引き継いで色あせについて書きます。
色あせについての記事はこちら

さて、前回は無機顔料より有機顔料が色あせしやすいと書きましたが、黒は無機顔料なのに色あせが起こりやすいといわれています。
その原因は「黒は紫外線や赤外線を吸収しやすいから」です。

ほかの色は反射がある程度あるのですが、黒は光を吸収するので黒いのです。ですので他の色よりも劣化が早くなる傾向があります。

さらに光を吸収するので熱くなりやすい、というのも遠因としてでてきます。
熱を蓄えやすいので熱くなったり冷めたりを繰り返します。それも顔料の劣化、さらには樹脂の劣化も早め、褪色やクリアはげの原因にもなります。

はい、ここまで来たところで、この色褪せ記事の冒頭に出てきたお写真です。

こちらの車の色褪せ、なんかツートンカラーかというふうにパキっと色分けされている部分とグラデーションになってしまっているところがありますよね。なぜこうなってしまったのか、考えてみることにしましょう。

まずは天井とボンネット。ほとんどシルバーになってしまっています。
こちらのお車はもとは赤っぽいメタリックだと思うのですが、見事にシルバーになり、さらにクリアはげも出てきています。
これは天井とボンネットは太陽光が当たる率がが高く、仕方がないと言えばそうなのですが、赤メタリックの赤(有機顔料)がなくなってしまい、シルバー(無機顔料)だけになってしまっているのです。

さらにボンネットはエンジン自体の熱もよくあたるので余計に劣化が早くなります。

バンパー部分とフェンダー部分にも注目してみると、これも面白いことになっています。

これはなぜでしょうか?
引っ張りますがつづきます。

なぜ車の色褪せが起こる?色褪せが起きたら? その2

タカラ塗料代表の大野です。

今回も前回に引き継いで色あせについて書きます。
色褪せの記事はこちら

前回にも書いたのですが「無機顔料」と「有機顔料」があるという話でしたが、どんな顔料かというと下記のようになります。

無機顔料(無彩色や低彩度色が多く退色しにくい)
□白
チタン白

□黄色
チタン黄 黄色酸化鉄(イエローオーカー) 黄鉛

□橙
クロムバーミリオン

□赤
赤色酸化鉄(べんがら)

□青
群青 紺青 コバルトブルー

□緑
複合酸化物グリーン 酸化クロムグリーン

□黒
黑色酸化鉄(鉄黑) Fe. Mn系複合酸化物 カーボンブラック

□その他
メタリック顔料 パール顔料 防錆顔料 艶消し顔料

有機顏料(鮮やかな色が多く退色しやすい)
□黄
モノアゾイエロー ジスアゾイエロー ポリアゾイエロー ベンズイミダゾロンイエロー イソインドリノンイエロー キノフタロンイエロー

□橙
モノアゾオレンジ ジスアゾオレンジ ベンズイミダゾロンオレンジ ペリノン

□赤
モノアゾレッド ポリアゾレッド キナクリドンレッド ナフトールレッド ベリレン アンスラキノニール ジケトピロロピロール

□紫
キナクリドンバイオレット ボンマルン ジオキサジンバイオレット

□青
フタロシアニンブルー インダンスレンブルー

□緑
塩素化フタロシアニングリーン 臭素化フタロシアニングリーン

□その他
蛍光顔料

このようになります。何が何やらぼくもわかりません。
さらにこの中でも退色しやすい色もあります。例えば蛍光顔料ですが、屋外で蛍光や蓄光などの色というのは見たことがないかと思います。それらの色は本当に1カ月もすれば飛んでしまう(なくなってしまう)ので屋外では使えないのです。いや、使ってもいいけどすぐになくなってしまいますし、それでもいいと割り切れるほど安いものではないのです。

つづく

なぜ車の色褪せが起こる?色褪せが起きたら? その1

タカラ塗料代表の大野です。
今回は車の色褪せがなぜ起こるのか?について書きます。

昔から「赤い車は色褪せしやすい」というのが常識でした。
よく駐車場の看板とかでも赤い文字だけ飛んでしまって、重要なところが読めない、なんてありましたよね。赤は紫外線を吸収しやすく、より退色が早いのです。

ただ現在ではマツダがイメージカラーにレッドを使うように、紫外線によって退色しにくい(色褪せしにくい)色が採用されるようになってきました。
それだけ強い色が開発されてきたのです。

ここでいう「色」とは「顔料」のことを指します。
塗料は「樹脂」と「顔料」で構成されていて、樹脂は(ほぼ)透明なものです。
顔料は2種類あり、色を出す「着色顔料」と粘度を上げるためや厚みを持たせるための「体質顔料」があります。

で、色を表す「着色顔料」にもさらに2種類あり、「無機顔料」と「有機顔料」があります。
一般に「無機顔料」は太陽光線などの紫外線に強く、「有機顔料」は弱い(色褪せしやすい)傾向があります。

そして無機顔料は白や黒、鈍い色やシルバー、パールなどで、有機顔料は赤や黄色などの鮮やかな色が多いです。

続きます

おしゃれな店舗づくりの実例 水回りOKのマイクロセメントDIY左官材「モルクラフト」

スタッフTです。
水回りに施工OKなマイクロセメント「モルクラフト」。
先日、まだ「モルクラフト」を触ったことのないスタッフ対象に、社内で簡単な説明と施工体験をしてもらいました。

マイクロセメント モルクラフトの社内研修の様子

コテを持つのすら初めてのスタッフでも、それなりに満足のいく仕上がりになりました。
今回の施工体験を行ったスタッフ6名のうち、2名は「自宅の玄関土間に施工してみたい」とのこと。
実際に玄関土間に施工の際は、またこちらのブログでも紹介しますね。

マイクロセメント「モルクラフト」はモールテックスみたいに店舗の什器にも施工できる?

モールテックスのようにモルクラフトは店舗設計や新築のモルタル調造作に最適

初心者でも施工可能なシンプルな工程、丸二日あればテーブル天板やキッチンカウンター程度の面積の施工が可能、といったメリットから一般のお客様がご自身で「施工してみたい!」とチャレンジされることも多い「モルクラフト」。
ですが、店舗施工専門の方や新築・リフォームの施工会社様などプロの方の現場でも最近ご利用が増えてきています。

マイクロセメント「モルクラフト」を採用した理由

実際に「モルクラフト」をお仕事で使用された方から、この製品を採用した理由をお伺いしました。

1.工程がシンプルなので、短納期で施工ができる
2.他社製のマイクロセメントより材料費が安価
3.特別な講習が不要

モールテックスのようなマイクロセメントでの仕上がりの洗面所をご希望の施主様にご提案された方や、店舗のカウンターやテーブル天板にモルタル調の造作の施工依頼を受けた方などからも当店のモルクラフトは大変ご好評をいただいております。

タカラ塗料ではマイクロセメント「モルクラフト」で施工された事例を募集しております。送っていただいたお写真やご感想は、ホームページやインスタグラムなどでぜひご紹介させてくださいね。

モルクラフトのご注文・詳細はこちらのページよりご覧ください>>

モールテックスのようなモルタル調の造作が可能なマイクロセメント「モルクラフト」購入はこちら

<マイクロセメント モルクラフト関連記事>

「IKEAのテーブル天板をコテ初心者がマイクロセメントモルクラフトで施工した記事①」はこちら>>

「IKEAの木製スツールをコテ初心者がマイクロセメントモルクラフトで施工した記事②」はこちら>>

「砂の粒子の大きさで仕上がり比較・コテ初心者がマイクロセメントモルクラフトで施工した記事③」はこちら>>

「キッチンや洗面台の天板として使える?汚れや熱変化や防水性を実験した記事④」はこちら>>

「ステンレス板など金属面やタイルに施工できる?強力プライマーでモルクラフトを施工した記事」はこちら>>

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タカラ塗料について

当店・株式会社タカラ塗料は昭和24年から続く塗料店です。
塗料の販売、塗料の色を合わせる調色、オリジナル商品の開発、全国へのインターネット通販を行っております。

オリジナル商品

当店では、お客様との距離が近い分、
「こんな塗料が欲しい!」「こんな色で塗ってみたい」「あんな商品があったら便利なのに」
という声を日々いただきます。
その声にお応えすべく、既製品にないものは自分たちで開発。そんな思いから生まれた、タカラ塗料ならではのオリジナリティ豊かな商品をご紹介します。

  • タカラ塗料オリジナルカラー

    142色の美しいマットな TAKARATORYOオリジナルカラー

  • 水性ステイン

    珍しいホワイトや古材風色の 水性ステイン

  • ペインタブルテープ

    貼って塗って剥がせば原状回復 ペインタブルテープ

  • ラストブロック

    サビを完全に落す必要なしの下塗り剤 ラストブロック