タカラ塗料のブログ

タカラ塗料外観リニューアル!2016・・・花台後編

出来上がってきた花台はもちろん無塗装品。
塗装は当店で行います。

ちなみに花台の大きいほうは店の中にもって入れなかったので、倉庫(屋外)で塗装します。


こんなに大きい

今回は水性の錆止め→ブラックスケールメタリック→錆エイジング→UVカットクリアという工程で行きます。
すべて水性にしてみました。
水性塗料だけ塗られた鉄性のものがどれぐらい持つのかの実験でもあります。



山口さんによる錆止め(グレー)の塗装


その後オフブラックを塗ったら錆エイジングは一応しますが、下から見て目のいい人ならギリギリわかる程度になっているかと思います。
僕はようわかりません(笑)

エイジングはWSの講師の高木さん、ハンドメイドOlive店主の大國さんにお願いしました。


塗装ができたら土曜日に出勤して男手二人で取り付け。

大きいほうは3800もあるので(30kgちょいぐらい)、結構大変かと思ったのですが案外すんなりつきました。
寸法も実際に採寸に着ていただいているのでばっちり!


最後に網を置いて完成!

あとは植木鉢を置いていくだけですが、そこでも一工夫。

タカラ塗料外観リニューアル!2016・・・花台前編

イギリスというと国民総ガーデナーといわれるほどのガーデニング大国。
ロンドンにあるという塗料販売店を目指すなら植木は欠かせないものです。

前から店の前には植木をエイジングしたペール缶に寄せ植え、それを何缶かおいていました。

2Fの窓辺には直接アルミサッシにハンギングを打ち付けて赤いゼラニウムを植えていました。


塗り替える直前のハンギングの様子。汚い。


きれいに咲いているとき

窓辺にハンギングをしていたのですが、本当は花台がほしい。
いわゆるフラワーボックス、ウインドウボックスといわれるもので、窓辺でお花を楽しめるものです。

一時期日本でも少し流行って、建売などでもつけている人もいらっしゃいますが、お花を置いてなかったり・・・

そして当店では花台をつけて頑張って育てよう!と思っていたのですが、探しても探してもシンプルなデザインのものがない。。
どちらかというと南欧っぽいものが多く、また見つけても窓のサイズぴったりのものが無かったり。。
窓の一つは3800mmもあり・・・

ということで作ってもらうことにしました!
なぜ塗料屋が花台を作ってもらわないといけないかはさておき、作ってくれる、しかもこだわりをわかってくれる(奇特な)方が歩いて行ける距離にいらっしゃいました。
鉄作家の宜本さんです。http://www.nobuyukiyoshimoto.com/

まず打ち合わせをさせていただきまして、つたないイラレの技術で描いたイメージ図をお送りしました。


ロンドンのこんな柵をイメージしてデザインしました。

取り付け方法も相談させていただき、なんとかできそうでホッとしました。

矢じりはさすがにレーザーで作って・・・とすると高くつきそうでしたので、既製品を探しました。探すとあるんですね。。
今回かなりお世話になりましたメタルクリエイトさんで矢じりを大量に購入。

それを宜本さんのところに持っていくと、あのつたない図面でできてきていました。


まず小さいほうができた!と宜本さん


「こうやんねぇ」とおいてみる宜本さん


おいてみたら矢じりの底が平らじゃなかったので立たず、平らに削る宜本さん


矢じりを置けるようになって、イメージをふくらます


鉄のアングルのくの字の部分に面を合わせて棒をつけようとすると数ミリ干渉するので、棒に1本1本逃げを作っているそうです。細かい。


切り口まっすぐじゃないのわかりますか??


アングル部分もしっかり角を落としてくれています。またけば立ったような切り口もないです。細かい。


一度現物合わせでもってきていただいたとき。まだ矢じり無し。でもかっこいい。

 

そして矢じりをつけて完成!
下の写真は小さいほうです。


網の部分の逃げの部分もしっかりと処理されています

出来上がってきたとき、初めに思ったのはやっぱりこういう立体のものをつくらはる方はすごいなぁ、と思いました。
こういう「うわー!」という感想を今までに宜本さんは何人に言わせてきたことかと思うと、尊敬の念です。

タカラ塗料外観リニューアル!2016・・・ヨーロッパ風吊看板編

吊り看板はなんとなく気になっていたのですが、本当はサインアート的なものをさがしていました。

そこでアマゾンで購入したのが下記の3冊
「ヨーロッパの街角」
「ヨーロッパの看板 お気に入りの街角」
「ヨーロッパの街並みと看板」

なかでも「ヨーロッパの街並みと看板」はとても面白く、ただただ吊り看板が並ぶだけの写真集で参考になりました。

で、作りたくなったのが一目で塗料屋だとわかる吊り看板です。
ヨーロッパでは古くから言葉読めない異国の人でもわかるようにと、文字以外のサインも盛んだったようで、だれでもそれとわかる看板を作ったそうです。

そこで考えたのは下記のような看板。


これは一目で自転車屋だとわかりますね。

今回当店の看板は日本語は一切使われません。
ですので、何屋さんか英語のわからないおじいさんでもわかるように考えました。
考えているときにロハスフェスタがありまして、そこで1000円で本物のアンティークの吊看板用の金具を発見したので、2個作ることにしました。

今回本当はスチールでレーザーで切ってもらって….とすればいいんだと思うのですが、高所ですしできるだけ軽く作りたいのでアルミの複合板で作ってもらいました。
http://www.trade-sign.com/main/cut-ap/index.html ←こちらでお願いしました。

塗料と刷毛とローラーを並べています。これで塗料屋とわかるでしょう…

こちらをお決まりの非鉄バインダーをしっかり塗って行きます。


そしてオフブラックと名付けた黒よりちょっとグレー寄りの黒を塗っていきます。
今回鉄部は全部この色です。

そこに長年あったように錆エイジングを塗っていきます。

上から雨があたってさびたように。この辺はWSも担当しております高木さんの作。

ひとつはモールディング付きにしました。

ただこれだけだとやはりアルミの複合板だと弱くって、とくにローラーがブラブラとして折れそうなので、苦肉の策でテグスでつないでいきました。

テグスを通す穴をあけて細かい作業はやはりこの人、高木さんに結んでいただきまして穴をあけた部分をタッチアップ。

看板を吊るすサインブラケットも塗ります。
サインブラケットはこちらで購入しました。
http://www.metal-create.co.jp/
ちゃんと黒く塗られたものですが、これに非鉄バインダーを塗ってまたオフブラックに…


こうして並べてみると黒さがちがうでしょう・・・ これを直します。


ちゃんとケレン(足付け)をして非鉄バインダーを塗ります。

こちらがロハスで1000円だったブラケット。

こちらをあとでまた錆を描くのに、今ある本物の錆が止まるようにラストブロックという錆転換剤を塗ります。

その後オフブラックを塗り、錆エイジングをして完成。


シルエットがかっこいいですね~!

ぜひご来店の際は上のほうもみてみてくださいませ!

タカラ塗料外観リニューアル!2016・・・CARPAINT看板編

塗装が終わるころ、忘れ去られていた看板があったことに気づく・・・

南隣のガソリンスタンド側に着けた小さな看板。
なんとなくスペースがあったので前回改装時に着けてみたのだけども、ガソリンスタンドの看板のほうが大きく、低い位置にあるので全然意味をなしていないと思われるもの。

本当は塗装前に外そうと考えていたのですが、忘れていて塗装屋さんが丁寧に養生してくれていたので、もし外してもそこだけフィラーが塗れていないので模様が変わってしまいます。

それならばとその小さい看板を外して、新たに大きな看板を作成して引っ付けることに。
どうせつけるならガソリンスタンドに向かっているし、車を刷毛塗りで全塗装するセットの看板にしようということになりました。


以前ライさんに書いてもらった看板の文字部分だけをもってくればかっこよさそうで、また描いてもらえばよかったのですがライさんはほかのサインで手一杯。

ならば当店のスタッフで作ってしまおうと、若手3人で書いてもらうことにしました。

この看板をもとに作るので色を樫田君が似せて調色しました。
みんなでそれをアルミポリ複合板に非鉄バインダーを塗ってから塗装。


中のデザインは同じフォントを探し出して山口さんが下書き、筆入れ。

木のモールディングを表現するために、元の看板の木の色に調色。


使うモールディングは木ではなく硬質ウレタンのモールディングなので腐りません。


黒系の色を歯ブラシみたいな刷毛(ヨージ)で筋状に木目を書いていきました。


上が木目を描いた後。
これだけで離れてみると気に見える!

最後に全体をUVカットクリアを塗って完成。

もとの看板を外した位置に設置いたしました。



また制作シーンを動画にしましたので、よろしければご覧くださいませ。

 

タカラ塗料外観リニューアル!2016・・・大看板編

こちらの大看板はどうやって描かれたものなのか?!


こちらはなんと手描きです。

今回は看板に印刷は一切使わず、手描きにこだわりました。
それもやはり印刷より手描きの看板のほうが長持ちすること。
また劣化しても手描きのほうがいい味を残しながら劣化すること。

それの良さを皆さんに知ってもらうという目的がありました。

そこで以前にこの看板を描いてくれましたライさんに今回もお願いしました。

紙を当てて下書きを描いていきます。
ライさんはかなり丁寧な方で、しっかりと下書きをしていきます。


マスキング。

この棒はサインぺインターが腕を固定するために使うものみたいです。
僕もこのとき初めて見ました(小さいものの時は使わないそう)


現在看板はほとんどが印刷で、いわゆる書き文字屋さんはほとんどいなくなっているそうです。
海外ではまだまだサインぺインターさんはいらっしゃるようですが、日本では少ないようです。

もしライさんにお仕事の依頼があれば当店まで!!

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当店・株式会社タカラ塗料は昭和24年から続く塗料店です。
塗料の販売、塗料の色を合わせる調色、オリジナル商品の開発、全国へのインターネット通販を行っております。

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当店では、お客様との距離が近い分、
「こんな塗料が欲しい!」「こんな色で塗ってみたい」「あんな商品があったら便利なのに」
という声を日々いただきます。
その声にお応えすべく、既製品にないものは自分たちで開発。そんな思いから生まれた、タカラ塗料ならではのオリジナリティ豊かな商品をご紹介します。

  • タカラ塗料オリジナルカラー

    142色の美しいマットな TAKARATORYOオリジナルカラー

  • 水性ステイン

    珍しいホワイトや古材風色の 水性ステイン

  • ペインタブルテープ

    貼って塗って剥がせば原状回復 ペインタブルテープ

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