タカラ塗料のブログ
2016年11月12日 | CATEGORY:イベント, 代表大野ブログ

前回書くぞ!と意気込んでからずいぶん間が開いてしまい、ロハスフェスタに出てから1年もたってからこの記事を書くという始末。。
でも過去の清算をしてから生産しなければならないという偉い人の言葉を胸に、とにかく書いていこうと思います。
ロハスやその他のイベント出店を悩まれている方に、ちょっとでも参考になれば幸いです。
ロハスフェスタに出るぞ!と決まってから、出たら何を売る?何をする?でずいぶんと悩みました。


今回の出店の目的は
・塗料販売店というものが世の中にあるというアピール
・色を選ぶっていうのはとても悩むけど楽しいということを体験してもらう
・錆っぽく塗る塗料や、コンクリートっぽく塗る塗料や、こんがりと焼けたように見える塗料や、車を刷毛で塗るセットや黒板塗料など、オリジナル商品を多くの人に知ってもらう
・あんなものやこんなものにも塗料は塗れて、楽しめるよと知ってもらう
そして「タカラ塗料」って変なお店があるよっていうのを知ってもらって、通販サイトへの導入、実店舗への来店してもらう!
というのが目的です。
ロハスフェスタ出店でよくあるのがワークショップ。
ただ場所が限られるのと、塗料というとどうしても塗るという作業があるので、乾くまで時間がかかり回転率が悪い。。
たくさんの人に体験してもらうのは難しいのではないか?
またその場で満足はしていただけると思いますが、した後、はたしてタカラ塗料を覚えて帰ってもらえるかどうか?
またしたい!と思ってHPを検索してくれるかどうか?
と思ったときに、ワークショップ形式はやめておこう、となりました。
でもうちの自慢のスタッフのエイジング塗装や、何より塗料の色を合わせてお好みの色を作る調色(メインの仕事)というのは知ってもらいたい。。
ですので実演をしよう!というのは決まりました。
お客様の目の前で、ほかの出展者様が販売していらっしゃいます「リメ缶」(リメイクした空き缶)のように、古く見せるような塗装技術をおしげもなく公開。

↑リメ缶
あとは色を選ぶという楽しさを知ってほしいので、塗料を販売したい!
でも塗料というのはもともと衝動買いするようなものではなく、塗りたいものがあるから買うようなもの。
他にないオリジナル商品はまだちょっとでも買ってもらえると思うのですが、
「ロハスに来たら塗料売ってたから買おうっと」
という代物ではないのです。
でもちょっとでも商品を持って帰ってもらい、帰ってからもタカラ塗料に思いをはせてもらいたい・・・
うんうんと悩んだ挙句、衝動買いできるような小さいサイズの塗料を作り、しかも色はこだわりの色ばかりにし、しかもかわいらしい瓶に入れてジャムっぽくすることにしました。
よく観光地で地域の特産品の果物等で作ったジャムを売ってたり、はちみつを売ってたりしますよね。
あれをお土産がてら買って帰る~という需要を狙いました。
ちなみに僕自身はそんなジャムやはちみつは買ったことはないけど。
TAGS:ロハスフェスタ
2016年11月9日 | CATEGORY:お客様の声, 代表大野ブログ
パワーショベルを塗り方事例をいただきました!
しかもかなり丁寧に塗られた事例です。
東京都大島町H様、ありがとうございます!

こちらが塗り替え前です。
周りのグリーンに飲み込まれそうなほど疲れてしまったような状態。
それを分解して塗装したそうです。

こちら分解してキャビンを取り外した状態。。
これを外してしまっているということは、リフレッシュというよりもレストアみたいな手のかけようだと思います。
そしていよいよ完成写真!



見違えるようですね!
こちらはさび止めを塗ってから、フタル酸の99-50Xでボディを塗られています。
キャビン部分はN-40ですね。
とてもきれいに塗られております。
以下お客様からの感想です。
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仕事の合間と、休日の作業だったのと、分解できる所は外して錆取りしたので、やっ と全部塗りました。(※一年ぐらいかかられたそうです)
写真添付します。塗装前ですが、先に分解してしまいました。
塗装方法は、コンプレッサーでガン吹きしました。
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ありがとうございました!
TAGS:調色
2016年10月31日 | CATEGORY:Q&A, 代表大野ブログ, 未分類, 車刷毛塗り全塗装
よく、
「クリアを塗ったほうがいいのでは?」
「クリアを塗ったほうが長持ちするのでは?」
というご質問をいただきます。
そこでよくお答えするのは
「クリアを塗るなら、同じ色の塗料をもう一度塗ってください」
とお答えしております。
理由は下記のようになります。
1、つや消しのクリアを塗ると少し色が白くくすむ。
つや消しのクリアにはたくさんつや消し剤を入れなくてはならず、そのつや消し剤が少し白っぽいものですので、その分くすんだ色になってしまいます。
2、つや消しのクリアも色つきつや消しの塗料と同じぐらいの耐久性しかない。
つや消しのクリアにはたくさんのつや消し剤を入れないと艶が消えないため、その分クリアの中の不純物が増え、結果色つきの塗料と同じ耐久性となってしまいます。
3、つや消しのクリアも汚れはつきやすいです。
つや消しはつや消し剤によって顕微鏡で見たときにわかるレベルで表面がザラザラになるから艶が消えています。
そのザラザラに汚れがつきやすい原因となります。
ただつや消しの色は汚れがついても目立ちにくいです。
さて、なぜクリアを塗ると強くなる!という一般論があるのでしょうか?
それは近年の純正色にパールやメタリック色が多いということがあります。
パールやメタリック色はその色や輝きをよく見せるために、あまり樹脂の入っていない状態になるまでパールやメタリックの粉を入れています。
それをボディに吹き付けたままにしていると、艶は全くありませんし、塗料同士のつながりも弱いために爪でひっかくとすぐ傷になるような状態になっています。
それを抑えるために必ず樹脂100%の状態であるクリアを塗って、それらを閉じ込めてしまい、さらにキラキラと濡れたような艶の状態にするのです。
ということで、刷毛でソリッドカラーをつや消しで塗る場合はクリアは必要ない、というお話でした。

2016年10月27日 | CATEGORY:お客様の声, 代表大野ブログ, 未分類
水曜日夕方にお電話いただき、神奈川県で金曜日までに調色した色がほしいが大量にある、できますか?とのご要望。
金曜日までということは木曜日に全部おつくりして出荷しなくてはいけません。
しかもどの色が何キロという指示ではなく、絵を見てどれぐらいいるか見積もってほしいとのこと。
その絵がこちらになります。

これは幅40メートルの壁画の図面。
お客様によると学生さんが描かれた図面で、それを今日もらって塗料が準備できずに大変困っているそうでした。
一枚一枚色を洗い出し、見積もってみると、全18色、計63㎏もの塗料になりました。
しかも一色一色派手目の色が多く、材料があるかどうかも微妙な色数でした。
たいていの壁面の色の場合は白をベースとした色が多いので、白ベースなら余裕でできる在庫を持っています。
ただこういう壁画になりますと原色に近い色になり、その他の黄色や赤、青などの材料をかなり消費します。
しかしなんとか材料的にも間に合いそうで、塗料を作成した日はほかにも大量のご注文いただいていたのですがなんとかこなし、納期に間に合わせました!
こういった緊急対応もさせていただけるよう在庫は取り揃えておりますが、ご注文はお早めに!
後日気になって検索してみますと、無事完成したようです!
以下東京工芸大学のHPから

こういった事業っぽいです。
http://www.city.atsugi.kanagawa.jp/information/d036288.html
http://www.t-kougei.ac.jp/topics/news/6015.html
とにかくご注文はお早めに!
でもお困りの際はとりあえずご相談ください。
TAGS:調色
2016年10月25日 | CATEGORY:Q&A, よくあるご質問, 代表大野ブログ, 未分類, 車刷毛塗り全塗装
サーフェーサー(プラサフ)につきまして
車の塗装には「絶対下塗りはサーフェーサー!」という、固定概念(?)を持った方も多くおられるようですが、刷毛塗全塗装に関しては絶対ではありません。
お電話やメールでもお問い合わせが多く、迷われる方も多いので詳しく書かせていただきます。
サーフェーサーはどういう塗料?
まずサーフェーサーとはどういう塗料かといいますと、樹脂の中にたくさんの粉(体質顔料)を入れたものになります。
体質顔料とはサーフェーサーの場合、主にタルクと言われる石の粉です。
何のためにその石の粉が入っているかといいますと、乾燥後に研磨しやすいようにと、下地を隠す(隠蔽する)ためです。
プライマーとしての効果は?
プラサフ=プライマーサーフェーサーという意味ですが、プライマーの効果はやや低いです。
よく「プラサフ塗らないとはがれる!」といいますが、大体の塗膜ははがれるときはプラサフごとはがれています。
つまりプラサフとその後に塗る上塗りの塗料とはよく引っ付いていますが、下地とはそんなに引っ付いていないのです。
また「プラサフ塗って錆止める!」とも言いますが、プラサフは錆を止める力はありません。
プラサフを塗ることで塗料が厚めになり、その部分水分が入ることを抑えることはできますが、錆そのものを止めるわけではないのです。
ちなみにその他建築、工業、重防食、どの分野でもサーフェーサー(プラサフ)を錆止めとして使うことはありません。
あくまで、研磨と隠蔽に特化した塗料なのです。
よくあるシーンごとの解説
1、純正塗装の上から塗る場合
純正塗装膜は焼き付け塗装の膜ですごく硬い膜です。
その膜は硬くてほかの塗料が引っ付きにくいのですが、ペーパーで足付けをしますと物理的な表面積が増えてしっかりと別の塗料が引っ付くようになります。
ですのでよく塗料を引っ付けるという意味では、下地塗料は不要になります。
2、パテあとや金属部分の露出がある場合。
吹き付ける場合は、吹き付ける塗料の膜が薄く出るため、パテがシンナー分を吸ってしまいそこだけムラができるということがあります。
しかし刷毛塗全塗装の場合はローラーなどで塗りつける塗料の膜が厚いので、そこまで気になることはありません。
またピンホール(小さな穴)も同じで、ローラーでの塗装ではその穴も埋まりやすいです。
3、古い塗料のクリアの膜がはがれている、またはところどころはがれて下地が出ている場合
はがれが起きている部分と起きていない部分との段は、塗装前に段がなだらかになるまで研磨すれば大丈夫です。
プラサフは基本的に吹付の場合に、細かい穴も凹凸も許さない、きれいな肌を目指すときに使うものです。
刷毛塗全塗装の場合、刷毛跡やローラー後で細かい凹凸が全体にできますので、凹凸は気にならなくなります。
またつや消しの塗料なので、多少凹凸があっても目立たなくなります。
逆に刷毛塗全塗装でプラサフが必要な場合はこちら
1、あまりにパテに細かい「す」(ピンホール)が多い場合
2、下地の色が黒など濃い色で、上塗りに黄色や赤など透けやすい色を塗る場合
ぐらいでしょうか。
とにかく、プラサフは絶対!ではありません。
