タカラ塗料のブログ

2液ウレタンが糸状になってしまったら?

タカラ塗料代表の大野です。

今回は暑い時期に、車を刷毛ローラーを使い2液ウレタンで全塗装する際のトラブルについて書きます。

2液ウレタンは乾燥が早い塗料なので、基本的にはローラーで塗装するものではないのですがシンナーで多めに薄めたりすることでローラーで塗っていただいてます。

それでも暑い時期にローラーで塗ると乾燥が早いばかりに起こるトラブルがあります。

それが「糸引き」です。

2液ウレタンをローラー塗装時の糸引き

結構2液ウレタンは引っ張るような感覚があるのですが、少し引っ張ったところで乾くのでそれが糸状になってくるのです。

吹付塗装する場合にも同じようにノズルからでる塗料が霧状にならず、糸状になってでる事もあります。これも糸引きといいます。

原因は乾燥が早すぎる、希釈が足りないなどがあります。
対処としては季節にあったシンナーを使う、そしてリターダーを5%程添加するということがあります。

特徴
真夏など30度を超えると刷毛塗りの場合でも吹き付けの場合でもウレタンの塗装が著しく困難になります。
そんなときに5%~20%ぐらい添加すると、塗りやすくなります。

こんな場合に添加してください。
吹きつけ(ガン吹き)の場合
・適正な量シンナーを入れて希釈しているのに、ガンからは出るが糸のようになる。
・塗装したいものに色がつくが、艶が出ず、粉っぽい。または塗膜の肌に凹凸がある。
・雨天時など湿度がある場合。

刷毛塗りの場合
・刷毛やローラーを往復しただけで刷毛などが引っ付くような感じがある。
・刷毛目やローラー目が著しく目立つ。
・雨天時など湿度がある場合。

おおよその必要量
真夏の場合使用するシンナーに対して1割ぐらいの量があれば安心です。 

ウレタンシンナーはこちら

乾燥後の塗装の膜が白っぽくなるのはなぜ?ブラッシング(白化)について

タカラ塗料代表の大野です。

今回はラッカー系の塗料を塗った後、塗料の膜(塗膜)が白っぽくなってしまうトラブルについて解説します。

ラッカー系の塗料は乾燥が早く使いやすいのですが、ある条件が重なると狙った色よりも白っぽくなってしまう場合があります。
その現象を「ブラッシング」といいます。「白化」とか「かぶり」ともいうのですが、同じ現象です。

ブラッシングは高温高湿度状態のときにおこります。

同じラッカーの黒を雨の日と晴れた日に塗った板です

写真を見ると一目瞭然ですね。雨の日に塗ったものは白っぽくなっています。
ラッカーはラッカーシンナーで溶かすのですが、ラッカーシンナーの中には水分ととても結合しやすいアルコール類が多く含まれます。ですのでラッカーの塗料は湿度の高い日は湿度を含んでしまいやすいのです。

寒いときは結合しにくく、さらに乾燥時にシンナーと一緒に水分も飛びやすいのかブラッシングは起こりにくいのですが、暑いときはアルコールのみが先に蒸発してしまい、塗料中に残った水分が後で蒸発するので、その際に塗膜の表面に光を乱反射する層ができてしまうそうです。

ですのでラッカーを高温多湿の時に塗るときは乾燥を遅らせる「ラッカーリターダー」という乾燥遅乾剤が有効です。

ラッカーリターダー

ラッカーリターダーの使い方

1、まず商品ラベル通りに塗料を薄めてください。

※ラッカーの場合 ラッカーシンナー希釈
刷毛・ローラーの場合 80~100%
吹付けの場合     100~120%

2、一度塗ってみて下記の症状が出たら、5%ぐらい添加する。
・刷毛の滑りが悪く、ひっつく感じがする
・ローラーを転がすと、引っ張られるような感じや糸を引く
・吹付けした場合、出た塗料が糸状になったり、粉っぽくなる
・明らかに白っぽく乾く
・艶が出るはずなのに全く出ない
・艶にムラがある
・乾きが早すぎて塗りにくい

上記の症状が出る条件は高温時、もしくは多湿時になります。

3、上記5%添加しても改善しない場合、さらに5%足してみてください。  

ラッカーリターダーはこちら
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刷毛ローラーで車を全塗装しよう

塗料を塗ったら黒い筋が入る?車を刷毛とローラーで塗るときのトラブル

タカラ塗料代表の大野です。

今回は車を刷毛やローラーで全塗装する際に黒い筋が入ってしまった時の原因と対処法です。

タカラ塗料の人気コンテンツの艶消し塗料で車をDIYで全塗装する際にお勧めしている塗り方は、薄めに薄めて薄くカスカスに塗るという方法です。

その方法をするときに場合によっては黒い筋が入ってしまう場合があります。

黒い筋が入ってしまった状態

これの原因は「薄めすぎ」の事が多いです。

特に暑い時期は塗料の粘度が下がりがち。通常水で薄める場合は5~15パーセント薄めて使用なのですが、暑い時期はさらに粘度が下がってしまう可能性があり、その場合は筋が入るかもしれないのです。

なぜ筋が入るのかというと、粘度が下がると比重の問題で軽い成分は浮き重い成分は沈むからです。

味噌汁を想像していただけるとわかりやすいかと思うのですが、味噌の状態の時は粘度が高く分離はしないのですが、味噌汁にすると粘度が下がり、混ぜないと味噌が下がり、上澄みのお湯が透き通ると思います。この状態が塗料で起こっており、水で薄めすぎると軽い黒が上がってきてしまうのです。その黒が筋の原因となります。

対処法等としましては、水を混ぜていない塗料を足して粘度をあげるか、そもそも水で混ぜずにバランサーを混ぜるという方法もあります。

バランサーを混ぜると40%程度まで薄めても分離が起こりにくく、きれいな肌で塗ることができます。

タカラ塗料で車を塗るときは冬でも必ずバランサーを使って塗装していますので、とてもきれいに仕上がっています。

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当店・株式会社タカラ塗料は昭和24年から続く塗料店です。
塗料の販売、塗料の色を合わせる調色、オリジナル商品の開発、全国へのインターネット通販を行っております。

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当店では、お客様との距離が近い分、 「こんな塗料が欲しい!」 「あんな商品があったらいいな」 というご意見を多数お聞きします。 それを叶えるために、色々とお調べしまして既製品を探すのですが、存在しないことも多々あります。 無いなら作ってしまえ!ということで、他のお店には無いオリジナル商品が多数あります。 そんな商品をご紹介します。

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