タカラ塗料のブログ
2024年8月6日 | CATEGORY:代表大野ブログ, 調色屋
タカラ塗料代表の大野です。
先日会社の社内で社員の家族やお子様を対象とした社会見学会を行いました。
社会見学会は毎年恒例行事で行っておりまして、それまでは子供ばっかりだったんですが、今回は大人も来てください!とアナウンスさせていただきました。
そして来てくれたのが調色師のエースの旦那さんでした。
僕は調色のレクチャーの担当だったんですが、エースから「調色の厳しさを教えて下さい」と熱望されてましたので、旦那さんには難しめの色をノーヒントで作ってもらうことにしました。
彼が調色するのは65-40Hという少しグリーンがかったブルーだけど、ややグレーっぽい絶妙に難しい色。
この色の構成要素としては白、ブルー、グリーン、黒なんですけど、これがまた難しいです。
子供たちには色ができたら即完成!なんですが、彼には量(200g)をも合わさないといけないという縛りをかしました。
調色というのは作って塗っては乾かして色を確認し、また色を足して塗って乾かして色を確認というのを繰り返すのですが、その工程で僕に色を確認しているの図です。何度も色が違うと突き返します。
エースの後輩の子はやさしく「だいぶあってきましたよ!」と励ますのですが、僕は色が違うと突き返します。
さんざんその工程をやったあげく、結局時間切れになりそうだったのでちょっと手を貸しているの図
最終なんとか完成してビンに詰めるところまでいきました。
彼の感想は「大変難しく疲れた。。」とのことでした。
2時間でやっと1色できたのですが、新人は一日で1色も作れないこともあります。
しかしエースの子はこれで一日30色作りますよって話を彼にしたら「難しさが良くわかりました」と感想をいただき、なんとか僕の役目を終えました。
エースの子が調色をします塗料の調色のご注文はこちらへ>>
スタッフが書いた会社見学会の記事はこちら>>
2024年8月5日 | CATEGORY:代表大野ブログ, 車刷毛塗り全塗装
タカラ塗料の代表の大野です。
さて色あせシリーズも長々と続けてきましたが今回で終結させたいです。
書けば書くほど文章が長くなりマニアックになってきます。。
前回のバンパーとフェンダーで色が違ってくる理由は基本的には新車の場合に適用される内容ですが、経年劣化の場合もこれらが関係してくるのです。
前回のおさらいですがフェンダーとバンパーで色が違ってくる原因は、
・素材の違いによる塗装方法の違い
・塗料の違い
・塗装する人と場所の違い
をあげました。
経年変化で色が褪せるのは上記の原因以外でも色が変わってくる以下の可能性があります。
1つは素材自体の色です。
フェンダーの素材は金属ですが、バンパーの素材はPPやABSの場合が多く、元々の色が黒い樹脂だというのが関係あると言われています。
金属の場合は、塗料の膜で反射しきれなかった赤外線は素地の金属によって跳ね返されるます。
黒い樹脂の場合はその赤外線を吸収し、パーツの温度が上がりやすのいです。塗膜は温度の上昇により劣化のスピードが早まるので、それによって色飛びが起きたりしやすいのです。
もう1つの原因が、樹脂バンパーの中に含まれる可塑剤が影響している可能性です。
可塑剤とは樹脂パーツを柔らかく保つための添加剤で、それが塗料の膜に移ってくる場合があり、それにより塗料の膜が色が変色する原因になります。
たびたびでてくるこの写真のお車は、おそらく赤の顔料が熱によって飛んでいるのですが、日当たりの強いボンネットと天井の劣化が著しく、次にフロントバンパーは熱の吸収により色が変わってきているのではと推測されます。
よくこうなってしまう前にコーティングやワックスで保護をするという提案があるウェブページがよくありますが、数ミクロンにも満たない膜にそこまでの赤外線、紫外線の防止効果はないと思われます。
それではこのように色あせてしまったらどうしたらよいのでしょうか??
プロに何十万もかけて塗り替えてもらったらよいでしょうか?
たとえ愛着のある車でも、ここまで色褪せているということはかなりの年月載っておられて、そこまでできないという方も多いのではないでしょうか?
そんな時におすすめなのがDIYでできるお車のオールペンでございます。
こちらは弊社の内定式の時に若手社員と内定者で毎年恒例で車を塗り替えています。
だれでも2,3人で1日ぐらいで道具を入れても2万円ぐらいで車がオールペンできるので人気の商品となっております。
詳しくはこちらHPをご覧ください>>
色あせシリーズはこちら>>
2024年8月5日 | CATEGORY:news, イベント, ワークショップ
2024年8月4日(日)毎年西成区で開催されていた「しごと博物館」が初めて住之江区で開催されました。
イベントを通して地元の企業で働く人たちと一緒にお仕事体験することで、子どもたちに地域への愛着を持っていただくという目的の元、住之江区近隣地域の子どもたちを対象に開催されています。
タカラ塗料の出展ブースでは子どもたちにペンキ屋さんになりきってもらい、ペンキ塗りと接客をしてもらうお仕事体験を実施。自分の好きな色1色で壁を塗ってもらう塗装体験をした後、接客体験としてブースの周りにいる大人の人に声をかけて壁塗り体験をしてもらうという体験をしていただきました。
ニコニコしながら塗装体験で使用する塗料を選んでいる姿が印象的で、塗装体験中も「壁ぬるの楽しい!」「色がかわいくて好き」という感想をいただくことができました。
接客体験では知らない大人の人に声をかけて接客をするということで、緊張した様子のお子さんもいらっしゃいましたが、声をかけた方にしっかりと塗装のポイントを伝えられていました。
体験に参加された子どもたちだけでなく、親御さんや他出展企業様にも塗料に興味を持っていただくことができました。壁紙に直接塗れるということや水性の塗料ならほとんど匂いがしないことに驚いている方が多く、まだまだ塗料普及の可能性があることを実感しました。
また、10月27日(日)には西成しごと博物館(場所:西成区民センター)も開催されます。住之江しごと博物館と同じ壁塗り体験と接客体験ができますので、近隣にお住いの方はぜひお越しください。