『Web塗料報知』2016.12.20掲載
2016年12月21日 | CATEGORY:メディア掲載, 代表大野ブログ
タカラ塗料のリニューアルをWEB塗料報知さんで記事になり掲載いただいております。
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2016年12月21日 | CATEGORY:item, スタッフ大浦ブログ
タカラ塗料 スタッフオオウラです
「金属が錆びついた風合のエイジングペイント方法(塗り方)」について
どちらも素材は「木」です。
ペイント工程が違う2つの金属が錆びついた風合のエイジングペイントサンプルですが、
このように大きな変わりはなく、
「塗り方の工程が違っていてもエイジングペイントに正解や不正解はありません」
「塗り方エイジングペイント方法は一つではない」
ということを、初めにお話しておきます。
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◆エイジングペイント方法のコツ◆
「塗り方の順番が重要なのではなく、塗り重ねて塗り重ねて、色の層を作っていき奥行き感を出していく」
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◆使うペンキ◆
◆用意する備品◆
スポンジ
布(余分な水分やペンキを拭うため)
霧吹き(水を入れて)
ビニル手袋
◆塗り方工程(下地ありバージョン)◆
木材を用意しました
①セメントテクスチャグレイをスポンジに少量取り「トントン」と叩くように塗ります。
★全体にきれいに塗るのではなく、まだらに塗ります
★テクスチャはザラザラとした質感のため、錆を強調できる効果がありますので、「錆び」を強く出したい部分には多めに塗りましょう
★塗る量に強弱をつけると、より立体的に表現し易くなります
テクスチャが塗り終えたら、ドライヤー等で良く乾かしましょう
② ブラックスケールメタリックをスポンジに少量取ります。
①と同様にまだらに塗っていきます。
テクスチャグレイが隠れなくても大丈夫です。
テクスチャグレイが少し見えている方がリアル感が増していきます。
「トントン」と軽く、リズミカルに。
力入れず、軽やかに「トントン」と乗せていく感じです。
<例えば>
鉄は端や、際や、接合部分から錆び始めるので、本物の鉄が錆びた時の様子をイメージしながら、塗ってください。
塗り終えたら、良く乾かしてください
③ PBシルバーをスポンジに少量取ります。
①と同様に、まだらに塗っていきます
ブラックスケールメタリックやテクスチャを全て塗り隠してしまわないように。まだらに、軽快に、軽く「トントン」同じように塗り重ねていきます。
◆PBシルバーの効果は・・・?◆
「錆び」色のイエローラストとブラウンラストを塗った時に小さい面積ですが、鈍く光ると、より一層金属風に見えるのです。
塗る面積はこの程度で構いません。
良く乾かしてくださいね
④ 錆エイジング「ラストブラウン」をスポンジで塗ります
原液のままでは使わず、薄めて使っていきますので、スポンジを霧吹きで湿らせておきます。
霧吹きを4~5回吹きかけます
★薄める効果は・・・?
薄めて塗ることによって、下地(ブラックスケールメタリックとPBシルバー、テクスチャグレイ)がうっすら見えて本物の金属質感が現れ始める効果があります
ラストブラウンを少量取り、布に、余分な水分を吸い込ませてから、塗っていきます。
「トントン」と、軽く、力を抜いてください。
霧吹きを適宜吹きかけて、決して濃いままで塗らないようにすれば、錆エイジングペイントは成功へと近づいていきます
布もこんなにも水分を吸い込んでいます。
布にこんなに水分とペンキを含んだ状態になれば、この布を使って、トントンと塗り重ねても構いません
乾くとこのような色合い、風合になっています。
⑤ ここまでで様子を見て、もう少し、PBシルバーを強調したいときには、
PBシルバーをスポンジに少量取り、霧吹きで湿らせて、少しづつ「トントン」と軽く塗ります。
周りの錆び色に馴染ませるように。
布も使いながら、馴染ませていきます。
濃くならないように、霧吹きを使いながら、塗り重ねてください。
⑥ 再び錆び色「ブラウンラスト」をスポンジに取り、霧吹きをかけて、薄めてから先程と同様に力を抜いて、塗り重ねます。
濃くならないように、布や紙、敷いている板に余分な水分を拭いましょう
スポンジを見ても、濃くなく、薄まっているのがわかりますか?
時々、水分をぬぐい取った布でも、トントンと軽く、乗せていきましょう
⑦ 錆色「イエローラスト」でさらに錆に立体感を持たせる
先程と同様に、すぽんじを霧吹きで薄めて、イエローラストを少量取り、布に、余分な水分を拭い取ってから使います。
まだらに、軽く、薄く、「トントン」と軽快に。
だんだんとコツが掴めてきましたか?
あとは、ブラウンラスト⇔イエローラストを交互に塗り重ねていくのです。
錆エイジングペイントは一回だけでは表現しきれません。
色+色+色+色+色+というように、色の層を作っていってください。
◆塗り重ねていくうちに、ブラックスケールメタリック感や、PBシルバーが見えなくなってしまった時には◆
霧吹きを用意してください
● スポンジにPBシルバーを少量取ります。(薄めず原液で構いません)
● 「トン」と、一回軽く、乗せてみてください
● 乗せたらすぐに霧吹きを1回「シュッ」と吹きかけます
● 布で水分を押さえます。押さえながら、トントンとリズミカルに叩いていきましょう。
● このような質感になります。
初めに「トン」と乗せた原液のPBシルバーがこのように、薄まって広がりました。
● さらにリアルに近づけていくために錆色と馴染ませましょう
イエローラストを原液のまま、スポンジに取り、布で拭い取り、かすれさせます
そのスポンジを乗せます。
すぐに霧吹きをしましょう
ペンキに水を足して、にじませるのです。
● そして布でトントンと押さえながら、塗ります。
★PBシルバーが馴染んできましたね。
黄色みが強くなってきたら、好みですが、ブラウンラストで、黄色みを押さえ、落ち着かせます。
この場合も、スポンジに少量取り、かすれる程度に拭い取ってから、乗せていきます。
この工程を繰り返すと、出来上がりです。
次にご紹介するのは塗り重ねる順番が違うバージョンです
◆下地無しバージョン(先にブラックスケールメタリックとPBシルバーを塗らないバージョン)
この塗り方工程でも結果は同じになります。
塗り方やペイント方法が一つという枠にとらわれ無くても、錆エイジングペイントは出来るということを見てみてください
① セメントテクスチャグレイは共通で先に塗っておいてください
テクスチャグレイの後に
◆錆色ラストブラウンを原液で塗ります◆
ほぼ全面に塗りました
まだ乾いていないので、艶があるように見えますね。
乾くと艶が無くなり、錆びたように見えます。
② ブラックスケールメタリックを霧吹きで薄めて、布に水分を拭い取ってから、軽くトントンと乗せるように塗ります
まだらに、塗ります。
乾くとこのような質感になります。
③ PBシルバーを同様に薄めて、布などで水分を吸わせて、かすれさせてから、トントンと乗せていきます
しっかりと濡らした布で、馴染ませるように押さえながら塗ります
④ 錆色「イエローラスト」も同様にかすれさせてから、トントンと乗せていきます
PBシルバーが消えないように、まだらに塗ります
⑤ 錆色「ブラウンラスト」も同様に。かすれさせて、薄めてから、まだらに塗ります
⑥ さらに塗り重ねるためにPBシルバー⇔錆び⇔ブラックスケールと繰り返します
すると、このように、完成します。
先に下地(ブラックスケールメタリックやPBシルバー)を作っても、作らなくても、重ね塗りをしていくうちに、
リアルに近づいていくので、心配せずに、重ね塗りの金属風質感の錆エイジングペイントを楽しんでくださいね。
★原液と薄めた時の違い★
左から:ラストブラウン・イエローラスト・ブラックスケールメタリック・PBシルバー
布も、こんなにも水分で薄まっているのがわかりますか?
布の下に「ちょん」とペンキを塗っているのですが
左が「原液」
右が「水で薄めた」ペンキ
です、濃さが全く違うのが伝わりますか?
皆さんが思っている以上に、水でペンキを薄めています。
そんなにも薄めたら色が乗らないのでは?
と疑問に思われるかもしれませんが、それで大丈夫なのです。
ぜひ、お試しください。
スタッフオオウラの
「金属風質感の錆エイジングペイント方法 塗り方比較」でした
2016年12月20日 | CATEGORY:代表大野ブログ, 社屋リノベーション
植木鉢はプラスチックでは雰囲気が出ないのでテラコッタ鉢にしたいところですが、土を入れてさらに陶器の重さだと頭上ですし大丈夫かな?という考えがありました。
でもプラスチック鉢では色が…
じゃあ塗りましょう!ってことでまず手本となるテラコッタ鉢を購入してその色に合わせます。
2色作りました。
こちら見本にしたテラコッタ鉢
塗るために非鉄バインダーを塗った後ですが、こちらがプラスチックの色。
そのうち1色をまずベースに塗装します。
そのあともう1色でかするように塗り、模様をつけていきます。
なんせ初めてするエイジングなので、スタッフを困らせます
こちらが出来上がったものと、見本のものの比較。
中をみると一目瞭然。
この植木鉢に植えるゼラニウムもこだわりがありまして、ダークレッドの色を選んでいます。
ホームセンターや花屋で見つけたら買い占める(といっても大体1件につき2,3株しかない)というのを続けて地道に増やしていたですが、ただ今回14株そろえなくてはならなかったので、Botanical Azure(https://www.facebook.com/botanicalazure/)さんというお花屋さんで発注。
見事に11月という変な時期にもかかわらず、これから咲くよ!っていう株をそろえてくれました。
それをこの鉢に植え替えて、ずらっと並べて完成。
これから春になって花が葉がもっと茂ってくれたら本当の完成です。
案外時間(とお金・・)がかかった(まだかかる)花台構想でした。
当店では、お客様との距離が近い分、 「こんな塗料が欲しい!」 「あんな商品があったらいいな」 というご意見を多数お聞きします。 それを叶えるために、色々とお調べしまして既製品を探すのですが、存在しないことも多々あります。 無いなら作ってしまえ!ということで、他のお店には無いオリジナル商品が多数あります。 そんな商品をご紹介します。
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