タカラ塗料のブログ
2025年2月13日 | CATEGORY:代表大野ブログ, よくあるご質問, Q&A
タカラ塗料の大野です。
壁紙を塗ってみたいけれど、失敗したらどうしよう、ぐちゃぐちゃになったらどうしよう、と考えて一歩踏み出せない方もいらっしゃると思います。
そんな方に起こりうる失敗とその対策や対処について書いていきたいと思います。
今回は「たまに塗料が引っ付かない壁紙がある編」です。
前回壁紙、といってもたくさんのタイプがあるとお話しましたが、ビニールクロスタイプの壁紙の中にも汚れ防止のコーティングがされていたり、光触媒なんとかのタイプもあるそうです。
そういうタイプの壁紙の場合は「壁紙用」という塗料を使っても塗料がひっつかない場合があります。
壁紙の上に塗る塗料が汚れとみなされてはじかれたりしてしまい、爪で掻いたり、テープを貼るとはがれてくる場合があります。
そこで、コーティングされている壁紙を塗装する場合について、対処法を考えてみました。
すでにコーティング壁紙だとわかっていて、その壁紙を塗りたい場合
・年数がたっている壁紙はそのコーティングがとれていて塗料が引っ付く場合がある
コーティング層というのは塗料の膜よりもだいぶん薄い層で、数年で経年劣化でなくなってしまう場合が多いです。一度目立たないところに壁紙用の塗料を塗って確かめてみましょう。
・そもそも塗ってみたら引っ付く場合もある
一度目立たないところに塗ってみて、乾燥後テープを貼ってはがしたりしてみましょう。テープに塗料がつかない、またはついてもそんなに多くない場合は、そのまま塗っても大丈夫でしょう。そもそも壁にテープを貼る機会は少ないですし、ちょっとはがれたぐらいでしたらそこだけ塗りましょう。
・壁紙を400番程度のペーパーでやすりがけして塗ってみる
コーティング層はずいぶんと薄いため、軽いペーパー掛けで落とすことができます。目立たないところで試してみましょう。
・上記を試して全然引っ付かなければその壁紙をはがしましょう(笑)
おそらくその壁紙が気に入らないので塗りたいのだと思うのですが、そうであれば、そもそもその壁紙をはがしてしまってはどうでしょうか?はがせば塗ることができます。
塗ってからよく塗料が剥がれることに気づき、コーティング壁紙だと気づいた場合
・壁紙をはがしてしまうしか対処はないです
塗ったあと、壁紙から塗料がよく剥がれると思った場合は、塗料のみを完璧に壁紙から落とす方法は考えにくいですし、その上から新たに塗料を塗ったとしても下の塗料が壁紙と引っ付いていていないのでよりはがれてくる場合があります。
そんな場合は壁紙ごとはがして塗りなおすしか対処方法はないでしょう。。
いかがだったでしょうか?
おそらくもともと少し高いコーティング系の壁紙を選ばれるということは、それだけ内装にこだわられていて、それでも気になるから壁を塗り替えたい、と思われている方はその壁紙をはがしてしまうという選択肢もあります。
タカラ塗料のスタッフでは壁紙を塗って、気に入らないからさらにはがして塗り替える、ということもよくやります。塗装ならでは風合いを出すことができるからです。
ぜひチャレンジしてみてください。
その他壁紙塗装の失敗のリカバリー方法などについてはこちら>>
TAGS:DIY壁ペイント 壁紙塗装の失敗
2025年2月12日 | CATEGORY:代表大野ブログ, よくあるご質問, Q&A
タカラ塗料の大野です。
壁紙を塗ってみたいけれど、失敗したらどうしよう、ぐちゃぐちゃになったらどうしよう、と考えて一歩踏み出せない方もいらっしゃると思います。
そんな方に起こりうる失敗とその対策や対処について書いていきたいと思います。
今回は塗料の選定編です。
壁紙といっても、紙のタイプの壁紙やビニールクロスの壁紙、布、珪藻土が塗られているタイプ、塗装されている壁紙など様々なタイプがあります。
特にこの中で注意が必要なのは、ビニールクロスの壁紙です。
ほとんどのご家庭に採用されているビニールクロスがなぜ難しいのかというと、壁紙用の塗料を塗らないと「べたついてくる」からなのです。
原因は、壁紙に入っている「可塑剤」(かそざい)というビニールを柔らかくするための添加剤があるのですが、塗料を塗ると塗料がその可塑剤を吸い上げて表面に出てくることがあります。
可塑剤が表面に出てくると、塗料の膜(塗膜)はいつまでも乾かないように感じるようなべたつきが起こります。せっかくきれいにしようと思って塗料を塗ったのにべたついてしまうと、余計にホコリを吸着してしまいます。
まず失敗しないためには「壁紙用」と書かれた塗料を購入すること。
壁紙に対応した塗料は可塑剤が上がってくることを抑えてべたつきが起こりません。
タカラ塗料店頭では「壁紙に塗る」と伝えていただければ壁紙用の塗料でおつくりします。
もし壁紙用ではない塗料で塗ってしまい、べたつきが起こってしまったらどうすればいいか?
その場合はさらにその上に壁紙用の塗料を塗れば、べたつきを抑えてきれいにすることができます。
塗るにあたって心配であればぜひご相談ください。
その他壁紙塗装の失敗のリカバリー方法などについてはこちら>>
TAGS:DIY壁ペイント 壁紙塗装の失敗
2024年11月13日 | CATEGORY:代表大野ブログ, Q&A
タカラ塗料の大野です。
さてよく聞かれるご質問です。
Q.タカラ塗料ではたくさんの色の在庫があるのですか?
A.オリジナル色の一部は在庫がありますが、基本的には原色から色をおつくりします。
色を扱う塗料販売店なのでホームセンターのようにすべての色を在庫しているように思われがちですが、タカラ塗料には基本的には在庫はありません。赤や黄色や青などの原色をたくさん在庫しており、それらからご注文いただいた色をおつくりしています。
ですのですぐに茶色!とかの色はないのですが、いろんな茶色を無限に作ることができます。
TAGS:調色
2024年11月11日 | CATEGORY:よくあるご質問, 代表大野ブログ, Q&A
よくあるご質問に黒皮鉄を什器で使いたいからクリアを塗りたい、というご質問があります。
黒皮鉄は何とも言えない艶感と奥にある微妙な色ムラがかっこいいですよね。
ただ、手で触ったりすると錆が発生しやすく、お客さんの服に錆が付いたり、商品に色が付いたりなどというデメリットもあります。
こういった場合どうすればよいのでしょうか?
塗料の参考書的な答えは
「黒皮鉄はサンドブラストなどでしっかりと黒皮を落とし、錆止めを塗って塗装する」
とあります。そんなことをしたら黒皮鉄の意匠性の良さがなくなってしまう!
と、こういったときにお勧めしているのがラッカーのクリアの艶消しを軽く吹き付ける、です。
もちろん屋内で、あまり湿度の高いところではないところでの使用に限ります。
この場合あまりたくさんクリアを吹き付けてしまいますと艶がそろってかっこよくなくなりますのでギリギリのところを攻めるのがよいかと思います。
また摩擦でなくなったりしやすいので、定期的にクリアを吹き付けるほうが長持ちはするかと思います。
2024年10月18日 | CATEGORY:調色屋ラッカースプレー館, 調色屋, 代表大野ブログ, Q&A
タカラ塗料の大野です。
今回は日塗工番号の古さによりマンセル値が違ってくる?のお話を書きます。マニアックです。
まず日塗工番号とは日本塗料工業会が出している色見本帳に掲載されている番号です。
現行の日塗工番号
このKの部分は発行年度を表します。それ以下のアルファベットや数字はマンセル値を表します。
ということは日塗工番号=マンセル値、ということになります。
旧日塗工番号とは?
そして難しいのは、これらは現行の日塗工番号で、古い日塗工番号というものが存在します。
それは1993年発行のS版以前の版に掲載されている番号です。上記のようにマンセル値から作った番号ではなく通し番号のような番号です。
ただ一応100の位以上が色相を表しています。
さてさらにややこしいのはここからです。
どちらの版の色見本帳にも「マンセル値」が載っているのですが、同じマンセル値でもそれぞれの色が違うことがあるのです。
同じマンセル値でも色が違う??
旧版と新版でマンセル値が同じなのに色が違うことは多々あります。
たとえばこちら
1987年M版のM20-344と2011年F版のF25-80Bとの比較です。
ちょっと光っててわかりにくいですが、同じマンセル値でも344のほうがやや黄色っぽく明るいイメージです。
なぜこんなことになってしまっているのでしょうか??
つづきます。。
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