タカラ塗料のブログ
2024年9月5日 | CATEGORY:Q&A, 代表大野ブログ, 車刷毛塗り全塗装
タカラ塗料の大野です。
アンケートは昨日の夜までだったんですがものすごくたくさんいただきまして、一つ一つご意見を拝見しております。ありがとうございます。
ご質問にも一つ一つお答えしていこうと思います。
Q.車に塗れる色で蛍光色はできませんか?
A.できなくもないというか、覚悟が必要です。。
車に蛍光色を使えばバチっと目立つので使ってみたい気がします。おそらくめちゃくちゃ目立ちますよね。
全塗装じゃなくても一部の部分だけでも蛍光を使ってみたい気もしますよね。
しかし、いろいろなハードルがあるのです。
■耐候性全然よくない
そういえば?と思うと思うのですが、屋外で蛍光色を見たことがありますか?
基本的に蛍光色は耐候性(太陽光線に強いかどうか)が著しく弱いのです。おそらくですが塗って表に出したら1週間で褪色し始め、2,3カ月で色はほとんどなくなってしまうでしょう。
それでもここ一発だけでも使ってみたいですよね?しかしもう一つのハードルがあるのです。
■高い
一応長持ちさせるためのクリアみたいなものも作れなくもないのですが、それを塗ったとしても気休め程度の耐候性なのに、キロ単位で1万超えるので、全塗装するとなる3-4万ぐらいの値段にはなってくると思います。
それでもやりたい方のために開発もできなくはないのですが。。。
また機会があれば実験してみます。
2024年9月4日 | CATEGORY:Q&A, 代表大野ブログ, 車刷毛塗り全塗装
株式会社タカラ塗料の大野です。
今回はアンケートにていただきましたご質問にお答えします。
Q.艶消しの車は雨染みが気になる なぜなのか?
A.艶消し剤の影響です。
ちょっと今回は難し目に説明させていただこうと思います。
まず塗料の主成分の話をしますと、塗料は顔料と樹脂からできていいます。
樹脂というのはほぼ透明なもので、それに顔料が混ざって色がついています。
顔料というのは色を付ける「着色顔料」と粘度を上げたりほかの機能性を持たせたりする「体質顔料」に分けられます。
艶を消す場合、この「体質顔料」の一種である艶消し剤を大量に塗料に入れることになります。
この体質顔料も種類があるのですが、やや多孔質の成分だと思ってください。
この艶消し剤をたくさん入れると、塗料が乾いていくにつれて水やシンナーが蒸発していき、塗料の膜の厚みが薄くなります。その時に艶消し剤が塗料の膜の表面に凹凸を作ります。
その凹凸で光が乱反射して艶感がなくなるのです。
さてこの多孔質の艶消し剤が表面にある状態で雨染みなどの汚れが入り込んだ場合、樹脂部分についた汚れは落ちるのですが艶消し剤の多孔質の中に入り込んだ汚れはそのまま出てこれなくなります。
ホワイトボードを想像してもらったらわかるのですが艶消しのホワイトボードはありませんよね?これも艶消しのホワイトボードを作るとホワイトボードのマーカーのインクが多孔質の艶消し剤の中に入り込み取れなくなってしまうので作れないのです。
ということで艶消しの塗膜の雨染みは取れにくいのです。。
ただタカラ塗料としましても雨染みが付きにくい艶消しの車用の艶消し剤や、そもそも汚れが付きにくい艶消し剤などの検討もしていきます。(気長にお待ちいただければと思います。。)
2024年9月3日 | CATEGORY:Q&A, 代表大野ブログ, 車刷毛塗り全塗装
タカラ塗料代表の大野です。
先日から行っております「刷毛とローラーで車をDIYで全塗装しよう!」での新色アンケートでいただきましたご質問です。
Q.塗るのが楽なので、バランサーをあらかじめ混ぜておくことはできないのでしょうか
A.バランサーを水性塗料に入れると貯蔵性が悪くなるのです
バランサーは刷毛塗用の水性塗料に入れるととても塗りやすくなります。さらに仕上がりがとてもきれいになるのでもともと配合してほしい、というご意見です。
それも考えたことがあり長期の貯蔵性のテストをしたことがあるのですが、バランサーにはアルコール類が入っており、暖かい時期など1㎏から3㎏の塗料に使っている容器がパンパンに膨れてしまって破裂の恐れがあるのです。
また塗料は粘度を下げてしまいますと、そこに顔料分などの重たい成分がたまって固まってしまう場合もあります。
ですのでもともと混ぜずに販売をさせていただいております。
ちなみにアンケートはこちらになります。ぜひご回答くださいませ!
https://forms.gle/Qd5HKZWtxJ1QNfHY6
期限 9/4 23:59まで
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