タカラ塗料のブログ
2024年9月2日 | CATEGORY:Q&A, 代表大野ブログ, 車刷毛塗り全塗装
先日から行っております「刷毛とローラーで車をDIYで全塗装しよう!」での新色アンケートでいただきましたご質問です。
Q.タカラ塗料のワックスオフと一般に売っているシリコンオフは何か違いがありますか?
A.用途的には同じと考えていただいて大丈夫です。
ただタカラ塗料のワックスオフは労働安有機溶剤中毒予防規則非該当のものを使っております。
法律上の長期に使用すると発がん性等のある「特定化学物質」を含まないものです。
ですので一般の方が短時間扱うものではないと思いますが、より安全に使っていただけます。
ちなみにアンケートはこちらになります。ぜひご回答くださいませ!
https://forms.gle/Qd5HKZWtxJ1QNfHY6
期限 9/4 23:59まで
2024年7月23日 | CATEGORY:Q&A, 代表大野ブログ, 車刷毛塗り全塗装
タカラ塗料代表の大野です。
今回は暑い時期に刷毛とローラーで車を全塗装したい方への注意点を書きます。
夏休みの休暇で車を塗りたい方も多いと思われます。
ちなみにタカラ塗料の車を始めて塗ったのも真夏のお盆休みのことでした。日向で塗ったので相当に熱く、ボディも焼けていたのあっという間に乾きます。
それでもなんとかきれいに塗れた思い出があります。
今回はそんな経験から、夏の休暇、特にお盆休みの時期に車をきれいに塗るためのなるべく気を付けることを書きます。
1、車を冷やす
当たり前といえば当たり前なのですが、触れないほどに暑くなった車は塗料を塗るとあっという間に乾いてしまい、刷毛ムラやローラーのムラがそのまま残ってしまいます。
ですのでできれば、塗装前の車は日陰に置き、できるだけ冷ましてください。
その際水をかけたりすると、乾くまで塗料に水が混ざったりする場合があるので、推奨しません。
水をかける場合はドアの隙間なども入念にふき取るようにしてください。マスキングテープが引っ付かなかったり、思わぬところから水が出て、特に油性系の塗料はトラブルになってしまいます。
2、日陰で塗る
もちろん塗るときもできれば日陰で塗ることをお勧めします。
屋根があるところがベストですが、建物などで陰になるようなところで塗るのもベターです。
できたら曇りの日がよいです。
3、シンナーや水で少し多めに薄める
少し薄めにすると乾燥時間をより遅らせることができます。
そしてさらに乾燥を遅くするリターダーやバランサーなどの使用も強くお勧めします。
4、塗装中も塗料の粘度が上がっていないか注意する
塗装中にバケツの中に入っている塗料も、風や日光により濃くなっている場合があります。
また表面だけ先に乾いてバケツ内の塗料に膜ができてしまうこともあるので、よくかき混ぜながら、また休憩するときは必ずラップなどで乾燥を防ぐようにしてください。
5、塗装中に塗料をたびたびかき混ぜる
塗料を薄めにすると塗料の成分(色の顔料や艶消し剤)が「沈殿」(ちんでん)してしまう場合があります。
ですのでローラーや刷毛でよくかき混ぜながら塗装するようにしましょう。
以上思いつくことを書きましたが、夏場は上記を気を付ければ問題なく塗れることができます。
ただやはり乾燥が早いのが原因でゆず肌といってぼこぼこがついてしまう場合があります。
そんなときはほぼマストでリターダーやバランサーで乾燥を遅らせるようにしてください。
ラッカーリターダーはこちら
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2024年7月19日 | CATEGORY:Q&A, 代表大野ブログ, 調色屋, 車刷毛塗り全塗装
タカラ塗料代表の大野です。
今回はラッカー系の塗料を塗った後、塗料の膜(塗膜)が白っぽくなってしまうトラブルについて解説します。
ラッカー系の塗料は乾燥が早く使いやすいのですが、ある条件が重なると狙った色よりも白っぽくなってしまう場合があります。
その現象を「ブラッシング」といいます。「白化」とか「かぶり」ともいうのですが、同じ現象です。
ブラッシングは高温高湿度状態のときにおこります。
写真を見ると一目瞭然ですね。雨の日に塗ったものは白っぽくなっています。
ラッカーはラッカーシンナーで溶かすのですが、ラッカーシンナーの中には水分ととても結合しやすいアルコール類が多く含まれます。ですのでラッカーの塗料は湿度の高い日は湿度を含んでしまいやすいのです。
寒いときは結合しにくく、さらに乾燥時にシンナーと一緒に水分も飛びやすいのかブラッシングは起こりにくいのですが、暑いときはアルコールのみが先に蒸発してしまい、塗料中に残った水分が後で蒸発するので、その際に塗膜の表面に光を乱反射する層ができてしまうそうです。
ですのでラッカーを高温多湿の時に塗るときは乾燥を遅らせる「ラッカーリターダー」という乾燥遅乾剤が有効です。
ラッカーリターダーの使い方
1、まず商品ラベル通りに塗料を薄めてください。
※ラッカーの場合 ラッカーシンナー希釈
刷毛・ローラーの場合 80~100%
吹付けの場合 100~120%
2、一度塗ってみて下記の症状が出たら、5%ぐらい添加する。
・刷毛の滑りが悪く、ひっつく感じがする
・ローラーを転がすと、引っ張られるような感じや糸を引く
・吹付けした場合、出た塗料が糸状になったり、粉っぽくなる
・明らかに白っぽく乾く
・艶が出るはずなのに全く出ない
・艶にムラがある
・乾きが早すぎて塗りにくい
上記の症状が出る条件は高温時、もしくは多湿時になります。
3、上記5%添加しても改善しない場合、さらに5%足してみてください。
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