日塗工番号と旧日塗工番号ではマンセル値が違う??
2024年10月18日 | CATEGORY:Q&A, 代表大野ブログ, 調色屋, 調色屋ラッカースプレー館
タカラ塗料の大野です。
今回は日塗工番号の古さによりマンセル値が違ってくる?のお話を書きます。マニアックです。
まず日塗工番号とは日本塗料工業会が出している色見本帳に掲載されている番号です。
現行の日塗工番号
このKの部分は発行年度を表します。それ以下のアルファベットや数字はマンセル値を表します。
ということは日塗工番号=マンセル値、ということになります。
旧日塗工番号とは?
そして難しいのは、これらは現行の日塗工番号で、古い日塗工番号というものが存在します。
それは1993年発行のS版以前の版に掲載されている番号です。上記のようにマンセル値から作った番号ではなく通し番号のような番号です。
ただ一応100の位以上が色相を表しています。
さてさらにややこしいのはここからです。
どちらの版の色見本帳にも「マンセル値」が載っているのですが、同じマンセル値でもそれぞれの色が違うことがあるのです。
同じマンセル値でも色が違う??
旧版と新版でマンセル値が同じなのに色が違うことは多々あります。
たとえばこちら
1987年M版のM20-344と2011年F版のF25-80Bとの比較です。
ちょっと光っててわかりにくいですが、同じマンセル値でも344のほうがやや黄色っぽく明るいイメージです。
なぜこんなことになってしまっているのでしょうか??