タカラ塗料のブログ

バランサーを入れて保管するとこうなります

タカラ塗料の大野です。

先日、
<ご質問>塗るのが楽なので、バランサーをあらかじめ混ぜておくことはできないのでしょうか
という記事を書いたのですが、こちらに補足です。

「バランサーにはアルコール類が入っており、暖かい時期など1㎏から3㎏の塗料に使っている容器がパンパンに膨れてしまって破裂の恐れがあるのです。」
と書いたのですが、それを裏付ける写真が撮れました。
こちらです。

左が通常、右がバランサーを入れて保管していた容器です。
蓋がちょっと膨れているのがわかると思います。

こうなるとちょっとしたショックで破裂してしまうかもしれないので注意が必要です。。

<質問>車に塗れる色で蛍光色はできませんか?

タカラ塗料の大野です。
アンケートは昨日の夜までだったんですがものすごくたくさんいただきまして、一つ一つご意見を拝見しております。ありがとうございます。
ご質問にも一つ一つお答えしていこうと思います。

Q.車に塗れる色で蛍光色はできませんか?

A.できなくもないというか、覚悟が必要です。。

車に蛍光色を使えばバチっと目立つので使ってみたい気がします。おそらくめちゃくちゃ目立ちますよね。
全塗装じゃなくても一部の部分だけでも蛍光を使ってみたい気もしますよね。

しかし、いろいろなハードルがあるのです。

■耐候性全然よくない

そういえば?と思うと思うのですが、屋外で蛍光色を見たことがありますか?
基本的に蛍光色は耐候性(太陽光線に強いかどうか)が著しく弱いのです。おそらくですが塗って表に出したら1週間で褪色し始め、2,3カ月で色はほとんどなくなってしまうでしょう。

それでもここ一発だけでも使ってみたいですよね?しかしもう一つのハードルがあるのです。

■高い

一応長持ちさせるためのクリアみたいなものも作れなくもないのですが、それを塗ったとしても気休め程度の耐候性なのに、キロ単位で1万超えるので、全塗装するとなる3-4万ぐらいの値段にはなってくると思います。

それでもやりたい方のために開発もできなくはないのですが。。。
また機会があれば実験してみます。

<質問>艶消しの車は雨染みが気になる なぜなのか?

株式会社タカラ塗料の大野です。
今回はアンケートにていただきましたご質問にお答えします。

Q.艶消しの車は雨染みが気になる なぜなのか?

A.艶消し剤の影響です。

ちょっと今回は難し目に説明させていただこうと思います。

まず塗料の主成分の話をしますと、塗料は顔料と樹脂からできていいます。
樹脂というのはほぼ透明なもので、それに顔料が混ざって色がついています。
顔料というのは色を付ける「着色顔料」と粘度を上げたりほかの機能性を持たせたりする「体質顔料」に分けられます。

艶を消す場合、この「体質顔料」の一種である艶消し剤を大量に塗料に入れることになります。
この体質顔料も種類があるのですが、やや多孔質の成分だと思ってください。

この艶消し剤をたくさん入れると、塗料が乾いていくにつれて水やシンナーが蒸発していき、塗料の膜の厚みが薄くなります。その時に艶消し剤が塗料の膜の表面に凹凸を作ります。
その凹凸で光が乱反射して艶感がなくなるのです。

さてこの多孔質の艶消し剤が表面にある状態で雨染みなどの汚れが入り込んだ場合、樹脂部分についた汚れは落ちるのですが艶消し剤の多孔質の中に入り込んだ汚れはそのまま出てこれなくなります。

ホワイトボードを想像してもらったらわかるのですが艶消しのホワイトボードはありませんよね?これも艶消しのホワイトボードを作るとホワイトボードのマーカーのインクが多孔質の艶消し剤の中に入り込み取れなくなってしまうので作れないのです。

ということで艶消しの塗膜の雨染みは取れにくいのです。。

ただタカラ塗料としましても雨染みが付きにくい艶消しの車用の艶消し剤や、そもそも汚れが付きにくい艶消し剤などの検討もしていきます。(気長にお待ちいただければと思います。。)

タカラ塗料について

当店・株式会社タカラ塗料は昭和24年から続く塗料店です。
塗料の販売、塗料の色を合わせる調色、オリジナル商品の開発、全国へのインターネット通販を行っております。

オリジナル商品

当店では、お客様との距離が近い分、 「こんな塗料が欲しい!」 「あんな商品があったらいいな」 というご意見を多数お聞きします。 それを叶えるために、色々とお調べしまして既製品を探すのですが、存在しないことも多々あります。 無いなら作ってしまえ!ということで、他のお店には無いオリジナル商品が多数あります。 そんな商品をご紹介します。

  • セメント風塗料材

  • チョークボードペイント

  • エイジング塗料のコンガリー

  • サビ風塗料