タカラ塗料のブログ

蛍光塗料と普通の塗料の違い

タカラ塗料の大野です。

よくすごい蛍光っぽい色!という色はあるのですが、案外蛍光色でない場合があります。

もちろんテープなどの場合は蛍光もあることもあるのですが、例えばこれです。

カワサキのライムグリーンです。

これが結構蛍光に見えるのでカワサキのライムグリーンの蛍光グリーンをください!といわれると
「蛍光色はつくれません」
と回答するしかないのです。。

業界あるある的な感じかもしれませんが、西洋医学の人が東洋医学の漢方とかをあんまり信じていない、みたいな感じで、塗料業界の人は蛍光と蛍光でないはとても厳密に区別しているのです。(たとえが分かりにくいですかね。。)

さて蛍光色とはどういうものかというとこういうものです。

上が蛍光色、下がカワサキのライムグリーン、左がライトグリーンという原色になります。

これらどれも外で単品で見ると蛍光に見えるのですが、こうやって見るとだいぶん違います。
この写真では蛍光のグリーンはえらく映えていて、これは光を当てているのですがブラックライトなのです。

つまりブラックライトをあててきれいに発色するのが蛍光色、しないのは普通の色なのです。

でもそれぞれ単品で太陽光下でみると蛍光っぽくみえる、というお話でした。

水性アクリルゴールドの前身である缶が見つかりました

タカラ塗料の大野です。

先日いろいろな実験のために屋上に上っていますと忘れていた缶を発見しました。

それがこちら。多肉が詰まっていますけど、ゴールドの缶なのです。

これを塗ったときの写真を探したんですけどスマホを持っている時代ではなく、おそらく2010年頃にパール顔料のゴールドの粉を手に入れ、当時は水性に混ぜるっていう発想はなく2液のウレタンに混ぜて空き缶に吹き付けた覚えがあります。
そして耐候性を確かめるために土をいれて植木鉢にして屋上に放り出して10年以上たっていると思います。

やや褪せてる感はあるもののゴールドっぽさは失われることなくまた2液ウレタンなので艶も残ってますね。

ちなみに当時は2液ウレタンに混ぜたゴールドはちょっと保管すると沈殿してカチカチになってしまい(ハードケーキングといいいます)貯蔵安定性が悪いので発売には至りませんでした。

その後水性の相性がいいクリアが見つかり、それに混ぜることで水性アクリルゴールドが完成。現在も人気の商品となっております。

そしてこの缶は回収することなく更なる耐候性試験のため屋外に放置されています。

グレーは色が濃くなるほど日に当てると暑くなるのか?

タカラ塗料の大野です。
今日も屋根に上って実験をしていました。

今日の実験はこちら。

いろいろな色を並べて表面の暑さを計る実験をしてみました。

だいたい色が濃いほど太陽の熱を蓄えやすくなり暑くなるっていうのが常識ですが、今回はそれをわざわざ実証しました。

実験方法

アルミ複合板の板に以下の色を調色して塗る。
塗料は水性のウレタン艶有を使い、色は種ペンを使って調色する。ただし、種ペンは黒だけを使い、日本塗料工業会の色見本の色に厳密ではなく色の濃さだけを合わせたものを塗っている。
6/17 11時10分に板を展開し、約一時間後に測定する。気温は31度。

作成した色

原色白 N-82 N-75 N-70 N-60 N-50 N-45

結果

原色白 47.9℃
N-82 51.9℃
N-75 55.3℃
N-70 56.8℃
N-60 60.7℃
N-50 60.8℃
N-45 62.8℃

という結果になりました。
N-60とN-50がほぼ誤差って感じになりました。

もっと暑い日にやればもっと差が出るのか?

またあっつい日に屋上に上がってみてみようと思います。。

屋外の壁画に絶対使ってはいけない色の絵具かも

タカラ塗料の大野です。

最近何度も会社の屋上に上がって、いろいろな試験をして知見を広げています。

またそれぞれの実験の詳細はお伝えするとして、直近でびっくりしたのがこちらの耐候性試験。

T社の有名なアクリルの絵具の紫色に各社UVカット塗料を塗って外に放り出した試験。
塗料の上に塗ってもなかなか色褪せてくれないので、絵具にしてみました。しかしこちらの絵具、プロも壁画に使っているそうで、色が飛んでしまって困ることがあるという話がありました。
それを食い止められればと思っての実験です。

・・・とそれがこの板を外に放り出したのが5/29。
そしてこれが今日の様子です。

まだ1ヶ月もたってないのに!18日でこんなに褪せるとは…

もうちょっと置いて実験を延長してまた結果をご報告します。

ChatGPTでカラーシュミレーションをする

タカラ塗料の大野です。

家の外壁の色を考えたりするときによくカラーシュミレーションソフトを使って塗ってもらった画像を作って考えたりしますよね?
画像編集ソフトでも作ろうと思えば作れますがめちゃくちゃ面倒だったりします。

それが最近の生成AIでは結構簡単に作れたりするのです。
家ではないですが車の塗り替えシュミレーションをChatGPTでやってみました。

ちょっと車が変わっていってるんですけど、なんとなくイメージつきますよね。
これを続けるとこんな風にたくさん簡単に作ることができます。

ちょっと元の車と違うんやけどな。。

このもっと詳しい記事を刷毛とローラーで車を全塗装しよう!のブログで書いていますので、こちらもご覧くださいませ。

刷毛とローラーで車を全塗装しよう!のブログはこちら>>
ChatGPTを使って小さい色見本の色を実車に反映する>>
ChatGPTで車の色のカラーシュミレーションをしてみる(WEBから編)>>

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タカラ塗料について

当店・株式会社タカラ塗料は昭和24年から続く塗料店です。
塗料の販売、塗料の色を合わせる調色、オリジナル商品の開発、全国へのインターネット通販を行っております。

オリジナル商品

当店では、お客様との距離が近い分、
「こんな塗料が欲しい!」「こんな色で塗ってみたい」「あんな商品があったら便利なのに」
という声を日々いただきます。
その声にお応えすべく、既製品にないものは自分たちで開発。そんな思いから生まれた、タカラ塗料ならではのオリジナリティ豊かな商品をご紹介します。

  • タカラ塗料オリジナルカラー

    142色の美しいマットな TAKARATORYOオリジナルカラー

  • 水性ステイン

    珍しいホワイトや古材風色の 水性ステイン

  • ペインタブルテープ

    貼って塗って剥がせば原状回復 ペインタブルテープ

  • ラストブロック

    サビを完全に落す必要なしの下塗り剤 ラストブロック