遮熱塗料より遮熱断熱塗料で空調の電気代が下がった!電気料金から見る遮熱塗料【社長ブログ】
2025年9月4日 | CATEGORY:代表大野ブログ
タカラ塗料の大野です。
タカラ塗料の本社の屋根にはすでに遮熱塗料を塗っていましたが、より性能の高い遮熱断熱塗料リフレクトサーモを塗って電気代を調べた!という記事になります。
果たして遮熱塗料を塗っているのにさらに電気代がかわるのでしょうか?

結論から申し上げますと驚くべき結果になったのでご報告します。
タカラ塗料本社の電気を使用する機器情報
電気代は2Fのクーラーだけ切り分けて考えることができないので、考えうる電気を使う機器を書き出してみます。
遮熱断熱塗料への屋根の塗り替えで恩恵を受ける部分
- 本社2F木造事務所クーラー
- 本社2F鉄筋部分休憩室クーラー
遮熱断熱塗料への屋根の塗り替えで恩恵を受けない部分
- 本社1F鉄筋部分調色場換気システム
- 本社1F鉄筋部分事務所クーラー
- パソコン本体15台とモニター26台
- 照明(すべてLED)
- 調色乾燥用ドライヤー1200W(断続的に使用)1台
といった状況です。ですので屋根を既存遮熱塗料(N6.5相当グレー)から遮熱断熱塗料リフレクトサーモに塗り替えた電気代抑制効果は全部の電気使用量の一部と考えられますので、できる限り切り分けて考えることにします。
では遮熱塗料の塗り替えで得た電気使用量の抑制効果は?
さてお待ちかねの電気使用量の抑制効果のお話です。
便利な時代で「はぴe見る電」というサイトで簡単に電気使用量が見える時代です。そこでの結果です。

・・・よくわからないですよね。。解説します。
まず下の軸は請求月で、9月は8/4~9/1までの電気使用量と電気代をグラフで表しています。
ですので正確に1か月ではなく、年によってまた月によって検針日により日数が変わり、2024年9月は8/2~9/2となっています。
ですのでグラフで
「電気使用量が下がってる!」
と決めつけてはいけない状況なのです。
これから切り分けて計算していくことにします。
ちなみに初回に塗装したのが7/13で、しっかり塗装完了したのが7/26になります。
電気使用量から冷房費だけを割り出すのに使った方法

まずそれぞれ営業日数が違います。ですので、使用量から8月の休みの日の平均使用量(21kWh)を休みの日分引きました。
使用量ー(休みの日の平均使用量)×(休みの日)=1887-21×13=1614…(a)
この値を稼働日で割り、エアコンをほとんど使っていないであろう4月の平日の最低使用量(42.8kWh)を引きました。これでエアコン(冷房)のみの電気使用量にほぼなるはず。
(a)÷稼働日ー4月の平日の最低使用量=1614÷16-42.8=58.075kWh
これを2024年の9月請求分にも適用すると、62.43529412kWhになりました。
よって、2024年から比べて7%分空調の使用量が減りました!少なそうに感じますが、屋根の塗装に関係のない1Fの空調の使用量もこれに含まれるにも関わらず、空調の使用量の7%削減できたことのになります。
さらに気象庁の発表によりますと2024年の8月と2025年の8月の平均気温は0.4℃上昇しているというデータがありますので、それでいて空調の使用量を削減で来ているのはすごいことではないでしょうか。
ちなみに塗っている途中であった7月の昨対比はさらに結果が出ている
さらに驚くべきは試しに計算してみた塗っている途中の期間の7月は昨年と比べて15%も使用量が削減されていました。平均気温は29.6℃→30.2℃に上がっているのにも関わらず、です。
まとめ
条件的には今年のほうが暑くなっているのに、遮熱塗料を塗っているよりも遮熱断熱塗料のリフレクトサーモを塗っているほうが空調の電気使用量が削減された、という結果になりました。
2024年 平日1日あたり空調使用量(kWh) | 2025年 平日1日あたり空調使用量(kWh) | 削減量 | |
8月請求分 | 62.43529412 | 58.075 | 約7%の削減 |
9月請求分 | 59.29090909 | 50.65454545 | 約15%の削減 |
みなさまも暑さ対策でおこまりなら、ぜひリフレクトサーモをご検討くださいませ。