タカラ塗料のブログ
2024年8月22日 | CATEGORY:TAKARATORYO Original Paint Shop, 代表大野ブログ, 調色屋
紫色があまり使われていないのはなぜ?
紫の車、紫の家、紫の家具、紫の壁、紫色の服と紫色のものというとなかなか頭に浮かぶ色ではないと思います。それだけに紫色というのは日常ではあまり見かけない色です。
紫色を作りたくてもなかなか作れない
とは言え紫色にしたいなぁと思うこともあると思いますが、それがまたなかなか難しいのです。
赤と青を混ぜれば紫になる、というのは小学校でも習うことではあるのですが、実はそれもなかなかうまくいかないのです。
なぜうまくいかないのかと結論から申し上げますと「理想的な赤と理想的な青がない」からなのです。
理想的な赤とは黄色くも白くも黒くも青くもない「赤」
理想的な青とは黄色くも白くも黒くも青くもない「青」
です。
皆さんが想像する「青」は海のような空のような青ですが、それらも理想的な青よりも白かったり、黄色かったり、赤かったりします。赤もしかりです。
ですので例えば「黄色っぽい赤」と「ちょっと白っぽく黄色っぽい青」とが混ざると、色の三原色がそろってしまい黒っぽく濁ってしまうのです。
ではどうすれば紫色が作れるか?というと、初めから紫色の原色を使う必要があるのです。
そしてその紫色の原色というのはなかなか手に入りにくいのです。
紫色の原色がなぜ手に入りにくいのか?
何故紫色が手に入りにくいのか?
それは単に需要がないから、です。
家や壁を紫色にしたい人が少ないので、紫色の原料はあまり仕入れられません。
工業製品は多く生産すればするほど、安くなるので使う人が少ないと値段が高くなります。さらに高いと塗られることが少なくなり人の目に触れなくなります。
そうすると紫色にしたいと人も少なくなっていくのです。。
さてタカラ塗料では紫色系の調色ももちろんできますし、お客様に調色いただける紫色の原色もご購入いただけます。
紫色の原色を販売しているページ一覧
油性系種ペン(バイオレット)>>
ラッカー原色(バイオレット・マルーン)>>
フタル酸原色(バイオレット・マルーン)>>
1液ウレタン(バイオレット・マルーン)>>
2液ウレタン(バイオレット・マルーン)>>
水性アクリル艶有(ラズベリー)>>
水性艶消(ラズベリー)>>
ミューラルペイント室内用ラズベリー>>
ミューラルペイント室内用パープル>>
ミューラルペイント屋外用ラズベリー>>
ミューラルペイント屋外用パープル>>
2024年8月21日 | CATEGORY:タカラ塗料京都高島屋S.C.店, 代表大野ブログ
京都髙島屋T8店で店番をしていますと、ふらっと男性がいらっしゃいました。
T8店での接客はとても面白く、スッと店内に入ってこられる方は、
・DIYをしている方
・絵を描いている方
が多いのですが、この男性はそのどちらでもありませんでした。
DIYをされるのですか?とお聞きすると「奥さんから器用ではないからDIYはするな」と止められているそうです(笑)
でもご本人は好きでやっぱり気になって入ってこられた、とのことでした。
しかし塗料が気になる理由はもう一つあるそうで、ご所有の物件に今度もお店が入るそうです。
その新規出店の店長さんはとても頑張っている方だそうで、ぜひそのお店が成功してほしいと考えているそうです。
そこで塗料を使うのはとても良さそうだから勧めてみるとおっしゃっていました。
確かにタカラ塗料ではお店に塗料を使うのはとても良いことだと考えています。
それはぐるなびに載ったりするときはお店が新規出店で一番きれいな時に撮った写真で載るのですが、メンテナンスをしないとどんどんお店は汚くなっていきます。
それが塗料だと簡単にきれいにできるのでメンテナンスが容易なのです。
ぜひ皆さんも新規出店の際は塗料で塗るというのをご検討されてはいかがでしょうか。
もし気になることがあればぜひお店にご相談ください。
大阪のお店(平日のみ)はこちら>>
京都髙島屋店(ほぼ年中無休)はこちら>>
2024年8月20日 | CATEGORY:代表大野ブログ
タカラ塗料代表の大野です。
お休みの間のTVでテレビ東京系の「世界!ニッポン行きたい人応援団」の再放送をみました。
フランス女性が日本の「絞り染め」という布の一部を糸で強く括り、染料につけて模様を出す技法を日本に学びに来るという内容でした。
そこで染めの職人さんが登場したときに、フランス女性が色見本の中から選んだあずき色にぴったりと色を合わせる、という場面がありました。
色を見るとほぼばっちりと色があっていました。
布の調色と塗料の調色は何が違う?
布を染める染料の調色と塗料の調色とはどんな事がちがうのでしょうか?
色の3原色的には塗料と同じです。ですが、下記の点が違うと思います。
・原色の数
工業系、建築系の塗料の原色は多くても20原色ぐらいですが、染料は50以上あるようです。これだけあると染料を選ぶのが大変そうです。
・白がない
染料には基本的には白がありません。白は布などの白に依存します。
・布により染まり方が違う
塗料では素材によって色が違うというのは凹凸の場合ぐらいで、基本的にはしっかりと塗れていれば同じ色に仕上がります。
染料は布の繊維の吸いぐらいによって変わってくるので、色の濃い薄いも素材によりでやすいそうです。
いろいろと書きましたが、布の色を染めるための調色は一発勝負のためかなり難しそうです。
染料の職人さん、凄いですね。。