タカラ塗料のブログ

塗料を塗ったら黒い筋が入る?車を刷毛とローラーで塗るときのトラブル

タカラ塗料代表の大野です。

今回は車を刷毛やローラーで全塗装する際に黒い筋が入ってしまった時の原因と対処法です。

タカラ塗料の人気コンテンツの艶消し塗料で車をDIYで全塗装する際にお勧めしている塗り方は、薄めに薄めて薄くカスカスに塗るという方法です。

その方法をするときに場合によっては黒い筋が入ってしまう場合があります。

黒い筋が入ってしまった状態

これの原因は「薄めすぎ」の事が多いです。

特に暑い時期は塗料の粘度が下がりがち。通常水で薄める場合は5~15パーセント薄めて使用なのですが、暑い時期はさらに粘度が下がってしまう可能性があり、その場合は筋が入るかもしれないのです。

なぜ筋が入るのかというと、粘度が下がると比重の問題で軽い成分は浮き重い成分は沈むからです。

味噌汁を想像していただけるとわかりやすいかと思うのですが、味噌の状態の時は粘度が高く分離はしないのですが、味噌汁にすると粘度が下がり、混ぜないと味噌が下がり、上澄みのお湯が透き通ると思います。この状態が塗料で起こっており、水で薄めすぎると軽い黒が上がってきてしまうのです。その黒が筋の原因となります。

対処法等としましては、水を混ぜていない塗料を足して粘度をあげるか、そもそも水で混ぜずにバランサーを混ぜるという方法もあります。

バランサーを混ぜると40%程度まで薄めても分離が起こりにくく、きれいな肌で塗ることができます。

タカラ塗料で車を塗るときは冬でも必ずバランサーを使って塗装していますので、とてもきれいに仕上がっています。

バランサーはこちらから

階段の靴ゴムの黒い汚れを「なんとかしたい!」新卒採用前クリーンアップ作戦その2

こんにちは、タカラ塗料の総務を担当している西野です。

当社では、毎年新卒採用の会社説明会を前に「クリーンアップ作戦」と称して、社内を営繕活動によってきれいにしています。これは、わざわざ当社まで足を運んでくださる学生さんに、少しでも気持ちよく説明会に参加していただきたいという思いから始まった取り組みです。

タカラ塗料のオフライン会社説明会には、毎年全国から20~30名の大学生にご参加いただいています。学生さんたちが当社で働くイメージを膨らませ、充実した時間を過ごせるよう、全力で準備を進めています。

第1弾では、会議室の壁をペンキで塗り替え、明るく清潔な空間に生まれ変わらせました。(詳しくは「白い壁についた黒い汚れを「なんとかしたい!」新卒採用前クリーンアップ作戦その1」をご覧ください)

今回は、シリーズ第2弾として、階段の蹴込み部分の汚れをペンキできれいにした様子をご紹介します!

▼Before:汚れた階段の蹴込み部分、会社の印象もダウン?

階段って、意外と汚れが目立ちやすい場所ですよね。特に、階段を上るときに見上げると、靴ゴムの黒い跡が…。見た目も悪く、学生さんへの印象も悪くなってしまう可能性があります。

当社では会社説明会と一緒に社内の見学ツアーを開催するのですが、「こんな汚れた階段ではガッカリさせてしまうかも…」という危機感がありました。

高圧洗浄機や洗剤では不向き?そこで閃いたペンキ作戦

高圧洗浄機や洗剤での掃除も検討しましたが、複雑な形状の階段には不向きでした。また、室内なので水びたしになるのも問題です。そこで、「ペンキ屋の営繕はペンキで」と考えました。

▼After:ペンキでサッと塗り替え、清潔感あふれる空間に!

雑巾でゴシゴシ拭き掃除をするよりも、ペンキを塗る方が作業時間が圧倒的に短縮でき、さらにリフレッシュ感も出ました!

ポイントは左右半分ずつ塗り分ける

今回の塗装のポイントは、左右半分ずつ塗り分けることです。一気に上から塗ってしまうと、通路が塞がってしまい、他部署の社員が通常業務を行えなくなってしまいます。

社内営繕なので、仕事時間内に完了することが重要です。そのためにも、左右半分ずつ順番に塗り進めることで、通路を確保しつつ作業を効率的に行いました。

学生さんからも「きれいな会社ですね!」

階段の蹴込みをペンキで塗り替えたことで、社内全体の清潔感が大幅に向上しました。

見学に訪れた学生さんからは「きれいな会社ですね!」と嬉しいコメントをいただくことができました。(古い建物であるにもかかわらずです!)

職場の環境改善は採用活動にも重要

このように、職場環境の改善は採用活動において重要な要素であることを実感しました。

中小企業で採用や総務、営繕を担当されている皆様にも、ペンキを使った手軽な環境改善の方法をぜひ試していただきたいと思います。ペンキ一つで職場の雰囲気を一新し、求職者に良い印象を与えることができます。

タカラ塗料であなたの社内もリフレッシュしませんか?

タカラ塗料では、住宅や店舗、オフィスの室内外壁向けのペンキをはじめ、幅広い塗料を取り揃えています。また、ペンキの種類や選び方、塗り方や施工手順なども詳しくお客様にご案内していますので、DIYで社内のリノベーションをお考えの方は店頭やメール、お電話でもお気軽にご相談ください。

タカラ塗料の「クリーンアップ作戦」は、今後も継続していきます。シリーズ第3弾では、また別の場所の環境改善をご紹介しますので、お楽しみに!

塗装用ローラーはどれを使っても同じ?跳ね返り実験

タカラ塗料代表の大野です。
今日は塗装用のローラーの違いについて書いていきます。

ローラーの毛の部分は様々な種類があるのですが、こちらも日進月歩でよくなっています。
今回はローラーを塗ったときの「跳ね返り」について調べたものです。跳ね返りとはローラーで塗ったときに手が汚れたり、眼鏡や顔にうっすらと細かく塗料がついてしまうことです。

結論から申し上げますと「圧倒的にいいものは良い」という結果が出ました。
ご覧ください。

まず用意したのは3種類のローラーと3色の塗料です。

左から
・他社① 382円のス​ポンジローラー(柄セット)色・ドライドプラムレッド
柄とローラーカバーがセットになっていて、とにかく一番安いもの。

・他社② カバーのみで360円の短毛ローラー 色・チェダーチーズ
商品説明を見てよさそうだと感じたもの。

・タカラ塗料のマイクロファイバーローラー カバーのみで420円 色・エントランスグリーン 

上記の3色で壁を塗り、白い服に飛び散った色を見て、ローラーの跳ね返りの性能を見ていきます。

結果手袋には盛大な赤と黄色の水玉に

ちょっとわざと早めにローラーを動かしたりはしましたが盛大に手につきました。
タカラ塗料のカバーの緑はちょっと目立たない色だったのでついてるかどうかもわからないですが、特に一番安価なスポンジローラーが手を赤く染めています。

また黄色も視認できるほど飛んでいるので跳ね返っているのがわかります。

ちなみにタカラ塗料のスタッフはもともと塗料を使ったことがない人が多く、ローラー塗りをするのが初めての人がほとんどです。
その彼女らにはタカラ塗料のマイクロファイバーローラーを使って塗装してもらっているので、この跳ね返りのことを知らないので、プライベートで塗料を塗るときにローラーの違いに初めて気づくそうです。

お客さんにも目の前で塗ってもらった時にやはり皆さんとても塗りやすいというのでぜひ皆さんもお試しくださいませ!

タカラ塗料のローラーはこちら
タカラ塗料公式通販
How to paint
調色屋
刷毛ローラーで車を全塗装しよう

種ペンとは? 種ペンを使った調色方法

種ペンとは主に水性ペンキに添加することによって色を調節できる、いわゆる「種」の「ペンキ」の略です。
水性塗料で塗る外壁や内壁は主に白っぽい色が多いので、白に種ペンを入れて調色することによって建築塗装色の淡彩色系のほとんどの色が出せる便利なものです。

こちらユニラントのハイコンク。油性系の調色に使います。

ただ、もとの色から大幅に色を変えることが出来ま せん。
( 添加できる 量が5%程度まで)
ですので黄色い色を作りたいときは黄色から、赤っぽい色なら赤からと、もとになる色に近い原色から調色し、少しの変化を与えることができます。
また種ペン自体は塗料ではなく、あくまでも色の原料みたいなものなのでそのまま塗るのには適しません。必ず何かの塗料に混ぜて使います。

ちなみにユニラントのハイコンクは油性用なんですが使える塗料、使えない塗料があります。
水性用はIPカラーというものを販売していますが、こちらは大体の水性塗料で使用できます。

具体的な調色の方法
1、塗りたい範囲にどれだけ塗料がいるか計算する。
大変な思いをして色を合わせていざ塗り始めても、もし作った色が足りなければまた作らなければなりません。また作りすぎてしまっても使い道がありません。ですので、ペンキがどれだけいるのかを計算する必要があります。

まず塗りたい範囲がだいたい何㎡ぐらいあるかをはかります。
ただ塗装したい面がザラザラだったり、模様がついていたり、何も塗っていないところに塗ったり、波板などに塗る場合、余計にペンキがいります。そんなときは何㎡かを出したら、それから1.1~1.4倍ぐらいとします。

それから、ペンキによってかわってきますが、概ねペンキ1キロで1回塗りで6㎡ぐらい塗れるので、面積を6で割ります。これで何キロのペンキがいるかがわかります。

例1) 幅4m奥行き5m天井までの高さ3mの部屋の壁と天井を塗る。
壁 4m×3m=12㎡が1面 5m×3m=15㎡が2面 天井 4m×5m=20㎡が1面
合計 74㎡
必要なペンキの量は・・・
74㎡÷6=約13kg(1回塗り) 2回塗りの場合は25kgほど必要。

例2) 窓も入れて100㎡ほどの吹きつけタイルの模様がある外壁面の塗り替え。
窓はあまり大きくない窓の場合、無視して塗装面積にいれて計算してもいいです。でもベランダの出入りできる扉などが多い場合は、正確に計算したほうがロスが少ないかも。
今回壁面に模様があるので1.1倍します。
100㎡×1.1=110㎡
6で割ると、約18kg。2回塗りで36kg、つまり一斗缶 2 缶ほど必要です。

実際に塗りだすと、刷毛やローラーに含んだままになったり、マスキングしたところを塗ったり、こぼしたりとロスがあります。そのロスを考えて、多めに作るといいと思います。

2、目標となる色、作りたい色と現在の塗料の色の差を考える。
作りたい色と現在の塗料の色を見比べて「黄色っぽい」とか「黒っぽい」「赤っぽい」など、どの種ペンを入れるかを考えます。特に外壁などの場合、あとから完成した色で塗りなおすので、塗ってみて色差をみてもいいでしょう。

3、はじめは少量のベース色に少量づづ入れてみる。
たとえば1斗缶分のペンキに色をつけたいとき、4kgぐらい先にとって、それを調色して完成させるつもりで種ペンを入れていきます。
もし色がつきすぎた場合でも、ベース色を入れれば復帰できるからです。
はじめから1斗缶分のペンキに種ペンを入れていくと、濃くなってしまった場合には捨てるか、さらに 1 缶分の塗料を足すか、我慢して濃い目を塗るかしなければなりません。そうなると無駄になるので、最初は少量のペンキから始めて徐々に増やしていくと無駄になりません。

4、色のつきやすさ。
一般的に種ペンを使ってアイボリーを調色する場合、以下の色を使います。
黒、赤錆、黄色(オーカー)
この中で黄色は効きにくいのですが、黒と赤錆がとても色がつきやすいです。少量入れたつもりが効きすぎた!なんてよくあります。
時には 1 滴 1 滴とつけなくてはなりません。
また乾くと色が出やすいのも、黒と赤錆、紺です。

5、乾燥後の色をみる。
水性塗料の樹脂は一般に乾燥前は白っぽく、乾くと透明っぽくなります。ですので、「白っぽいな」と思っていても、乾くと意外に色が出てきたりします。特に黒、赤錆、紺などは乾くとものすごく色が出てきます。乾かしてみたら色が濃すぎる!なんて失敗が多いです。
基本は「少量種ペンを足す」→「乾かして色を見る」の繰り返しです。結構大変な作業です。
最終的にあわしたい色にできた色をちょっと塗ってみて、離れてみてもわからない程度になればばっちりかと思います。
ぜひ挑戦してみてください!

またわからないことなどあればお気軽にご相談ください。

水性用の種ペンIPカラーはこちら
油性用の種ペンハイコンクはこちら

タカラ塗料特製平刷毛のこだわり

タカラ塗料の代表大野です。

今日はタカラ塗料の特製の平刷毛の開発秘話でございます。

タカラ塗料のオリジナル特製平刷毛

まずタカラ塗料ではよく平刷毛、目地刷毛と呼ばれる刷毛をよく使っていました。

下の刷毛がいわゆる目地刷毛です

この目地刷毛、初心者でも細かいところが塗りやすかったり、軽かったりと小さいものを塗るのに重宝してたのですが、ちょっと気に入らないところがありました。

それは
・塗料の含みが少ない
・なんかペラペラ
・柄が長すぎる
です。それを解決したのがタカラ塗料のオリジナルの刷毛になります。

塗料の含みがいい
少し目地刷毛よりも厚めに作ってるので塗料の含みが良く、広い面積を塗ることができます。

上がオリジナル、下が目地刷毛です

手にしっくりくる女性らしいライン
一番こだわったポイントでもあるのですが、やや柄の部分を厚めにしていますが持ち手の部分を少しえぐって鉛筆持ちしやすく作っています。
海外の刷毛っていろいろなデザインがあって楽しいのですが、日本の刷毛の柄は真っ平らでどこか男っぽい、工業製品っぽいデザインなのが気になったので下絵を描いて理想的なラインを作ってもらいました。

上がオリジナル、下が目地刷毛です

柄が短く4㎏缶や3㎏の容器にも入れたまま保管できる
これが一番のこだわりポイント。一度に塗り切れなかった時など刷毛を塗料の中に入れたままふたをしたい場面って結構あるのですが、目地刷毛だと長すぎて途中で切ったり折ったりして入れていました。
それをしなくても保管できるのがとてもいいポイントです。

汚い刷毛の写真で恐縮ですが。。

目地刷毛は中に入りきらないっていうのもいいポイントなのかもしれませんが、DIYにおいては途中でやめることもあるので刷毛ごと保管できるようにしました。

ちなみにナイロンの毛は耐溶剤性も強いので油性塗料にもお使いいただけます。シンナーに長時間付けても大丈夫なものを選定しました。

ぜひ各サイトにありますのでお買い求めくださいませ!

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タカラ塗料について

当店・株式会社タカラ塗料は昭和24年から続く塗料店です。
塗料の販売、塗料の色を合わせる調色、オリジナル商品の開発、全国へのインターネット通販を行っております。

オリジナル商品

当店では、お客様との距離が近い分、
「こんな塗料が欲しい!」「こんな色で塗ってみたい」「あんな商品があったら便利なのに」
という声を日々いただきます。
その声にお応えすべく、既製品にないものは自分たちで開発。そんな思いから生まれた、タカラ塗料ならではのオリジナリティ豊かな商品をご紹介します。

  • タカラ塗料オリジナルカラー

    142色の美しいマットな TAKARATORYOオリジナルカラー

  • 水性ステイン

    珍しいホワイトや古材風色の 水性ステイン

  • ペインタブルテープ

    貼って塗って剥がせば原状回復 ペインタブルテープ

  • ラストブロック

    サビを完全に落す必要なしの下塗り剤 ラストブロック