タカラ塗料のブログ
2016年12月2日 | CATEGORY:代表大野ブログ, 社屋リノベーション
ある程度モールディングもついたらやっとこさ外壁塗装。

お決まりの高圧洗浄から開始。
それも9月下旬から行う予定が悪天候で10月上旬にずれ込み、さらになんと塗料のプロやのに必要缶数を見誤ってしまいました。。
3缶で足りると思ってたら、5缶は確実にいる。。
しかもそれがすぐに入ると思っていたらまさかのメーカーのグリーンが欠品してしまい、塗料がそろうのが10月下旬になる。。
当店の外壁色はエントランスグリーンという独自色なのですが、これはグリーンの顔料がないと絶対に作れません。
こういう材料欠品がよくあることなのかといいますと、全然ないことです。初めてです。
しかも結構当店がそのメーカーに注文する色というのもグリーン系統が多く、困ってしまいました。
この欠品騒動の間に偶然お客様からそのエントランスグリーンのご注文をいただきまして、1缶売ってしまうという始末。
まあ先に下地処理やらフィラーやらある塗料で始めておいてもらったのですが、そこでも問題発生。
ヒビというにはあまりにもあまりにもな亀裂が外壁に見つかり、しかもその個所のモルタルが下地から浮いてきていて手で押したら動くと職人さんが教えてくれました。

この壁と金属部分の隙間が約1センチ・・・
表の改装ばっかり考えていたので、あまり目の届かない裏面まで見に行っておらず、ご指摘いただいて気づきました。。大変。

あと雨どいが集結しているところがあり、そこが鉄筋コンクリート造りと木造づくりの間の部分で、建物の揺れ方の違いから亀裂が入っていました。
しかもその部分に雨どいを支える金具が刺さっていたので、またそこから雨が伝いさらに裂けたようになっていました。
またモルタル浮いてるし。。手で押したらぶかぶか動く部分があります。
そしてその亀裂から水が回ってコンクリートがアルカリから中性化、それで鉄筋がさび、モルタルを割るという爆裂がおこっていました。
ボロボロやないか!

ラストブロックというオリジナル錆転換剤をまず塗り、錆を抑えます。


コーキングを何回か塗って隠しました。

そしてやっとフィラー開始。

フィラーを塗ると細かい凹凸を作りながら分厚くつくので、ヘアークラックという細かいヒビを埋めることができます。

金属サイディング部分はかなり剥がれてきています。
これは古いオイルペイントの上に1液ウレタンを塗るとこうなってしまいました。
トタンは塗料が引っ付きにくい素材、そして上塗りの劣化、その上にちょっと縮むような塗料を塗るとこうなったりしてしまいます。
今回塗装屋さんにガムテープを貼ってははがしして、できる限りはがしていただきました。

そのトタン部分はグレーのメタルコート錆止め(トタンにもよくひっつく)を塗ってから上塗りしてもらいました。

かの大工さんにつけてもらったモール部分も塗ることでぐっとしまってかっこよく。

結構好きなアングル。家具みたい。

今回下手な塗り分けをせず、すべてこのエントランスグリーンで塗ってもらいました。
塗料屋だから色をいっぱい使いたくなるところですが、かっこいい一色で決めてしまいます。
TAGS:外観リニューアル2016
2016年12月1日 | CATEGORY:代表大野ブログ, 社屋リノベーション
心強い味方、かっこいい色(KURAYAオールドブルーシー)の変な車に乗る手ぬぐいのネクタイをした工務店藏家の社長登場。
かのビフォア―アフターの匠の仕事を請け負ったけど、登場シーンをことごとくカットされた、それでいてお客様に愛されるいぐらさんです。


まずはいぐらさんのところにモールディングをつけてもらいます。
さすがにこれは高所作業になるし、素人ではあぶないので大工さんに頼みます。
モールディングの必要性を彼に熱く説き、変な工事だけどもやってほしいとお願いしました。

イギリスの建物は絶対にモールディングが欠かせないんだ!的な。
画像も数点見ていただいて、イメージを伝えました。
ただ彼の工務店は大変忙しく、何件も現場を抱えているようで大工さんの確保が難しいとのことで、少し取り掛かるまで時間がかかるとのことでした。
まあこちらでもモールディングを用意したり、別の工事もしなければならないのでOK!OK!と思っていま した。
が、この2016年の9月は記録的な雨続き。。
東京では日照時間が1週間で5分しかなかったほどの全国的な天候の悪さ。
おかげで11月には野菜が高騰してレタスが800円超えで売られていたとか。。
工事が思うように進まず、9月の頭に足場を組んだのに10月になってもモールディングが終わらず、塗装屋さんに入ってもらえない。。

それでも着々と大工さんに 進めてもらいまして、ちょっとづつですが形になっていきました。


モールディングはロハスの時からの御用達、みはしのモールディングを購入。
モールディングは腐らないのですが、中の木下地は雨が当たって濡れたままだと腐ってしまうので、万が一水が入ったときのことを考え通気性を持たせた構造で作ってくれたそうです。


つきました!
とは言ってもやはり色がつかないとイメージがつきにくいですね。
TAGS:外観リニューアル2016
2016年11月28日 | CATEGORY:代表大野ブログ, 社屋リノベーション
ある程度プランが決まって、お願いするところが決まったら工事をしていきます。


今回の工事はいろんなところに工事を依頼し、しかもいろんなところからパーツなどをそろえて、それを取り付けたり取り付けてもらったりして進めていきました。
やりだすとやりたいことが増えていき、実は完成予想図よりも大幅にプランが変わっている個所もあります。
しかもそれも「それ必要?」と言われそうなものも多いです。。ぜひ笑ってやってください。。
まず足場がかかりました。


このときは足場が2ヶ月以上も外れないなんて、夢にも思っていませんでした。。
実際に足場に上ってみたりして、外壁の状態や看板の状態を確認しました。
思ってたより状況のひどいところがある。。
わからなかったら工務店さんに聞こう!直してもらおう!と軽い気持ちで始めました。
(塗料販売店は塗料のことは誰よりも詳しいですが、建物の中のことはあんまりです)

いの一番に工務店さんにお願いしたのは、「大日本塗料」の看板はずし。
もちろん大日本塗料の商品を扱うのをやめるわけではないですが、かの完成予想図にこれあったらおかしいでしょう。。
完成のために引き算も大切です。

でも看板というのは外れているところを見ると、なぜ か哀愁が漂います。。
TAGS:外観リニューアル2016
2016年11月25日 | CATEGORY:代表大野ブログ
今回のお話は難しいですが、忘備録ということで。。

今大河ドラマで話題の真田幸村の甲冑を作っているお客様がいらっしゃいます。
それは非結晶PET樹脂という丈夫なプラスチックでできたもので、実際にチャンバラ遊びができる強度のすぐれものだそうです。楽しそうですね。
その透明なPET樹脂を裏側から真田の赤に塗装しているのですが、従来よく使われていたラッカーという塗料で塗られていたそうです。
ラッカーなら乾燥も早く作業性良く、丈夫だったらしいのですが、数か月後割れやすくなるという報告がユーザーさんから上がってきたそうです。

樹脂メーカーに理由を聞いてみたところかなりの間原因がわからなかったようですが、ついに最近わかったそうでお客様から教えていただきました。
PET樹脂は結晶タイプ(ペットボトルなどに使われている)と非結晶タイプがあり、今回のものは非結晶タイプで分子間のつながりが弱く、ラッカーに使われているラッカーシンナーがその間に入り込んでしまったようです。
入り込んでしまったシンナーは数か月の間、ゆっくりと揮発していきます。
すると干ばつになってしまった土地のように表面がひび割れてしまいます。このひび割れは顕微鏡で150倍以上にしないと見えないそうです。
そのひび割れがのちに割れるきっかけとなり、割れてしまうそうです。
対策としてはPET樹脂を侵さない(侵しにくい)弱溶剤の油性塗料か、水性塗料で塗らないといけないようです。
ちなみに結晶タイプのペットボトル等は、全然塗料が引っ付きませんよ~!
2016年11月25日 | CATEGORY:お客様の声
よくお客様から「変性シリコンに塗装できますか?」とお問い合わせをいただきます。
変性シリコンは塗装できるものがほとんどですが、
商品によって塗装できるものと塗装できないものがございます。
お使いになられる変性シリコンの説明書をお読みいただき、
塗装できるものであれば当社の塗料もお使いいただけます。
変性シリコンと相性がいい塗料は水性塗料ですが、
油性塗料でもお使いいただけます。
(こちらに関しても変性シリコンの説明書をよくお読みください。)
ちなみに、変性シリコンでないシリコンシーリングなどは
必ずと言っていいほど塗料を弾いてしまうので塗装できません。
電気メーターの板を変性シリコンでコーキングし
その上から塗装したお写真をお客様からいただきました。

塗装前

塗装後
一度お問い合わせをいただきましてその後に塗装のお写真をいただきました。
お写真で見る限り問題なく綺麗に塗られています。
こちらは1液ウレタン塗料を使用しております。
兵庫県 coogee様 ありがとうございました!