タカラ塗料のブログ
2025年12月1日 | CATEGORY:代表大野ブログ, 車刷毛塗り全塗装
タカラ塗料の大野です。
前回に引き続きでっかい刷毛の制作のお話です。
前回までで削り出しを行い刷毛の形までは持っていきました。
刷毛の毛の部分も筋を描き、なんとなく刷毛っぽくなってきました。
そしてこちらの刷毛はこのままだと車に載せるのが大変なので分割できるようにしています。
このように分割できます。
そしてこの写真にもあるようにスタイロフォームの隙間ができちゃった部分は建築用の水性のパテで埋めていきました。
そして通常ならこういう造形物を作る場合、発泡スチロール系で作ると柔らかすぎるのでFRPをまいていきます。
しかし通常FRPで使うポリエステル樹脂は発泡スチロールを溶かしてしまうので、やや高価なスチロール樹脂を使っていったりしなければならないのです。
それよりもFRPは匂いもきついしガラス繊維はチクチクするしカチカチになってその後の造形も大変なので使いたくない。。
ということで今回はオール水性で行こうと思い、スタイロフォームを建築用の水性パテで覆っていくことにしました。もちろんパテで覆うだけなら強度的にも問題がありそうなので、石膏ボードの間に貼るファイバーテープで巻いてからパテを盛って覆っていくことにしました。
メッシュテープもガラス繊維なので引っ張り強度も強く、やや簡易なFRPのようになるかな?という実験でもあります。
このようにメッシュの目が見えなくなるまでパテを盛っていきます。
おなかの面にパテを盛るのが難しいので寝かせるような台を作り刷毛を置きます。
寝かすと見える下側の荒い切り出し部分。
塗っては乾かして削り、塗って乾かして削り、を繰り返してきれいなお肌をつくっていきます。乾燥時間も必要だし、削ると粉が出るので大変。
ただ水性パテは削りやすくすぐに形はできていきます。
電動工具を使っての研磨作業。
仕事の合間見ながら作業し、10日ほどでこのような姿に。やっと塗装していきます。
つづく
TAGS:大阪モーターショー2025 特大でっかい刷毛の制作
2025年11月28日 | CATEGORY:news, イベント, 車刷毛塗り全塗装
2025年12月5日(金)~7日(日)開催の「Japan Mobility Show Kansai 2025(第13回 大阪モーターショー)」まで、いよいよあと1週間となりました。
国内外32ブランドが集まる、西日本最大級のモーターイベントです。
最新の車はもちろん、カスタムカーやキャンピングカーも多数展示され、車好きからアウトドア派まで楽しめます。
会場にはキッズゾーンや消防車・パトカーなどの「はたらくクルマ」も登場。
さらに全国のグルメが集まる「味わいロード」や、ゲストによるステージ企画など、見て・食べて・体験できるコンテンツが盛りだくさんです。
タカラ塗料のブースも、準備がいよいよ最終段階に入りました。
今回は、当日楽しんでいただける見どころをまとめてご紹介します。
▲前回開催時の様子
① “刷毛とローラーでDIY全塗装した”車体を2台展示
スタッフが刷毛とローラーでDIY全塗装した車を2台展示します。
塗装業者による仕上げではなく、一般の方でもDIYで仕上げられる手法で塗った実車です。
左:スズキ・エブリィ(タカラ塗料オリジナルカラー:ビスケット)
落ち着いたベージュが幅広い世代に人気のカラー。
右:光岡自動車 ユーガ(タカラ塗料カスタムカラー:ツリーフロッグ)
アマガエルを思わせる優しいグリーンで仕上げた一台。
「刷毛とローラーだけでここまで仕上がるの?」と毎回驚かれる展示です。
写真では伝わりきらない塗膜の質感や刷毛目の雰囲気を、ぜひ間近でご覧ください。
② “塗る前から完成後まで”が一目でわかるボンネット展示
今回、実際のボンネットをまるごと使った“工程展示”も新たにご用意しました。
塗装前の状態から足付け、そして1度塗り・2度塗り・3度塗りまでを、一枚のボンネット上で段階的に塗り分けています。
DIY全塗装ならではの、塗る前の質感、足付け後の下地の変化、重ね塗りによってムラがどう整っていくのかまで、工程ごとの違いが一目でわかる内容です。
「どんな順番で塗るの?」「ムラはどれくらいで消える?」といったDIYならではの不安も、この展示を見るだけでかなり解消される内容です。
③ スタッフも常駐。DIY全塗装・刷毛塗の質問が気軽にできる
タカラ塗料のスタッフがブースに常駐しています。
普段は平日の17時までの営業で来店が難しい方でも、会場でDIY全塗装のコツや塗料選びを気軽に相談していただけます。
「下地処理はどこまで必要?」
「DIYだけど失敗したくない」
「ローラーと刷毛ってどっちがいい?」
といった具体的な質問にも、その場でお答えします。
④ 手作りの巨大オブジェなど“ペンキ屋らしい”展示も
ブースでは、スタッフが手作りした巨大オブジェやクラフト感あふれる装飾も展示します。
特大ローラーをはじめ、ペンキ屋らしい世界観を楽しんでいただけるこだわりの内容です。
写真スポットとしても楽しめるよう制作していますので、ぜひ記念に撮影してください。
⑤ 来場者特典:公式LINE登録で「全27色のカラーサンプル」をプレゼント
会場でタカラ塗料「刷毛塗全塗装」公式LINEを友だち登録いただいた方へ、車用塗料27色のA4カラーサンプル(非売品)をプレゼントします。
・スタッフが1色ずつ手で塗った実際の色、塗膜を確認できる
・全色が一目で比較できる
・色選びのイメージ違いを防げる
DIY全塗装を検討している方には特におすすめの特典となっています。数量限定のため、お早めのご来場をおすすめします。
いよいよ来週開催となりました。
タカラ塗料ならではの「刷毛とローラーでできるDIY全塗装の楽しさ」が詰まった内容になっています。
初めての方でも気軽に楽しんでいただけますので、ぜひブースにお立ち寄りください。
皆さまのご来場をスタッフ一同お待ちしています。
■イベント開催概要
【開催日時】
2025年12月5日(金)~7日(日)
各日9:00〜19:00(最終日は18:00まで)
【開催場所】
インテックス大阪(大阪市住之江区南港北1-5-102)
タカラ塗料ブース:6号館(6BCU-03)
【アクセス】
・大阪メトロ ニュートラム「中ふ頭」駅より徒歩約5分
・大阪メトロ 中央線「コスモスクエア」駅より徒歩約9分
【チケット】
・前売券:一般 1,800円 / 大学生・専門学生 1,300円
・当日券:一般 2,000円 / 大学生・専門学生 1,500円
※高校生以下は無料
▼チケットのご購入・イベント詳細はこちら(大阪モーターショー公式外部サイト)
TAGS:大阪モーターショー2025
2025年11月27日 | CATEGORY:代表大野ブログ, 車刷毛塗り全塗装
タカラ塗料の大野です。
今回は、意外と記事にしてなかったんや・・・と思った2023のモーターショー用に作った「でっかい刷毛」制作のお話です。
前回の大阪モーターショー2023に初出展したときに、
「展示する車の上に刷毛で塗ったってわかるようにでっかい刷毛を作って、レッドブルの缶が乗った車みたいにしたらどう?」
ってな話を会議の時に発案しました。
まあ思い付きで発言し、その思い付きを実現するのは結局自分。。
当時造形に詳しいスタッフもいたので手伝ってもらおうと軽く考えて制作をすることにしました。まあすべてのことに言えますが「思ってたより大変」でした。
まずは設計。
もとになる刷毛の撮影。こちらの刷毛はタカラ塗料のオリジナル40ミリの刷毛です。
caDIY3Dというソフトで画像を取り込み、設計。
芯はベニヤで作り、周りにスタイロフォームを貼り、造形する作戦。
めちゃくちゃ大きくするけど、結局は軽自動車で運べないと意味がないので、分割式にすることに。
机上では簡単なのですよ。これを実行していくのが大変。
こういう造形物を本職の方に頼むとなるとおそらく何十万からの作業になるでしょう。一応塗料屋なのとホームセンターが近くにあるので材料はすべてそろう。あとはやる気と時間だけ。
材料の買い出し。
こちらがでっかい刷毛を作るための材料です。
到底刷毛を作るようには見えない材料たち。
つづく
TAGS:大阪モーターショー2025 特大でっかい刷毛の制作
2025年11月26日 | CATEGORY:代表大野ブログ, 車刷毛塗り全塗装
タカラ塗料の大野です。
今年の大阪モーターショー2025のタカラ塗料のブースでは2023の倍の大きさのブースを借りました。
それにより車も2台置けるようになったので、僕の通勤で使っている光岡ユーガも展示することになりました。
こちらのユーガですが、光岡初期の車で珍しく、あまり台数がありません。
だからか前回のモーターショーで出展社の停められる駐車スペースに車を停めていたらいつの間にか撮影され、Wikipediaに掲載されておりました。
こちらの写真はブルーの時代で、現在は上の写真のグリーンです。
この車は純正のシルバー→赤→ブルー→グリーンと3回塗り替えられてる個体になりまして、それだけ塗り替えられたらどうなるか?というのも間近に見ていただけるチャンスとなっております。
それにしても皆さんピカピカのデモカーを展示されているのですが、こんな20万キロ以上走行した通勤車を展示していいのかと最近不安ですが、ちょっとはきれいにして持っていく予定ですのでお楽しみに!
TAGS:大阪モーターショー2025