タカラ塗料のブログ

第24回ロハスフェスタin万博公園出展の裏側・・・商品づくりのこだわり

ジャムみたいな瓶に塗料を入れることはロハスフェスタの前に思いついたわけではなく、すでにオリジナル黒板塗料でそれを行っていました。

オリジナル黒板塗料はこちら

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しかしさらにタカラ塗料の標準色を制定し、それを瓶詰にすることにしました。
これは塗料販売店では画期的なことだと勝手に思っています。

少なくとも日本ではメーカーレベルなら標準色を設けることはあっても、塗料販売店レベルではそういったことをするという店はほとんどなかったのではないでしょうか。

メーカー任せだとどうしても対応が遅く、またニーズをくみ取れ切れていないと思います。

当店では毎日のように店頭でお客様に接しています。
そこでノープランで来られたお客様は必ずと言っていいほど、色選びに悩まれます。

日本人はどうしても色を選ぶという機会が少なく、車を買うときか新築の家を買うときぐらいしか色を選びません。
その経験回数の少なさからどうしても無難な色選びになってしまいます。
車なら白、黒、シルバーなどを選びがちです。

何ならアメリカでは新車販売の時から色はオーダーメイドで選べるそうです。
その代わりに納期が数週間かかります。

「新車の納期が数週間かかるって当り前じゃないか!」
と言われる方もいらっしゃるかと思いますが、アメリカではホームセンターレベルで車が売っており、買ったらそのまま乗って帰れるようなものだそうです。

だからメーカーは余剰に在庫を持っていなければならないのですが、時に余剰すぎて生産を止めなくてはなりません。

その時に生産調整として、オーダーメイド色の車を作るそうです。
しかも日本だと特別色扱いで割高になるようなものですが、それもアメリカでは色にかかわらず同じ値段だそうです。
もう日本と全然違います。

で、色選びに慣れていないお客様のために、厳選した色だけを見てもらって色を選んでもらおうという試みが、タカラ塗料の標準色になります。
どの色を選んでも失敗しない、奇抜過ぎない、カッコいい、景観に合って落ち着いているんです。

標準色をどうやって決めたか?なんですが、まず当店には車を刷毛やローラーで自分で全塗装しましょうという商材があります。

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艶消しの色を車に塗るので刷毛目やローラー目が気にならず、誰でも簡単に全塗装が行えるというもの。
この場合も色選びに困られる方が多いので、標準色を22色に絞って作っています。
22色に絞って!とは言っても、車の純正色で選べる量なんてせいぜい10色程度なので十分楽しい体験をいただけると思います。

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この色も実際に車が対比されるのは道路のグレーと自然のグリーンだと思います。
それらの自然の色に対してコントラストが強すぎない、つまり目立ちすぎない、それでいて存在感のある色味をセレクトしています。

よく車のボディショップなどで色を選んで全塗装してもらうと、意図せず(意図して?)派手な色になる場合が多いのは、やはりボディショップさんが塗装のプロでも塗料の色を選ぶプロではないということです。

またその他の当店のオリジナル標準色も、内壁に塗ったり外壁に塗ったりしても街と調和するような色選びをしています。

第24回ロハスフェスタin万博公園出展の裏側・・・売る商品がない?!

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前回書くぞ!と意気込んでからずいぶん間が開いてしまい、ロハスフェスタに出てから1年もたってからこの記事を書くという始末。。
でも過去の清算をしてから生産しなければならないという偉い人の言葉を胸に、とにかく書いていこうと思います。

ロハスやその他のイベント出店を悩まれている方に、ちょっとでも参考になれば幸いです。
ロハスフェスタに出るぞ!と決まってから、出たら何を売る?何をする?でずいぶんと悩みました。

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今回の出店の目的は
・塗料販売店というものが世の中にあるというアピール
・色を選ぶっていうのはとても悩むけど楽しいということを体験してもらう
・錆っぽく塗る塗料や、コンクリートっぽく塗る塗料や、こんがりと焼けたように見える塗料や、車を刷毛で塗るセットや黒板塗料など、オリジナル商品を多くの人に知ってもらう
・あんなものやこんなものにも塗料は塗れて、楽しめるよと知ってもらう

そして「タカラ塗料」って変なお店があるよっていうのを知ってもらって、通販サイトへの導入、実店舗への来店してもらう!
というのが目的です。

ロハスフェスタ出店でよくあるのがワークショップ。
ただ場所が限られるのと、塗料というとどうしても塗るという作業があるので、乾くまで時間がかかり回転率が悪い。。
たくさんの人に体験してもらうのは難しいのではないか?

またその場で満足はしていただけると思いますが、した後、はたしてタカラ塗料を覚えて帰ってもらえるかどうか?
またしたい!と思ってHPを検索してくれるかどうか?

と思ったときに、ワークショップ形式はやめておこう、となりました。

でもうちの自慢のスタッフのエイジング塗装や、何より塗料の色を合わせてお好みの色を作る調色(メインの仕事)というのは知ってもらいたい。。
ですので実演をしよう!というのは決まりました。

お客様の目の前で、ほかの出展者様が販売していらっしゃいます「リメ缶」(リメイクした空き缶)のように、古く見せるような塗装技術をおしげもなく公開。

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↑リメ缶

あとは色を選ぶという楽しさを知ってほしいので、塗料を販売したい!

でも塗料というのはもともと衝動買いするようなものではなく、塗りたいものがあるから買うようなもの。
他にないオリジナル商品はまだちょっとでも買ってもらえると思うのですが、
「ロハスに来たら塗料売ってたから買おうっと」
という代物ではないのです。

でもちょっとでも商品を持って帰ってもらい、帰ってからもタカラ塗料に思いをはせてもらいたい・・・
うんうんと悩んだ挙句、衝動買いできるような小さいサイズの塗料を作り、しかも色はこだわりの色ばかりにし、しかもかわいらしい瓶に入れてジャムっぽくすることにしました。

よく観光地で地域の特産品の果物等で作ったジャムを売ってたり、はちみつを売ってたりしますよね。
あれをお土産がてら買って帰る~という需要を狙いました。

ちなみに僕自身はそんなジャムやはちみつは買ったことはないけど。

パワーショベルをピンクに全塗装!・・・東京都大島町H様

パワーショベルを塗り方事例をいただきました!

しかもかなり丁寧に塗られた事例です。

東京都大島町H様、ありがとうございます!

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こちらが塗り替え前です。

周りのグリーンに飲み込まれそうなほど疲れてしまったような状態。

それを分解して塗装したそうです。

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こちら分解してキャビンを取り外した状態。。

これを外してしまっているということは、リフレッシュというよりもレストアみたいな手のかけようだと思います。

 

そしていよいよ完成写真!

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見違えるようですね!

こちらはさび止めを塗ってから、フタル酸の99-50Xでボディを塗られています。

キャビン部分はN-40ですね。

とてもきれいに塗られております。

 

以下お客様からの感想です。

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仕事の合間と、休日の作業だったのと、分解できる所は外して錆取りしたので、やっ と全部塗りました。(※一年ぐらいかかられたそうです)
写真添付します。塗装前ですが、先に分解してしまいました。
塗装方法は、コンプレッサーでガン吹きしました。

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ありがとうございました!

 

刷毛塗全塗装でつや消しで仕上げる場合にクリアは必要ないの?

よく、
「クリアを塗ったほうがいいのでは?」
「クリアを塗ったほうが長持ちするのでは?」
というご質問をいただきます。

そこでよくお答えするのは
「クリアを塗るなら、同じ色の塗料をもう一度塗ってください」
とお答えしております。

理由は下記のようになります。
1、つや消しのクリアを塗ると少し色が白くくすむ。
つや消しのクリアにはたくさんつや消し剤を入れなくてはならず、そのつや消し剤が少し白っぽいものですので、その分くすんだ色になってしまいます。

2、つや消しのクリアも色つきつや消しの塗料と同じぐらいの耐久性しかない。
つや消しのクリアにはたくさんのつや消し剤を入れないと艶が消えないため、その分クリアの中の不純物が増え、結果色つきの塗料と同じ耐久性となってしまいます。

3、つや消しのクリアも汚れはつきやすいです。
つや消しはつや消し剤によって顕微鏡で見たときにわかるレベルで表面がザラザラになるから艶が消えています。
そのザラザラに汚れがつきやすい原因となります。
ただつや消しの色は汚れがついても目立ちにくいです。

さて、なぜクリアを塗ると強くなる!という一般論があるのでしょうか?
それは近年の純正色にパールやメタリック色が多いということがあります。

パールやメタリック色はその色や輝きをよく見せるために、あまり樹脂の入っていない状態になるまでパールやメタリックの粉を入れています。
それをボディに吹き付けたままにしていると、艶は全くありませんし、塗料同士のつながりも弱いために爪でひっかくとすぐ傷になるような状態になっています。

それを抑えるために必ず樹脂100%の状態であるクリアを塗って、それらを閉じ込めてしまい、さらにキラキラと濡れたような艶の状態にするのです。

ということで、刷毛でソリッドカラーをつや消しで塗る場合はクリアは必要ない、というお話でした。

刷毛塗り全塗装

壁画の塗料を18色を1日でご用意したお話

水曜日夕方にお電話いただき、神奈川県で金曜日までに調色した色がほしいが大量にある、できますか?とのご要望。

金曜日までということは木曜日に全部おつくりして出荷しなくてはいけません。

しかもどの色が何キロという指示ではなく、絵を見てどれぐらいいるか見積もってほしいとのこと。

その絵がこちらになります。

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これは幅40メートルの壁画の図面。
お客様によると学生さんが描かれた図面で、それを今日もらって塗料が準備できずに大変困っているそうでした。

一枚一枚色を洗い出し、見積もってみると、全18色、計63㎏もの塗料になりました。
しかも一色一色派手目の色が多く、材料があるかどうかも微妙な色数でした。

たいていの壁面の色の場合は白をベースとした色が多いので、白ベースなら余裕でできる在庫を持っています。
ただこういう壁画になりますと原色に近い色になり、その他の黄色や赤、青などの材料をかなり消費します。

しかしなんとか材料的にも間に合いそうで、塗料を作成した日はほかにも大量のご注文いただいていたのですがなんとかこなし、納期に間に合わせました!

こういった緊急対応もさせていただけるよう在庫は取り揃えておりますが、ご注文はお早めに!
後日気になって検索してみますと、無事完成したようです!

以下東京工芸大学のHPから

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こういった事業っぽいです。

http://www.city.atsugi.kanagawa.jp/information/d036288.html

http://www.t-kougei.ac.jp/topics/news/6015.html

 

とにかくご注文はお早めに!

でもお困りの際はとりあえずご相談ください。

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タカラ塗料について

当店・株式会社タカラ塗料は昭和24年から続く塗料店です。
塗料の販売、塗料の色を合わせる調色、オリジナル商品の開発、全国へのインターネット通販を行っております。

オリジナル商品

当店では、お客様との距離が近い分、
「こんな塗料が欲しい!」「こんな色で塗ってみたい」「あんな商品があったら便利なのに」
という声を日々いただきます。
その声にお応えすべく、既製品にないものは自分たちで開発。そんな思いから生まれた、タカラ塗料ならではのオリジナリティ豊かな商品をご紹介します。

  • タカラ塗料オリジナルカラー

    142色の美しいマットな TAKARATORYOオリジナルカラー

  • 水性ステイン

    珍しいホワイトや古材風色の 水性ステイン

  • ペインタブルテープ

    貼って塗って剥がせば原状回復 ペインタブルテープ

  • ラストブロック

    サビを完全に落す必要なしの下塗り剤 ラストブロック