タカラ塗料のブログ
2024年7月5日 | CATEGORY:item, 代表大野ブログ
タカラ塗料代表の大野です。
今日はモールテックスのようにムラ感のある仕上がりを作れる「モルクラフト」の開発秘話のお話です。
巷ではモールテックスというベルギー製のモルタル調の商品、仕上げが流行っていて、それを街のお店でも施工されえているのが増えてきました。
かっこいいんですが、こちらの商品は我々塗料販売店が扱うことができず、販売元が行う講習を受けた人しか扱うことのできない商品のようです。
さらにその講習を受けてもなかなか施工が難しいようで思った柄と違うと施工後のクレームにもつながっている場合があるようです。
さらにさらに塗るのにインターバルの時間が必要だったり、洗浄などが必要だったりと時間がかかるのが施工単価を押し上げる原因となっているようです。
懇意にしている輸入元とお話させていただいた時に教えてもらったところ、欧州系の塗料メーカーではすでに後発でいろんなメーカーがモールテックスと同じような商品を出しているようで、とくにモールテックス一強ではないようとのこと。
(余談ですけど日本ではとある海外系の輸入塗料でこれがいいと使われ続けている製品があり、日本のシェアは高いけど海外では時代遅れなんてこともあるようです)
そこで以前に「コンティニューオ」というイタリア製の商品を試しておりました。こちらは当時入社したてで何も塗ったことの無いスタッフに担当してもらい、塗ってもらいました。
結構きれいにかっこよく仕上がり、よかったのですがちょっと材料の配合やセット品が多くなったり、プロが使う攪拌機が必要だったり、適用できる場所がやや少なかったりとちょっと発売に二の足を踏んでいました。(それでも何件かしっかり仕様書を作り販売してたのですが)
その後輸入元といろいろと相談し、新しい製品を適用するとこで混ぜる薬剤なども少なくした「モルクラフト」が完成しました。
こちらは既存のIKEAの机に5.5ミリのシナベニヤのカバーをつくってその上に「モルクラフト」を施工したものです。こちらも前述の「コンティニューオ」を施工したスタッフとは違うコテを触ったことない人たちで施工したものです。
コテ自体が難しいのですが、けば立ったりしたところなどは完全に硬化する前にペーパーなどでの手での研磨できれいにできたり、後で修正が利く部分も多く使いやすい印象でした。
また混ぜるものも少なくふたを開けてすぐ施工できる行程もあります。
ちなみに発売前に工務店の友人に販売したのですが、時間がなかったので職人を呼ばず自分で施工したらしいのですが、かっこよくできたみたいで、途中の写真を送ってくれました。
壁に塗ると迫力がありますね!
彼の感想として、
「そんなに難しくはない笑笑 コテがあれば! 養生は面倒笑笑」
とのことです(笑)
この意見を聞いて発売を強く決心しました(笑)
皆様もぜひお試しくださいませ。
モルクラフトはこちら
TAGS:マイクロセメントモルクラフト 開発秘話
2024年7月4日 | CATEGORY:item, 代表大野ブログ
タカラ塗料の代表大野です。
色鮮やかなゴールド系の塗料は金が入っているんじゃなくって、金ではないものでゴールドを表現しています。
昔はブロンズ系の顔料で作られていて、添加剤とかを混ぜても3ヶ月ぐらいで色が褪せてしまうものでした。またのゴールドと名のついていてもシルバーに黄色い色を付けているものだったりしたのです。
ですので屋外に置くと色がとんでしまうのが常識でした。
しかーし、あるとき顔料メーカーから退色しないゴールドのパール顔料ができたといって持ってこられました。パール顔料とは車の塗装にも使われるぐらい強く、褪色しません。
それならばとタカラ塗料の独自配合で作ったのが水性アクリルのゴールドになります。
ただタカラ塗料としてはメーカーのいうことをそのまま信じることなく、必ず塗って確かめてみるのです。
(そのため新しい製品がでたといわれたら必ずサンプルをもらって塗って実験します)
実験開始前撮影(屋内)
大昔の実験ですが、上記のように塗って屋内保管用の塗り板も作りました。このようにタカラ塗料の塗り板は右下で、(みればわかっちゃいますが)そのほかは別のメーカーのゴールドです。
半年放置後したゴールド色
このようにあるメーカーのものはくすみ、黒ずみ、そしてシルバーになってしまったものもありました。
対してタカラ塗料のものはしっかりとゴールドの色味を残したままの輝きを維持しています。
ちなみにこの板は現在どこに行ったか分からなくなってしまいました(泣)
がタカラ塗料の本社の看板の文字はこのゴールドから作った「アンティークゴールド」という色味になっていますが、こちらも2017年に塗ってから2024年の今もゴールドの色を保っていますので十分な耐候性があると思います。
本社の入り口看板上の文字や大看板の文字がアンティークゴールドです
ぜひ本社に見に来ていただければと思います。
ゴールドの褪色試験のもっと詳しい記事はこちらです
TAGS:ゴールド&メタリック 塗料実験
2024年7月3日 | CATEGORY:代表大野ブログ, item, TAKARATORYO Original Paint Shop
先日神戸芸術工科大学の廣中ゼミにお邪魔させていただいた時に廣中先生からお聞きした話。
「海外は画材が安く、気軽にチャレンジ、練習できる」
とのことでした。
ドラム缶で購入できる?とかいう話もあり、それをシェアして使ったりなどもできるということ。
確かに日本での画材屋さんではそんなに多い絵具は売っておらず、学生さんも1ヶ月に2万ほど画材にお金がかかるそうで。。
そんなに画材が高いと、海外のインスタとかで見るまき散らすような使い方をしないのかも、とも思いました。(ちなみに僕はアートに疎いです)
まき散らすような使い方↑
ちなみに2万もあれば内部用ミューラルペイントの白と赤とブルーと黄色の三原色が2㎏づつ買えます。。
TAGS:DIY壁ペイント ミューラルペイント 壁画
2024年7月2日 | CATEGORY:代表大野ブログ, item, TAKARATORYO Original Paint Shop
タカラ塗料大野です。
お世話になっております、ミューラル(壁画)アーティストさんであるhitchさんに塗料の見積もり依頼をいただき計算したときの話です。
結構大きな壁画で120㎡ぐらいあるのですが、大体で必要な塗料の数量を出していただき、当方の壁画塗料ミューラルペイント外壁用で計算させていただきました。
これはまだ途中の絵なのですが、これぐらい大きなものです。
この塗料の試算をしたところだいたい8万円ぐらいの計算になりました。
まあ色数多いしこんなものかなぁと思っていたのですが、ふと他社の壁画用塗料で計算してみました。
どことは言いませんが有名なところで、絵具用塗料ではその名をしらない人がいないメーカーさんのものです。
するとなんと
「28万円」
という試算が!
理由としては2㎏までの容量しかない、そもそも高い、という理由です。
もちろん壁画用塗料でなければ外壁では話にならず、アクリルガッシュやイベントカラーなどでは絶対に色が飛んでしまいますし、剥がれの原因にもなりかねないのですが、それらの小さい容量しかない絵具類で描くとなるともっと天文学的な数字になります。
ということはもし、塗料屋の塗料を知らない方がネットなどで壁画用塗料を検索してその塗料を使いお仕事をしてしまったらその20万円の差額はどこにいくのか。。お客さん?アーティスト?
と、とにかく壁画を書かれる際はタカラ塗料のミューラルペイントをご用命ください(笑)
また店頭やメールでもご相談いただけますのでお気軽にご相談ください。
TAGS:DIY壁ペイント ミューラルペイント 壁画
2024年7月1日 | CATEGORY:タカラ塗料京都高島屋S.C.店, How to paint, TAKARATORYO Original Paint Shop, イベント, 代表大野ブログ
タカラ塗料大野です。
6/29に京都髙島屋S.C.[T8]のタカラ塗料の京都髙島屋店の実演スペースにてライブペイントを行いました。
今回来ていただいたのは嵯峨美術大学で日本画を専攻している学生さんです。
彼女自身も初めてペンキで、しかも大きなキャンバスに、時間制限もあって、しかも人前で描くというのは初めてでとても緊張されていました。
実はこちら側も初めての試みで、時間通り終わるのか、お客様には見てもらえるのか、など不安があったので事前告知などは行わず、徐々に作りながらイベントを作っていきました。
こちらの目的としては
・お客様やペインターの方に塗料で絵が描けるのを知ってもらう
・そもそも塗料が楽しいよというのを知ってもらう
という感じだったので、内心「時間が間に合わなかったら完成しなくても。。」とは思っていましたが、学生さんの頑張りもあり何とか形にしていただきました。
お客様の反応もかなり足を止めて見られたり、絵を家に描いてもらうのもありやなというご意見があったり、ニンテンドーを目当てに来られたのに、結局最初から最後まで見ておられたお子さんもおられたりで大忙しでした。
またやってもらうつもりなので、だんだん告知してできるようにしていきたいと思います。
またライブペイントしてみたい!という方はぜひご連絡くださいませ~
TAGS:DIY壁ペイント