タカラ塗料のブログ

小さい子やペットが居ても、塗料を使って大丈夫?塗料は危険じゃない?!

タカラ塗料の大野です。

店頭に立っていますと結構こういうような質問をいただきます。
結論から申し上げますと
「ほとんどの場合は危険ではない」
です。

今回はその理由を説明していきます。

なぜ塗料が危険だと思われるのか?

塗料はたくさんのところに使われていて、知らないうちに手に触れたり口を付けたりしているものです。ただ液体状の塗料をあまり見たことがない日本人にとってなじみがないので少し怖く感じることがあると思います。確かに乾く前の塗料は危険なことがあります。

液状の油性の塗料は有機溶剤であるシンナーが溶けていて、水性の塗料でも水とアルコール類などの微量の有機溶剤が溶けています。
この有機溶剤がほとんどの場合は危険です。

特にエタノール、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、スチレンetc…などは吸い込みすぎると中毒症状がでることがあります。こういった有機溶剤の危険なニュースを見られたことがあり「塗料って危険じゃないか?」と思われることがあります。

また入っている量もまちまちで、一般に住宅の壁を塗るような水性塗料には本当に微量だけ入っていて、油性塗料には大量に入っています。ですので作業をする際にはどちらも原則換気が必要です。

現代の内装塗装用の水性塗料にはほとんど上記有機溶剤は入っていないので締め切った部屋で作業してもほとんどの場合大丈夫ですが、注意が必要です。
大量にビールを飲んでも平気な人もいますが、ウイスキーボンボンや料理に入っている料理酒で酔っぱらってしまう人もいるので有機溶剤に対する敏感さも人によります。

たいていの場合は水性塗料をきちんと換気して塗装するのは何も問題がない場合が多いです。

現に欧米などの塗料が普及している国では映画でもあるようによく室内を塗り替えます。その場合子供がいても特に問題なく塗り替えています。
またタカラ塗料でも塗装実演で百貨店内で塗装したりしますが、だれも臭いで塗装していると気づくことはありません。

乾燥した塗料は危険ではないのか?

乾燥した塗料はなめたりしても大丈夫か?などもよく聞かれます。基本的には大丈夫です。ただ前述のように過敏な方もいるかもしれないので舐めないほうが無難かもしれませんが、1,2回なめるだけでは溶けだすこともないので大丈夫です。

たまに食品衛生法に通った塗料などもありますが、通っていない塗料がすべて危険かというとそうではありません。食品衛生法の試験に通していない場合がほとんどで、基本的には塗料はお皿に塗る用途のもの以外はその試験をうけません。ただほとんどの防虫成分とかが入っていない塗料は試験を通ります。

乾燥した塗料の安全性はプラスチックの家具や雑貨など同じようなものです。
ちなみに木製品にも基本的には塗料が塗られているのでこれも同じといえば同じですね。

乾燥した塗料で気を付けなくてはいけない指標がF☆☆☆☆(フォースター)です。
これはホルムアルデヒドの発散等級といい、内装に無制限に使っていいのはフォースターのみです。ホルムアルデヒドというのは接着剤などからも発散され、それが多いと締め切った部屋にいるとしんどくなってしまう人がいます。ですのでそれはしっかり規制されています。

その他のご質問に関して

塗料を飲んでも大丈夫?

ダメです。
もし使用中にはねて口に入った場合は洗い流したりすれば大丈夫です。僕も入ったことはありますが生きています。

手についても大丈夫?

一般的な水性塗料の場合はほぼ問題ないです。油性塗料についても基本的には大丈夫です。
ただ過敏な方もいるので極力手袋などをして作業していただきたいです。
(僕はあまり気にせず手袋をつけずに塗ることが多いですが)

目に入っても大丈夫?

油性などはめちゃくちゃ激痛がすることがあります。水性塗料ならそこまでですが流水で洗い流したりする必要があります。必要なら医師の診断を受けてください。
(僕も入ったことがありますが病院に行くほどではないと思ったので行ったことはありません)

子供やペットがいる部屋で水性塗料を塗装しても大丈夫?

換気を必ずしてください。また乾く前の塗料に触れさせないように注意が必要です。
より感度の高い小さな虫がいる部屋を塗っても虫が死ぬことは無いぐらいに安全かと思いますが、念のためしっかり乾くまで換気をしてください。

しっかり乾燥させた塗装壁、塗装家具などがある部屋に子供やペットが居ても大丈夫?

F☆☆☆☆認証が取れているものはまず問題ありません。

タカラ塗料で使っている塗料の塩素化銅フタロシアニングリーン7の含有について

最近問い合わせが増えてきているそうなのですが、その内容が
「タカラ塗料で使っている塗料に塩素化銅フタロシアニングリーン7は含まれてないのか?」
です。

結論から言うと一部の油性塗料に上記のものは含まれています。

まずこの塩素化銅フタロシアニングリーン7(C.I. Pigment Green 7)というのは緑色を作るときに使う顔料の一つです。
これが規定に引っかかるかも?ということで問い合わせが増えているようです。

ただ、このお問い合わせが増えた背景はとある原料メーカーが作っているこの材料に安全基準の規定値以上のペンタクロロフェノール(PCP)が含まれているのが発覚したからだそうです。
そして現在この材料を含む商品は出荷停止になっているという騒動があるそうです。
タカラ塗料で扱っている商品には上記の原料メーカーのものが入った商品はありません。

塗料メーカーによるとお客様の中には
「塩素化銅フタロシアニングリーン7が全部だめ!」
と思われている方も多いそうで、塩素化銅フタロシアニングリーン7探しをしている人も多いそうです。

正確には
「とある原料メーカーの塩素化銅フタロシアニングリーン7にPCPが含まれるからダメ!」
ということだそうです。

ご参考までに。。

外部会社様向けの会社説明会をしました

先日縁ありまして、塗装会社さん、建築会社さん、システム会社さん、またそれぞれの社員さんに向けて会社説明会を行わせていただきました。

会社のおすすめスポットを中心に回りまして、特殊塗装を塗った場所や、DIYで作っているところ、調色しているところなどもろもろを見ていただきまして、さらに沿革と大切にしていることを説明させていただきました。」

調色のフローについて説明しているところ
ドアの凹凸について説明しているところ
会社の掲示板に貼られているお客様の声を説明しているところ
初代デモカーを説明しているところ
車の塗装を説明しているところ。皆様刷毛とローラーで塗っているのに、思ったよりきれいとおっしゃっていました。
会社の大切にしているところを説明しているところ 

皆様の業種や職種、役職により質問いただく視点がそれぞれ違い、お答えするのが難しくて楽しい会でした。

なかでも気になったお言葉は、
・ブランディングの突き詰め方が参考になった
・調色を職人がやっているのを初めてみた(塗装会社社長様)
・お金を払ってでも壁を塗る体験がしたい
・女性が多くてびっくりした
などなど、たくさんお言葉をいただきまして生の声として今後の運営に取り入れなくてはいけないことや強化しないといけないところなどが見えてきまして大変充実した時間でした。

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タカラ塗料について

当店・株式会社タカラ塗料は昭和24年から続く塗料店です。
塗料の販売、塗料の色を合わせる調色、オリジナル商品の開発、全国へのインターネット通販を行っております。

オリジナル商品

当店では、お客様との距離が近い分、 「こんな塗料が欲しい!」 「あんな商品があったらいいな」 というご意見を多数お聞きします。 それを叶えるために、色々とお調べしまして既製品を探すのですが、存在しないことも多々あります。 無いなら作ってしまえ!ということで、他のお店には無いオリジナル商品が多数あります。 そんな商品をご紹介します。

  • セメント風塗料材

  • チョークボードペイント

  • エイジング塗料のコンガリー

  • サビ風塗料