タカラ塗料のブログ
2025年2月12日 | CATEGORY:Q&A, よくあるご質問, 代表大野ブログ
タカラ塗料の大野です。
壁紙を塗ってみたいけれど、失敗したらどうしよう、ぐちゃぐちゃになったらどうしよう、と考えて一歩踏み出せない方もいらっしゃると思います。
そんな方に起こりうる失敗とその対策や対処について書いていきたいと思います。
今回は塗料の選定編です。
壁紙といっても、紙のタイプの壁紙やビニールクロスの壁紙、布、珪藻土が塗られているタイプ、塗装されている壁紙など様々なタイプがあります。
特にこの中で注意が必要なのは、ビニールクロスの壁紙です。
ほとんどのご家庭に採用されているビニールクロスがなぜ難しいのかというと、壁紙用の塗料を塗らないと「べたついてくる」からなのです。
原因は、壁紙に入っている「可塑剤」(かそざい)というビニールを柔らかくするための添加剤があるのですが、塗料を塗ると塗料がその可塑剤を吸い上げて表面に出てくることがあります。
可塑剤が表面に出てくると、塗料の膜(塗膜)はいつまでも乾かないように感じるようなべたつきが起こります。せっかくきれいにしようと思って塗料を塗ったのにべたついてしまうと、余計にホコリを吸着してしまいます。
まず失敗しないためには「壁紙用」と書かれた塗料を購入すること。
壁紙に対応した塗料は可塑剤が上がってくることを抑えてべたつきが起こりません。
タカラ塗料店頭では「壁紙に塗る」と伝えていただければ壁紙用の塗料でおつくりします。
もし壁紙用ではない塗料で塗ってしまい、べたつきが起こってしまったらどうすればいいか?
その場合はさらにその上に壁紙用の塗料を塗れば、べたつきを抑えてきれいにすることができます。
塗るにあたって心配であればぜひご相談ください。
その他壁紙塗装の失敗のリカバリー方法などについてはこちら>>
2025年2月10日 | CATEGORY:代表大野ブログ
タカラ塗料の大野です。
内装の塗装に使う塗料に関しては必ずホルムアルデヒドの発散等級というのがついています。
「F☆☆☆」とか「F☆☆☆☆」などのマークが缶に印刷されていると思います。
これらは何かというと、「F」はホルムアルデヒド(Formaldehyde)の略で、発がん性やアレルギーの原因となるホルムアルデヒドが発散しにくさを示しています。
内装に無制限に使えるのが「F☆☆☆☆」で、「フォースター」と読みます。
こちらフォースターでもホルムアルデヒドが全くでないのではなく、2時間に1回換気をすれば問題ないレベルにまで下げれるものになります。
誤解①「F☆☆☆☆」だとホルムアルデヒドが全くでない
→上記の理由からホルムアルデヒドが全くでないわけではありません。
誤解②「F☆☆☆☆」はめっちゃ安全
→ホルムアルデヒドだけの基準であり、そのほかのものにも過敏症の方がいらっしゃるとVOC(その他有機溶剤系)で引っかかる方もいらっしゃいます
(となると芳香剤なども×になったりも)
誤解③「F☆☆☆☆」の塗料は強い
→ホルムアルデヒドがあんまりでないだけで強さの評価ではありません。
誤解④「F○○」はすべての塗料についている
→内装塗装に使うものにはついているが、外装塗装、工業塗料などにはつける必要がない
となかなか「F☆☆☆☆」ってミュシュランの星のようについているので塗料自体の評価だと思われる方もいらっしゃいますが、あくまでもホルムアルデヒドの発散量の少なさのことなのです。
2025年2月7日 | CATEGORY:代表大野ブログ
タカラ塗料の大野です。
日本ではホームセンターの塗料コーナーに行くのに、かなり奥のほうまで行かなくてはなりません。それだけ需要がないので奥のほうにあるのです。
対して塗料先進国の欧米のホームセンターでは塗料コーナーはレジ近くにあります。理由はよく売れるから!というのもありますが、店頭で色合わせも行っているからです。
欧米のホームセンターのお客さんはまず塗料を塗料コーナーで自分の好みの色を注文をし、ほかの買い物を済ませて、最後に塗料を引き取ってレジを済ませて帰られるのです。
その導線のためにレジ近くに塗料コーナーがあるんですね。
日本でも塗料の色をその場で作ってくれるホームセンターも本当に一部はあるのですが、なかなか珍しいです。
タカラ塗料では調色師が毎日フルに調色しているのですぐにお渡し、というのは厳しいですが、本社では朝に店頭でご注文いただいた塗料はその日の夕方にはお渡しというサービスをやっております。