2020年5月28日 | CATEGORY:Q&A, 代表大野ブログ, 車刷毛塗り全塗装
タカラ塗料流ツートンカラーの塗り方を説明させていただきます。
ツートンカラーの組み合わせの選び方
当店の提案色カラーの組み合わせだけでもかなりの組み合わせができてしまい、大変難しいのがツートンカラーの組み合わせです。
選ばれる際は色見本をご購入いただいて実際に手元で検討いただいたり、お客様の塗装事例を見て検討いただく方法をご用意しております。
また当店のおすすめの組み合わせというのもご提案しております。
詳しくはこちらのページに記載がありますのでご参考にお願いします。
http://brush-carpaint.com/?pid=149095527
色分けの位置の決め方
位置の決め方ですが、これは特にこうすればいいという方法もなく「適当」に決めるのが正解のようです。
ただ色の組み合わせも難しいのですが、色の配分もイメージを左右します。
1対1ぐらいの配分だとかっこよく感じない場合でも、配分を変えるとすっきりする場合もあります。
こちらはやはりやってみないとわからないところがありますので、やってダメならやり直してみる、というのもありです。
それができるのが刷毛やローラーで自分で全塗装できる良さですね。
塗料の量の決め方
位置が決まれば塗料の量を決定しなければいけません。
その方法は大体ざっくりで面積(㎡)で計算します。
例えば軽自動車のルーフとボディを塗り分ける場合
全長3.4m 全幅1.5m 全高1.5m とします。
この場合まず下のほうの色は
前面1.5m×0.8m + 背面1.5m×0.8m + 側面3.4m×0.8m×2面
= 7.84㎡
上の部分は窓が多い前面、背面、側面はないものとして、
上面1.5m×3.4m
= 5.1㎡
とします。
大体ですが3㎡あたり1㎏の塗料がいるので、
下の色 7.84㎡÷3 = 約2.61kgとなりますので
3㎏
上の色 5.1㎡÷3 = 約1.7kgとなりますので
2kg
必要となります。
ただこちらはあくまで目安となりまして、通常でしたら上記の量だと少し多めになります。
お客様の塗り方や、下地の色が濃くて塗る色が薄い、または透けやすい黄色や赤系の場合など上記より少し多めに必要な場合があります。
当店の提案色の中ではドライドプラムレッドとマットホワイトが透けやすく、上記より1.5倍~2倍必要になる場合があります。
マスキングテープの貼り方
マスキングテープは塗料がはみ出さないようにしっかりと指で押さえて貼っていきます。
位置を決めるのも基準となる部分から何センチ上とか下とかの基準を決めて左右対称になるようにマスキングテープを貼っていきます。
写真では木の棒を基準にして合わせています(笑)
塗る順番
塗る順番は基本的には色のうすい、白い、透けやすいほうをベースに塗ります。
その後濃い、色がのりやすい色を重ねると塗りやすいです。
ただ写真のように垂らしてしまうと修正が面倒なのですが、その修正も刷毛やローラー塗っていると簡単なのであまり神経質になる必要はありません。
マスキングテープを貼った部分の塗り方
マスキングテープを貼ってしまえばあとは塗るだけなのですが、塗る際には念のためマスキングテープ側から色を付けようとしている側に刷毛やローラーを動かして塗ってください。
または刷毛やローラーで垂直に叩きながら塗るのも正解です。
マスキングテープをはがすタイミング
マスキングテープは塗り終わったらすぐにはがしだしてください。
ツートンの境目の塗装の段が気になる
この方法で仕上げとすると、指で触ったらわかるほどの塗装の膜の段ができてしまいます。
これはどうすることもできないので、そのままにするしかありません。
艶有で吹付で塗装する場合は最後にクリアで仕上げるのでその際に段を消すことはできるのですが、艶消しで仕上げる場合はクリアを塗らないので段を消すことができないのです。
クリアを塗らない理由はこちら
http://brush-carpaint.com/?mode=f13
ただそのままでもそこから剥がれたり、汚れがたまったりすることはありません。
少し難易度は上がりますが他にはない一台になりますので、ぜひチャレンジしてみてください!
2020年4月7日 | CATEGORY:item, 代表大野ブログ
みなさんコロナウイルスが・・・というちょっとお出かけには適さない時期ですが、暖かくなってきて何かしたくなってくる気持ちにはなりませんか?
そんな時はぜひにおうちの壁を塗るというのはいかがでしょうか?
今回ご紹介するのは僕の家のキッチン横の壁紙の壁の塗り替えです。
キッチン横の壁ってコンロの横だと本当に油汚れなどで汚れやすいですよね?
しかもその汚れは落とすことができない場合が多いかと思います。
うちの壁もそんな状態でした。
塗装前の様子。油が飛んだり、カートを置いていたので当たった跡がうっすらあります。
汚れた手で触った跡。
ほこりがついています。
うっすら線が入っています。
下のほうは壁紙が破れてしまっているところもあります。
これら前から気になっていたこの壁をついに塗ってみることにしました。
しかも今後汚れが目立たないようにちょっとムラを付けて塗ってみようと。
そのプランニングから塗り終えるまでをしっかり書いていこうと思います。
お付き合いください。
まずは色の選定
色を作れるプロではありますが、それでも色の選定はとても困ります。
そんな時に実は裏技がありまして、一つご紹介しましょう。
今回はシャーウィンウイリアムスのアプリを使いました。
こちらのアプリです。(本文最後にリンクをご用意します)
このアプリはアメリカ大手の塗料メーカーのアプリで、インテリア、エクステリアの色が数千掲載されていてシュミレーションできます。
色を選んで・・・
シュミレーションすることができます。
昼と夜の色の見え方違いもシュミレーションできます。
屋内と屋外の違い。
屋外の昼と夜の違い。
ここまで至れり尽くせりのアプリがあるなんて・・・と感激です。
このような感じ選び、今回はこの色をベースとすることにしました。
ただ当店にはシャーウィンウイリアムスの塗料がないのですがシャーウィンの色見本を持っています。
この番号と同じ色を日本の壁紙用の塗料で調色作成します。
ちなみにですが個人的にちょっと濃いめが好きなんですが、嫁さんには「明るい目がいい、狭く見えるのが嫌」と言われました。
ですが画像を見せてこれにするで!と言いつつも一つ暗めのトーンで調色しました(笑)
SW6248
やっぱりあかん!って言われたらまた塗りなおしたらいいし。。
経験上暗めの色を塗って部屋が狭く見えたという経験はまずありません。
もちろん明るい色を塗って明るくなったね!は塗って直後は言いますがすぐに忘れます。
逆に暗めや濃いめのお気に入りの色を塗って「部屋が狭くなったね」はなく、塗ってからずっと「やっぱりいい色やね」ということはあります。
ということで独断で決めた色を作ります。
調色する
今回使った原色(種ペン)は黒と紺とオーカーです。
白に上記3色を入れて作っていきます。
塗って乾かして色味ながら混ぜて作ります。
できたら今度はさらに濃いめのムラを付ける色を作ります。
同じ系統色でいきたかったので、出来上がった色のあまりに黒と紺を足して作りました。
これも塗って乾かして様子を見ながら作ります。
できたら早速帰って塗装です。
塗る前の下準備
壁紙を塗る前に塗れ雑巾ですべて拭き掃除しました。
とはいえ嫁さんがよく掃除しているので軽く。あんまり油分がついてると引っ付かないかもしれないので、その時は中性洗剤などを使ってください。
マスキングをしていきます
今回はあとでムラを付けるときにトントンとたたくので入念にやります。
今回ちょっとホームセンターによる用事があったので、マスキングテープと布マスカーをそこで購入してみました。
布マスカーというのはビニールがついていて広範囲にマスキングできる優れものです。
それを1個とマスキングテープは24㎜のものをセットで買いました。
で、それが失敗でして、こんなに引っ付かないのかと思うぐらい両方とも引っ付く力が弱い。。
天井に貼っていたら貼ったそばから剥がれていく。。
動画ではだいぶんカットしましたが、通常の倍ぐらいマスキングに時間がかかってしまいました。
実際倉庫にマスキングテープ探しに行ったりと45分かかりました。通常ならこれぐらいなら30分かからないと思います。
マスキングテープはいいものを使いましょう!当店で取り扱ってるものはこんなことにはならないです!
いよいよ塗装
しっかりマスキングできたなら子供に塗らしても安心です。
ただ下に落とした塗料を踏まないように気を付けます。あとは垂れてる部分があったらすぐにローラーで吸い取りに行けばOK。
僕が端の部分を刷毛で塗り、子供には飽きるまで塗らせます。
届かなくなったので交代し、塗れていないところを拾い塗りして下地色は塗装終了。
濃い色なので1回塗りで済み、塗装時間も30分です。
↑乾燥前
↑乾燥後
エモい壁に
乾燥させてから調色して作った濃い色でたたいていきます。
↑乾燥中寝てたから寝起きで目つきがおかしい
壁を霧吹きで塗らし、ビニール袋をぐしゃぐしゃにして塗料をちょっとつけます。そしてそれをなじませながらたたきつけていきます。
均等にならないよう、離れてみたときにバランスがいいようにムラをつけてたたいていきます。
1回目たたいた色を乾かしてから元の下地色を同じように叩きつけて塗り、奥行きを作っていきます。そして乾かす。
基本的にはこの作業を繰り返していいところでやめるイメージですので失敗はほとんどなく、成功するまでやればいいので面白いです。
↑それぐらい僕にもできるわ。やらしてよ。の図
子供にはできないかな?と思っていたのですがやりたいと言い出したのでやらせました。
↑足にペンキついてしまって困っているの図
結構飽きずにたたいていましたが、床に落とした塗料を踏んでしまい強制終了。
足についた塗料はお風呂場で流すのですが、まずお風呂場の床をシャワーで塗らしてから子供を投入しました。
塗らすことによって床の模様の中に塗料が入り込んでとれなくなるというのを防ぐことができます。
また塗料は手についたものも乾いてしまっても、すぐにお湯で洗えば案外簡単にとることができます。
それからも数回たたいては乾かしを続け、しばらくして終了。
完成
マスキングから合わして合計3時間ぐらいでした。
嫁さんも気に入っているようでホッとしました。
みなさんもぜひチャレンジしてみてくださいね!