タカラ塗料のブログ
2024年7月22日 | CATEGORY:車刷毛塗り全塗装, 代表大野ブログ
タカラ塗料代表の大野です。
今回は暑い時期に、車を刷毛ローラーを使い2液ウレタンで全塗装する際のトラブルについて書きます。
2液ウレタンは乾燥が早い塗料なので、基本的にはローラーで塗装するものではないのですがシンナーで多めに薄めたりすることでローラーで塗っていただいてます。
それでも暑い時期にローラーで塗ると乾燥が早いばかりに起こるトラブルがあります。
それが「糸引き」です。
2液ウレタンをローラー塗装時の糸引き
結構2液ウレタンは引っ張るような感覚があるのですが、少し引っ張ったところで乾くのでそれが糸状になってくるのです。
吹付塗装する場合にも同じようにノズルからでる塗料が霧状にならず、糸状になってでる事もあります。これも糸引きといいます。
原因は乾燥が早すぎる、希釈が足りないなどがあります。
対処としては季節にあったシンナーを使う、そしてリターダーを5%程添加するということがあります。
特徴
真夏など30度を超えると刷毛塗りの場合でも吹き付けの場合でもウレタンの塗装が著しく困難になります。
そんなときに5%~20%ぐらい添加すると、塗りやすくなります。
こんな場合に添加してください。
吹きつけ(ガン吹き)の場合
・適正な量シンナーを入れて希釈しているのに、ガンからは出るが糸のようになる。
・塗装したいものに色がつくが、艶が出ず、粉っぽい。または塗膜の肌に凹凸がある。
・雨天時など湿度がある場合。
刷毛塗りの場合
・刷毛やローラーを往復しただけで刷毛などが引っ付くような感じがある。
・刷毛目やローラー目が著しく目立つ。
・雨天時など湿度がある場合。
おおよその必要量
真夏の場合使用するシンナーに対して1割ぐらいの量があれば安心です。
ウレタンシンナーはこちら
TAGS:リターダー
2024年7月19日 | CATEGORY:代表大野ブログ, 調色屋, Q&A, 車刷毛塗り全塗装
タカラ塗料代表の大野です。
今回はラッカー系の塗料を塗った後、塗料の膜(塗膜)が白っぽくなってしまうトラブルについて解説します。
ラッカー系の塗料は乾燥が早く使いやすいのですが、ある条件が重なると狙った色よりも白っぽくなってしまう場合があります。
その現象を「ブラッシング」といいます。「白化」とか「かぶり」ともいうのですが、同じ現象です。
ブラッシングは高温高湿度状態のときにおこります。
同じラッカーの黒を雨の日と晴れた日に塗った板です
写真を見ると一目瞭然ですね。雨の日に塗ったものは白っぽくなっています。
ラッカーはラッカーシンナーで溶かすのですが、ラッカーシンナーの中には水分ととても結合しやすいアルコール類が多く含まれます。ですのでラッカーの塗料は湿度の高い日は湿度を含んでしまいやすいのです。
寒いときは結合しにくく、さらに乾燥時にシンナーと一緒に水分も飛びやすいのかブラッシングは起こりにくいのですが、暑いときはアルコールのみが先に蒸発してしまい、塗料中に残った水分が後で蒸発するので、その際に塗膜の表面に光を乱反射する層ができてしまうそうです。
ですのでラッカーを高温多湿の時に塗るときは乾燥を遅らせる「ラッカーリターダー」という乾燥遅乾剤が有効です。
ラッカーリターダー
ラッカーリターダーの使い方
1、まず商品ラベル通りに塗料を薄めてください。
※ラッカーの場合 ラッカーシンナー希釈
刷毛・ローラーの場合 80~100%
吹付けの場合 100~120%
2、一度塗ってみて下記の症状が出たら、5%ぐらい添加する。
・刷毛の滑りが悪く、ひっつく感じがする
・ローラーを転がすと、引っ張られるような感じや糸を引く
・吹付けした場合、出た塗料が糸状になったり、粉っぽくなる
・明らかに白っぽく乾く
・艶が出るはずなのに全く出ない
・艶にムラがある
・乾きが早すぎて塗りにくい
上記の症状が出る条件は高温時、もしくは多湿時になります。
3、上記5%添加しても改善しない場合、さらに5%足してみてください。
ラッカーリターダーはこちら
調色屋
刷毛ローラーで車を全塗装しよう
TAGS:リターダー
2024年7月18日 | CATEGORY:車刷毛塗り全塗装, 代表大野ブログ, Q&A
タカラ塗料代表の大野です。
今回は車を刷毛やローラーで全塗装する際に黒い筋が入ってしまった時の原因と対処法です。
タカラ塗料の人気コンテンツの艶消し塗料で車をDIYで全塗装する際にお勧めしている塗り方は、薄めに薄めて薄くカスカスに塗るという方法です。
その方法をするときに場合によっては黒い筋が入ってしまう場合があります。
黒い筋が入ってしまった状態
これの原因は「薄めすぎ」の事が多いです。
特に暑い時期は塗料の粘度が下がりがち。通常水で薄める場合は5~15パーセント薄めて使用なのですが、暑い時期はさらに粘度が下がってしまう可能性があり、その場合は筋が入るかもしれないのです。
なぜ筋が入るのかというと、粘度が下がると比重の問題で軽い成分は浮き重い成分は沈むからです。
味噌汁を想像していただけるとわかりやすいかと思うのですが、味噌の状態の時は粘度が高く分離はしないのですが、味噌汁にすると粘度が下がり、混ぜないと味噌が下がり、上澄みのお湯が透き通ると思います。この状態が塗料で起こっており、水で薄めすぎると軽い黒が上がってきてしまうのです。その黒が筋の原因となります。
対処法等としましては、水を混ぜていない塗料を足して粘度をあげるか、そもそも水で混ぜずにバランサーを混ぜるという方法もあります。
バランサーを混ぜると40%程度まで薄めても分離が起こりにくく、きれいな肌で塗ることができます。
タカラ塗料で車を塗るときは冬でも必ずバランサーを使って塗装していますので、とてもきれいに仕上がっています。
バランサーはこちらから
TAGS:バランサー
2024年7月17日 | CATEGORY:総務ブログ
こんにちは、タカラ塗料の総務を担当している西野です。
当社では、毎年新卒採用の会社説明会を前に「クリーンアップ作戦」と称して、社内を営繕活動によってきれいにしています。これは、わざわざ当社まで足を運んでくださる学生さんに、少しでも気持ちよく説明会に参加していただきたいという思いから始まった取り組みです。
タカラ塗料のオフライン会社説明会には、毎年全国から20~30名の大学生にご参加いただいています。学生さんたちが当社で働くイメージを膨らませ、充実した時間を過ごせるよう、全力で準備を進めています。
第1弾では、会議室の壁をペンキで塗り替え、明るく清潔な空間に生まれ変わらせました。(詳しくは「白い壁についた黒い汚れを「なんとかしたい!」新卒採用前クリーンアップ作戦その1」をご覧ください)
今回は、シリーズ第2弾として、階段の蹴込み部分の汚れをペンキできれいにした様子をご紹介します!
▼Before:汚れた階段の蹴込み部分、会社の印象もダウン?
階段って、意外と汚れが目立ちやすい場所ですよね。特に、階段を上るときに見上げると、靴ゴムの黒い跡が…。見た目も悪く、学生さんへの印象も悪くなってしまう可能性があります。
当社では会社説明会と一緒に社内の見学ツアーを開催するのですが、「こんな汚れた階段ではガッカリさせてしまうかも…」という危機感がありました。
高圧洗浄機や洗剤では不向き?そこで閃いたペンキ作戦
高圧洗浄機や洗剤での掃除も検討しましたが、複雑な形状の階段には不向きでした。また、室内なので水びたしになるのも問題です。そこで、「ペンキ屋の営繕はペンキで」と考えました。
▼After:ペンキでサッと塗り替え、清潔感あふれる空間に!
雑巾でゴシゴシ拭き掃除をするよりも、ペンキを塗る方が作業時間が圧倒的に短縮でき、さらにリフレッシュ感も出ました!
ポイントは左右半分ずつ塗り分ける
今回の塗装のポイントは、左右半分ずつ塗り分けることです。一気に上から塗ってしまうと、通路が塞がってしまい、他部署の社員が通常業務を行えなくなってしまいます。
社内営繕なので、仕事時間内に完了することが重要です。そのためにも、左右半分ずつ順番に塗り進めることで、通路を確保しつつ作業を効率的に行いました。
学生さんからも「きれいな会社ですね!」
階段の蹴込みをペンキで塗り替えたことで、社内全体の清潔感が大幅に向上しました。
見学に訪れた学生さんからは「きれいな会社ですね!」と嬉しいコメントをいただくことができました。(古い建物であるにもかかわらずです!)
職場の環境改善は採用活動にも重要
このように、職場環境の改善は採用活動において重要な要素であることを実感しました。
中小企業で採用や総務、営繕を担当されている皆様にも、ペンキを使った手軽な環境改善の方法をぜひ試していただきたいと思います。ペンキ一つで職場の雰囲気を一新し、求職者に良い印象を与えることができます。
タカラ塗料であなたの社内もリフレッシュしませんか?
タカラ塗料では、住宅や店舗、オフィスの室内外壁向けのペンキをはじめ、幅広い塗料を取り揃えています。また、ペンキの種類や選び方、塗り方や施工手順なども詳しくお客様にご案内していますので、DIYで社内のリノベーションをお考えの方は店頭やメール、お電話でもお気軽にご相談ください。
タカラ塗料の「クリーンアップ作戦」は、今後も継続していきます。シリーズ第3弾では、また別の場所の環境改善をご紹介しますので、お楽しみに!
TAGS:DIY 社内クリーンアップ作戦 社内営繕
2024年7月17日 | CATEGORY:車刷毛塗り全塗装, 調色屋, How to paint, 代表大野ブログ, タカラ塗料京都高島屋S.C.店, TAKARATORYO Original Paint Shop, item
タカラ塗料代表の大野です。
今日は塗装用のローラーの違いについて書いていきます。
ローラーの毛の部分は様々な種類があるのですが、こちらも日進月歩でよくなっています。
今回はローラーを塗ったときの「跳ね返り」について調べたものです。跳ね返りとはローラーで塗ったときに手が汚れたり、眼鏡や顔にうっすらと細かく塗料がついてしまうことです。
結論から申し上げますと「圧倒的にいいものは良い」という結果が出ました。
ご覧ください。
まず用意したのは3種類のローラーと3色の塗料です。
左から
・他社① 382円のスポンジローラー(柄セット)色・ドライドプラムレッド
柄とローラーカバーがセットになっていて、とにかく一番安いもの。
・他社② カバーのみで360円の短毛ローラー 色・チェダーチーズ
商品説明を見てよさそうだと感じたもの。
・タカラ塗料のマイクロファイバーローラー カバーのみで420円 色・エントランスグリーン
上記の3色で壁を塗り、白い服に飛び散った色を見て、ローラーの跳ね返りの性能を見ていきます。
結果手袋には盛大な赤と黄色の水玉に
ちょっとわざと早めにローラーを動かしたりはしましたが盛大に手につきました。
タカラ塗料のカバーの緑はちょっと目立たない色だったのでついてるかどうかもわからないですが、特に一番安価なスポンジローラーが手を赤く染めています。
また黄色も視認できるほど飛んでいるので跳ね返っているのがわかります。
ちなみにタカラ塗料のスタッフはもともと塗料を使ったことがない人が多く、ローラー塗りをするのが初めての人がほとんどです。
その彼女らにはタカラ塗料のマイクロファイバーローラーを使って塗装してもらっているので、この跳ね返りのことを知らないので、プライベートで塗料を塗るときにローラーの違いに初めて気づくそうです。
お客さんにも目の前で塗ってもらった時にやはり皆さんとても塗りやすいというのでぜひ皆さんもお試しくださいませ!
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