タカラ塗料のブログ
2024年8月1日 | CATEGORY:総務ブログ
こんにちは、タカラ塗料の総務を担当している西野です。
当社では、毎年新卒採用の会社説明会に先立ち「クリーンアップ作戦」を実施し、社内をきれいに整えています。この取り組みは、当社まで足を運んでくださる学生の皆さんに、少しでも気持ちよく説明会に参加していただきたいという思いから始まりました。
これまでの取り組みでは、会議室や階段を社員が塗装し、職場環境の改善を通じて新卒採用活動で応募者に良い印象を与えることを目指してきました。今回は、壁紙の話です。経年劣化による汚れや過去の喫煙の痕跡など、意外と気になっている方も多いのではないでしょうか。
皆さんのオフィス、大丈夫ですか?
▲Before
上の写真は、当社がオフィス拡張候補として検討していた物件の内見時のものです。以前は別の会社が使用していました。ご覧の通り、壁紙は黒ずんでおり、とても清潔とは言い難い状態でした。もし新卒の学生がこのオフィスで面接を受けたとしたら、どんな印象を持つでしょうか?
『このオフィスで働くのか…』
新卒の学生なら、誰もが新しいスタートを切るにあたり、期待と不安を抱いているはずです。ピカピカのオフィスで、成長したいと夢見ていることでしょう。
しかし、このオフィスでは、その期待が一瞬で打ち砕かれてしまうかもしれません。働く環境のせいですぐに辞めてしまうなんてことになれば、本人にも会社にも大きな損失です。
企業のイメージは、オフィス環境によって大きく左右されます。社員がどれだけ明るく元気に挨拶しても、オフィス環境が整っていなければ、会社の成長性に疑問を持つ学生も少なくないでしょう。
壁紙の張り替えは大変?そんな時に役立つのが塗料
皆さんのオフィスも、ここまでひどくないかもしれませんが、経年劣化による壁紙の汚れや黒ずみ、過去の喫煙の痕跡があるかもしれません。きれいにしたくても壁紙の張り替えは素人には難しい作業ですよね。壁紙を剥がすだけでも大変ですし、大量のごみが出るのも悩みの種です。
「壁紙を剥がさずに、何か良い方法はないか…」
実は、壁紙の上から直接ペンキを塗ることで、簡単にオフィスをリフレッシュできるのです。
私たちも、あの汚い壁を壁紙を剥がさずにペンキを使って塗り替えました!「サマークラウド」という白に近い色で塗っただけですが、あの汚いオフィスが明るく清潔な空間に生まれ変わりました。
▼After:塗料で生まれ変わったオフィス!
プロに依頼する?DIYでリノベーション?
オフィスをリノベーションする方法は、プロに依頼するか、DIYで自分たちの手で作り上げていくか、大きく分けて2つあります。プロに依頼すれば、確実で美しい仕上がりが期待できますが、費用がかかるのがネックです。一方、DIYなら費用を抑えられますが、「専門的な知識が必要なのでは?」と不安に思う方も多いでしょう。
しかし、ペンキを使ったDIYリノベーションは、想像以上に簡単です。ハケやローラーを使って塗るだけなので、特別な技術は必要ありません。当社では、初めてDIYに挑戦する方でも安心して取り組めるよう、ペンキの種類選びから塗り方まで、丁寧にサポートいたします。
気になる方は、お気軽にお問い合わせください
タカラ塗料では、住宅や店舗、オフィスの内外壁向けペンキなど、DIY用からプロユースまで幅広い塗料を取り揃えています。ペンキの種類や選び方、塗り方や施工手順も詳しくご案内しておりますので、DIYで社内のリノベーションをお考えの方は、店頭やメール、お電話でお気軽にご相談ください。
タカラ塗料の「クリーンアップ作戦」は、今後も継続していきます。次回のシリーズ第5弾では、別の場所の環境改善についてご紹介しますので、お楽しみに!
▼過去の記事はこちら
白い壁についた黒い汚れを「なんとかしたい!」新卒採用前クリーンアップ作戦その1
階段の靴ゴムの黒い汚れを「なんとかしたい!」新卒採用前クリーンアップ作戦その2
作業場の床汚れを「なんとかしたい!」新卒採用前クリーンアップ作戦その3
TAGS:DIY壁ペイント 社内クリーンアップ作戦 社内営繕
2024年8月1日 | CATEGORY:news, イベント, ワークショップ
2024年7月31日(水)、タカラ塗料では社員のご家族を対象に社会見学会を開催しました。大人から幼稚園の子どもまで、総勢9名にご参加いただきました。
見学会では、塗料を使ったワークショップを実施。原色を混ぜ合わせて自分だけのオリジナルカラーを作る調色体験や、小さな貯金箱に色を塗る塗装体験を通じて、色の楽しさを学びました。
毎年夏休み期間中に開催している本イベントは、子ども達の自由研究の題材としても活用されています。参加された皆さん思い思いの色を塗り、世界に一つだけの個性的な作品が完成。お家ではなかなか体験できない、壁に大きく絵を描く姿はとても生き生きとしていました。
調色体験では、1色作るだけでも苦戦した様子。仕事の難しさを実感していただけたのではないでしょうか。
また、普段は立ち入ることができない社内をツアー形式で見学し、お父さん、お母さん、パートナーがどのような仕事をしているのかを間近で見学。子どもたちは、働く親の姿を目の当たりにし、仕事に対する理解を深めた様子でした。
小さい子どもから大人の方まで、調色、塗装、社内見学を楽しんで体験していただきました。
タカラ塗料では、社員の家族にも塗料に触れてもらう機会を作って親しみを持ってもらい、身近なところから日本中に塗料を普及させることにつなげています。
2024年8月1日 | CATEGORY:代表大野ブログ, 車刷毛塗り全塗装
タカラ塗料代表の大野です。
今回も前回に引き継いで色あせについて書きます。
色あせについての記事はこちら
さて、前回は無機顔料より有機顔料が色あせしやすいと書きましたが、黒は無機顔料なのに色あせが起こりやすいといわれています。
その原因は「黒は紫外線や赤外線を吸収しやすいから」です。
ほかの色は反射がある程度あるのですが、黒は光を吸収するので黒いのです。ですので他の色よりも劣化が早くなる傾向があります。
さらに光を吸収するので熱くなりやすい、というのも遠因としてでてきます。
熱を蓄えやすいので熱くなったり冷めたりを繰り返します。それも顔料の劣化、さらには樹脂の劣化も早め、褪色やクリアはげの原因にもなります。
はい、ここまで来たところで、この色褪せ記事の冒頭に出てきたお写真です。
こちらの車の色褪せ、なんかツートンカラーかというふうにパキっと色分けされている部分とグラデーションになってしまっているところがありますよね。なぜこうなってしまったのか、考えてみることにしましょう。
まずは天井とボンネット。ほとんどシルバーになってしまっています。
こちらのお車はもとは赤っぽいメタリックだと思うのですが、見事にシルバーになり、さらにクリアはげも出てきています。
これは天井とボンネットは太陽光が当たる率がが高く、仕方がないと言えばそうなのですが、赤メタリックの赤(有機顔料)がなくなってしまい、シルバー(無機顔料)だけになってしまっているのです。
さらにボンネットはエンジン自体の熱もよくあたるので余計に劣化が早くなります。
バンパー部分とフェンダー部分にも注目してみると、これも面白いことになっています。
これはなぜでしょうか?
引っ張りますがつづきます。
TAGS:なぜ色褪せが起こる?
2024年7月31日 | CATEGORY:代表大野ブログ, 車刷毛塗り全塗装
タカラ塗料代表の大野です。
今回も前回に引き継いで色あせについて書きます。
色褪せの記事はこちら
前回にも書いたのですが「無機顔料」と「有機顔料」があるという話でしたが、どんな顔料かというと下記のようになります。
無機顔料(無彩色や低彩度色が多く退色しにくい)
□白
チタン白
□黄色
チタン黄 黄色酸化鉄(イエローオーカー) 黄鉛
□橙
クロムバーミリオン
□赤
赤色酸化鉄(べんがら)
□青
群青 紺青 コバルトブルー
□緑
複合酸化物グリーン 酸化クロムグリーン
□黒
黑色酸化鉄(鉄黑) Fe. Mn系複合酸化物 カーボンブラック
□その他
メタリック顔料 パール顔料 防錆顔料 艶消し顔料
有機顏料(鮮やかな色が多く退色しやすい)
□黄
モノアゾイエロー ジスアゾイエロー ポリアゾイエロー ベンズイミダゾロンイエロー イソインドリノンイエロー キノフタロンイエロー
□橙
モノアゾオレンジ ジスアゾオレンジ ベンズイミダゾロンオレンジ ペリノン
□赤
モノアゾレッド ポリアゾレッド キナクリドンレッド ナフトールレッド ベリレン アンスラキノニール ジケトピロロピロール
□紫
キナクリドンバイオレット ボンマルン ジオキサジンバイオレット
□青
フタロシアニンブルー インダンスレンブルー
□緑
塩素化フタロシアニングリーン 臭素化フタロシアニングリーン
□その他
蛍光顔料
このようになります。何が何やらぼくもわかりません。
さらにこの中でも退色しやすい色もあります。例えば蛍光顔料ですが、屋外で蛍光や蓄光などの色というのは見たことがないかと思います。それらの色は本当に1カ月もすれば飛んでしまう(なくなってしまう)ので屋外では使えないのです。いや、使ってもいいけどすぐになくなってしまいますし、それでもいいと割り切れるほど安いものではないのです。
つづく
TAGS:なぜ色褪せが起こる?
2024年7月30日 | CATEGORY:代表大野ブログ, 車刷毛塗り全塗装
タカラ塗料代表の大野です。
今回は車の色褪せがなぜ起こるのか?について書きます。
昔から「赤い車は色褪せしやすい」というのが常識でした。
よく駐車場の看板とかでも赤い文字だけ飛んでしまって、重要なところが読めない、なんてありましたよね。赤は紫外線を吸収しやすく、より退色が早いのです。
ただ現在ではマツダがイメージカラーにレッドを使うように、紫外線によって退色しにくい(色褪せしにくい)色が採用されるようになってきました。
それだけ強い色が開発されてきたのです。
ここでいう「色」とは「顔料」のことを指します。
塗料は「樹脂」と「顔料」で構成されていて、樹脂は(ほぼ)透明なものです。
顔料は2種類あり、色を出す「着色顔料」と粘度を上げるためや厚みを持たせるための「体質顔料」があります。
で、色を表す「着色顔料」にもさらに2種類あり、「無機顔料」と「有機顔料」があります。
一般に「無機顔料」は太陽光線などの紫外線に強く、「有機顔料」は弱い(色褪せしやすい)傾向があります。
そして無機顔料は白や黒、鈍い色やシルバー、パールなどで、有機顔料は赤や黄色などの鮮やかな色が多いです。
続きます
TAGS:なぜ色褪せが起こる?