DIYで壁紙を塗ることは何が失敗になる?・・・色ムラ編
2025年2月14日 | CATEGORY:Q&A, よくあるご質問, 代表大野ブログ
タカラ塗料の大野です。
壁紙を塗ってみたいけど、失敗したらどうしよう、ぐちゃぐちゃになったらどうしよう、と考えて一歩踏み出せない方もいらっしゃると思います。
そんな方に起こりうる失敗とその対策や対処について書いていきたいと思います。
その今回は「塗装の何が失敗?色ムラ編」です。
お客様と話していると「失敗したら大変」という声が多いです。
とはいえお客様は塗装の何が失敗か、ということにあまり気づいていない模様。今回はそのあたりについて書いていきます。
まずよく言われる塗装の膜(塗膜)の失敗は下記になります。
・はがれ
・硬化不良
・色ムラ
・塗料のたれ
・凸凹のス
などです。
この中で「硬化不良」は前回書いた壁紙用の塗料を使うことで間違いなく回避できます。
「はがれ」についても前回書いたコーティング壁紙に気を付ければ大丈夫です。
この中でもおそらく塗料を塗ったことのがないほとんどの方が気になる「色ムラ」について書いていきたいと思います。
京都店の店頭で実演塗装をしているときによくお客様がおっしゃるのが
「ムラにならないんですね」
ということです。
それだけムラを気にされているのがわかります。
おそらくですが学校の授業などで水性の絵具を画用紙に塗って行くとなかなか均一な色にならなかった、という記憶からだと思います。
しかし画用紙に絵具を塗るのとでは結構な違いがあります。
絵具が色ムラになる理由
・絵具によっては色のつきが悪い
絵を描く、という特性もあると思いますが、同じ色を使っても濃淡がつくようにあまり下地を覆いかぶせる力(隠ぺい力)があまり強くありません。
まずはこの経験から色ムラを気にされるのだと思います。塗料は下地を見せるような塗り方を想定していないので隠ぺい力は強めに設定されます。
・絵具によっては重ね塗りで溶ける
よく「水性塗料って乾いてから水かかったら溶けないの?」と聞かれますが、こちらもこの絵具での経験からだと思います。
水性絵具は乾いてからも水がかかると溶けます。ですので色ムラなく塗ろうと思うともう一度重ねたいところなのですが、その時に新たに塗る絵具が乾いた絵の具を溶かしてしまいます。
ですので色ムラがなくなるどころか、またムラになってしまうのです。
・絵具を画用紙にたくさんつけるとふやけてしまう
これも絵具を学生時代に塗ったことがあると気になるポイントのひとつかもしれません。
画用紙に絵具で空を書こうとした場合、たくさんの面積を塗るので塗りやすいように水で薄めると思います。水をたくさんいれた状態で空を塗っていくと水を吸った画用紙がどんどんふやけてしわになり少しいやな気持ちになっていくと思います。
そんな経験から大丈夫かな?という気持ちになるのかもしれません。
塗料が色ムラにならない理由
・隠ぺい力が強くなるように設計されている
塗料は下地を覆い隠しきれいにな均一な色になることを目的にしています。そのためしっかりと色がつきます。
・塗料は一度乾くと溶けない
基本的には壁紙を塗るような塗料は一度乾くと水では溶けません。ですので、塗って色ムラがてていても乾いてからもう一度塗ればどんどん隠ぺいして色ムラはなくなっていきます。
・壁紙はたくさん塗料をつけてもふやけない
たくさん塗料をつけるよりも2度塗りするほうが乾燥も早くきれいに仕上がるのですが、もしたくさんつけてしまっても壁紙はふやけることはありません。
上記の理由から壁紙を塗るような水性塗料、そして艶消し塗料の場合にはしっかりと塗れば色ムラは起こらない、ということになります。
気になる方は京都店の店頭にて塗装体験ができますので、そちらで試していただければ不安を解消できるかと思います。