タカラ塗料のブログ
2025年5月28日 | CATEGORY:TAKARATORYO Original Paint Shop, 代表大野ブログ
タカラ塗料の大野です。
玄関タイルにマイクロセメント「モルクラフト」を塗っていくシリーズ。
今回はトップ塗り完成編です。
前回まででこんな感じの模様が付きました。
柄が決まったのでトップを塗ります。
トップを塗るまでに一昼夜主材を乾かすのが基本です。
トップを塗る前の下準備と抑えておくポイントです。
・毛羽立っているところをやすりがけしておく
・ほこりなどはしっかり取り除く
・マスキングを1ミリぐらいさらに広めにとる
主材は水に弱いのでしっかりとトップを染み込ませる必要があります。
通常のマスキングのまま塗装するとマスキングをとった断面から水が侵入するので、図のようにトップでカバーする必要があるのです。
主材に水が当たらないようにキワまで塗っておく必要があります。
なんなら図のようにちょっと下地まで塗っても大丈夫。艶消しなので目立ちません。
塗るときはローラーとコテを使っていきます。
今回は白っぽい色なので目立ちませんが、トップが分厚いところは白っぽく見えるので厚くならないようにコテで伸ばします。
一昼夜乾かして完成!
ビフォーアフターを並べるとすごく良くなりました!
こちらの塗り方を動画にもしていますのでこちらもご覧ください。
TAGS:モルクラフトをタイルに マイクロセメントモルクラフト
2025年5月27日 | CATEGORY:TAKARATORYO Original Paint Shop, 代表大野ブログ
タカラ塗料の大野です。
玄関タイルにマイクロセメント「モルクラフト」を塗っていくシリーズ。
今回は主材塗り編です。
こちらは色を決定しているシーン。
候補色を大きめに塗った板を実際の玄関において、外壁色と見比べています。
それで決定したミストグレーを塗ることになりました。
塗る前に左官作業が上手ではないので全体にやすり掛けをして毛羽立ちをとり、マスキングも貼りなおして作業開始。
一回目終了。
一回目の施工でもベースとすれてうっすらコテ焼け模様がでています。
そして二回目を塗ります。
白っぽい色はコテ焼けがものすごく付きやすいので、気をつけながら塗ることに。
これはプライマリーホワイトを塗った板。
ステンレスのコテで力任せに塗ることで右のような柄が出てしまいます。
一方白いほうはプラスチックゴテで塗っています。こちらはまったく柄が出ていません。
今回はおっかなびっくりなので柄がないほうを目指します。
プラスチックゴテで塗るのもいいんですが力が入りにくいので裏技。
ステンレスのコテに養生テープを貼って施工していきます。これにより「全く」柄が付きません。
で、出来上がりがこちら。
正直「うーん」となりました。これはこれでかっこいいのですがモルクラフトの見本となるような施工を目指したので、これではカラーコンクリートのよう。
これはよくないともう一回柄をつけるために塗ることにしました。
もう2回目の塗装により平らになっているで柄がちょっと出にくいですがそれがちょうどよかったです。
また僕がこするとすごく柄が出るのですが、女性スタッフが塗るとええ感じの柄の量になりました。たぶん力が強すぎるのです。ですので女性スタッフの柄に合わせて力を加減しながら塗りました。
塗った後に逆に柄が出すぎたなってところは紙やすりでやすって柄を薄めました。
づづく
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2025年5月23日 | CATEGORY:TAKARATORYO Original Paint Shop, 代表大野ブログ
タカラ塗料の大野です。
玄関タイルにマイクロセメント「モルクラフト」を塗っていくシリーズ。
今回は下地作り編です。
床を清浄にしてマスキングをしていきます。
マスキングをするときは1ミリほど厚みが付くことを見越して1ミリ開けて貼っていきます。
その後やすり掛けをして、強力プライマーを塗ります。
そのあと1回目のベースを全体に塗って目地を埋めていきます。
乾いたらもう一度ベースを塗ってその上にメッシュをおき、またベースでおさえていきます。
乾いたらちょっと多めに薄めたベースをさらに上から塗ってメッシュの跡と目地をしっかりと埋めます。
この後主材に入っていけるのですが、慣れない作業でものすごく手際が悪く、さらに撮影しながら施工しているので、いちいち時間がかかっています。
下塗りに1日、ベース&メッシュ伏せこみで1日、多めに薄めたベース塗りで1日かかってます。
そして真冬の中で主材を塗ろうと思ったらまさかの強烈な寒気により日中の気温が5度以下に。。
5度以上で乾燥させないと白化がおこる可能性があるのであきらめることに。。
そのあと施工予定日に雨が降ったりでずいぶん長い間ほったらかしにしました。
ちなみにベース状態は水には強いのですが、主材を塗って最後のトップを塗るまでの間は水に弱いので、雨が降らない予想の日に施工する必要があります。
屋外へのモルクラフト塗装はちょっと難しいなぁと思った出来事でした。
つづく
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2025年5月22日 | CATEGORY:TAKARATORYO Original Paint Shop, 代表大野ブログ
タカラ塗料の大野です。
モルクラフトのような商品を初めてみたときに思ったのが、
「玄関のタイルを平らにしてモルタルのようにできるのでは?」
でした。
昭和に建てられた家の玄関って小さめのタイルが貼られてて、それがなんか古臭いですよね。それをなんとかできるんじゃないかと考えていました。
ただそう思ったのは5年以上前の話で、当時はこのような商品の屋外に塗れるタイプのものはありませんでした。
そこで出てきたモルクラフト。こちらは屋外に施工可能とのことでやってみたかったのを自社物件でやってみることにしました。
と、簡単に言いますが我々は塗料販売店。刷毛やローラーで塗装するのは慣れていますが、コテで塗る商品はちょっと自信がありません。
ちゃんとタイル目地が埋まるのか?
まっ平にできるのか?
など施工前にいろいろと気になります。
ということで、ベニヤ板やらで仮のタイル目地を作りました。
これに工程として、強力プライマー→ベース→メッシュ→ベースで伏せこみ→モルクラフト主材×2→トップ×2の順番に塗っていきます。
うまくできた!とおもってよく見てみると仕上げの部分にタイル目地がうっすら見えているという事態に。
中央付近の筋がタイル目地の跡になってます。。
しっかりとベース時点でタイル目地を埋めないとって施工していたのですが、おそらく乾燥過程でちょっと痩せてしまったみたいです。
ですのでもう一度初めからチャレンジ。今回メッシュをふせこんでから、もう一度ベースを塗ってしっかりと目地を消すときれいに仕上がりました。
しっかりとモルクラフトのグレー部分では目地が消えているのがわかると思います。
これでちょっと自信をつけて玄関への施工を開始しました。
つづく
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2025年5月20日 | CATEGORY:TAKARATORYO Original Paint Shop, 代表大野ブログ
タカラ塗料の大野です。
先日入荷したのがこちらのコテなんですが、日本のコテとちょっと違います。
以前にもちょっとだけコテの違いを書きましたが、今日はもう少し詳しく書きます。
いや、日本にもたくさんコテがあるし、日本製でいいやろうと安易に思っていました。
というのもイタリア製とかになると高いし、コテはこだわらないなら大丈夫と思っていたのです。
それが実際に使ってみて、他のコテや日本のコテと比べてみるといろいろなことがわかりました。
マイクロセメントには磨くという作業がある
普通の左官と違う点というと、マイクロセメント、モルクラフトには磨くという作業があります。
磨くその① めっちゃ辺を使って削り上げるように磨く
モルクラフトの主材2度塗り目時に、写真のように45度程度に傾けて1度目塗りの分と一緒に削りながら磨くという作業があります。この作業は左官をやったことがあるワークショップの参加者さんは力加減が優しすぎて全然模様が出ないことがあります。
それだけに力をかける作業なので、プレート部分が結構強度が必要なのです。
磨くその② めっちゃ腹を使って押し付けるように磨く
モルクラフトのバナーにも使われているこの使い方なのですが、しっかりと腹を押し付けて磨くという作業があります。このためプレートが真っ平らだと引っかかってしまう場合があります。
これらの作業をするためにマイクロセメント用のコテはちょっと違うようです。
こういうコテのことをベネチナアンコテというようです。
ベネチアンコテと日本のコテの違い
・四隅に少しアールがある
よくある将棋の駒のような形の日本のコテと違い、ベネチアンコテは四隅に少しアールがあります。
磨き作業の時に引っかかりにくいようにこうなっています。
・両脇に向かってちょっとそっている
横から見るとややこのようにそっています。これは「磨くその② めっちゃ腹を使って押し付けるように磨く」の時に引っかかって傷が付きにくいようにするためです。
・固めのステンレス板
左が日本のコテ、右がベネチアンコテです。日本のコテも曲がりにくいものもあるかと思いますが、一般的なコテよりもベネチアンコテは固いようです。
・ちょっと角がテーパーになっている
左が日本のコテ、右がベネチアンコテです。角がやや面取りされていてテーパーになっています。これも引っかかりにくい要素のようです。
安物のAmazonのベネチアンコテとの比較
実は僕は安物買いの銭失いなので、Amazonで財産を失います。
ベネチアンコテとか調べては2個で2000円ぐらいのコテを何種類か買いました。すべて失敗でした。。。
まず全部日本のコテのようにプレートが真っ平ら、角がテーパーになってない、という代物でした。モルクラフトの塗装中にめっちゃ引っかかります。
そしてこれ。
力を入れると柄が曲がる!力が逃げてしまう原因になっちゃいます。。
ちなみにうちが扱うローリングドック社のコテなら全然大丈夫でした。
このようにですね、コテにもいろいろあるんです。
そして今までコメ社のコテを扱っていましたが、めちゃくちゃ値上がりしてしまいました。。
そこでいろいろ探したところ見つかったのがローリングドック社のコテです。金額のわりにコメ社のコテとそん色なく使えるという優れものです。
よろしければどうぞ!
商品はこちら>>
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