タカラ塗料のブログ

天井やボンネットのクリアがはがれてきている場合の刷毛塗り全塗装について

10年以上たった車でよくある現象で、純正塗装のボンネットや天井のクリアがはがれて無残な状態になっていることがあります。

その場合の刷毛塗り全塗装はどうしたらいいのか?を書かせていただきます。


まずは簡単にはがれるところがあればはがします

ペリペリと簡単にはがれるようであれば、はがしてしまってください。
そのまま塗ると、砂漠の上に家を建てるようなもので、新しい塗料ごとはがれてしまう原因になります。

指で触って段差がなくなるまで削る

パリっと割れたような状態で塗ってしまうと、塗った後でもその部分が目立ってしまいます。
ですので400番ぐらいのサンドペーパーで段差がなくなるまでなだらかになるように削ります。

目安としては指で触った時に段の感じがなくなるぐらいがベストです。

その際地金が出るまで削ってしまわないようにしてください。
地金が出た場合は下塗りから塗らないといけなくなります。

段差がなくなったらホコリを落とし、通常通り刷毛塗り全塗装していただいて大丈夫です。

暑い時期に適した刷毛塗り全塗装塗料はどれ?

お盆休みに近くなると、暑い時期に車を塗り替えたい熱い猛者から多数ご質問をいただくのが

「この時期に刷毛塗り全塗装するならどの塗料が扱いやすいですか?」

という内容です。
こちら大阪ですと35度にもなるような時期なので、塗装にはかなり厳しい状況です。
塗装に一番いいのは春や秋など人間が過ごしやすい時期が一番いいのですが、工夫が必要になりますがもちろん真夏にも塗ることができます。
ちなみに当店のデモカーもお盆休みに塗っています。


少しでも日陰に入るの図。

真夏に塗る場合は下記をご注意いただければ塗れます

1、ボディに直射日光が当たらないようにする

ボディがアツアツだと塗ってるそばから塗料がどんどん乾いていき、刷毛目やローラーの模様が消える前に乾いてしまいます。
さらにいくと、ローラーや刷毛とボディが引っ付いてしまうような感じになり、大変塗りにくいです。

日陰で塗るようにしましょう。
ちなみに、当店のデモカーも日陰になってから塗り始めています。

 

2、少し多めに薄める

乾燥を遅らせるためにラッカーならラッカーシンナー、ウレタンの場合はウレタンシンナー、水性の場合は水で、缶の表記より多めに薄めて塗ると少しましになります。
ただ下記の方法が一番効果的です。

3、乾燥を遅らせるシンナー(リターダー)を使う

ラッカーシンナーとウレタンシンナーには乾燥を遅らせるリターダーシンナーというものがあります。
それぞれ5パーセントほど塗料に追加すると、乾燥を遅らせることができますので格段に塗りやすくなります。

もちろん上記1、2の対策を行ってから、さらに行っていただくと効果的です。

ここで冒頭の、お問合せ内容

「この時期に刷毛塗り全塗装するならどの塗料が扱いやすいですか?」

に戻るのですが、リターダーシンナーがない分、水性塗料は乾燥スピードを調整しにくく、この時期塗りにくい場合が多いようです。
水性をどうしても選ばないといけない場合は、日陰で塗るなどボディを冷やす工夫などを行ってくださいませ。

 

刷毛塗り全塗装

刷毛塗り全塗装の際の内装への塗装について

刷毛で気軽に外装を全塗装したら、ドアを開けて乗り込むときに何も変わっていない今までの車だと少し気持ちがなえてしまいますよね。
今日は内装の刷毛塗り塗装について書いていこうと思います。

塗ってもいい素材

基本的に車の内装部品は、下記のようなものが多いです。

・ABS
・PP
・鉄
・ビニールレザーなどの塩ビ素材

これらの中で塗れないものは、

・ビニールレザーなどの塩ビ素材

になります。
判別する方法としては難しいのですが、指で押して少し凹むような部品はこれで作られている場合が多いです。
塗るとべたついたり塗料の種類によっては、乾燥後割れたりする場合もありますので塗らないほうが無難です。

またそのほかの素材についてもよくわからい場合は、目立たないところに塗っていただきまして1日以上乾かし、爪でかいてみて剥がれないか、押したりしてべたつきや割れなどがないかどうか確認してみてください。

ABS、PPに塗る場合

車の内装のほとんどがこれらのプラスチックになります。
外したりすると「ABS」などの刻印がありわかる場合が多いです。

これらは非鉄バインダーという下地剤を塗ってから、塗装をするとよく引っ付きます。
ただ塗装前にペーパーで目荒らしをして、脱脂を行ってから塗ってください。

非鉄バインダーはこちら
http://brush-carpaint.com/?pid=100813596

これを塗っていただけましたら、外装用の塗料でそのまま塗ることができます。

 

鉄に塗る場合

鉄に塗る場合は外装を塗る場合と同じですが、細かい部分が多いので手間がかかります。

塗りにくい理由は、外装はほとんどが凸面であるのに対して、内装はほとんどが凹面や細かいところが多いためにローラーが入らないのです。

ローラーが入らないのでほとんどを刷毛で塗るしかないのですが、ドアを開けて塗っていないところがあると気持ちが覚めてしまいますので、ここは根性でなんとか塗るしかないです。。

ちなみに当店のデモカーは外装は2日ぐらいで、内装はぼちぼちとやっていたので10日ぐらいかかってしまいました。

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塗料の販売、塗料の色を合わせる調色、オリジナル商品の開発、全国へのインターネット通販を行っております。

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当店では、お客様との距離が近い分、 「こんな塗料が欲しい!」 「あんな商品があったらいいな」 というご意見を多数お聞きします。 それを叶えるために、色々とお調べしまして既製品を探すのですが、存在しないことも多々あります。 無いなら作ってしまえ!ということで、他のお店には無いオリジナル商品が多数あります。 そんな商品をご紹介します。

  • セメント風塗料材

  • チョークボードペイント

  • エイジング塗料のコンガリー

  • サビ風塗料