タカラ塗料のブログ
2024年7月9日 | CATEGORY:Q&A, 代表大野ブログ, 車刷毛塗り全塗装
タカラ塗料の代表大野です。
大阪モーターショーや先日のブラーバのイベントにてお客様がデモカーを見て何度か言われた言葉。
「塗った車を見たことがあるけど、こんなにきれいに塗ってる車は初めて見た」
です。ちょっとこのお言葉をお聞きするごとに心苦しいのですが、それには秘密があります。
それは
・プロが塗ってるから!
・非売品の道具を使ってるから!
・実は刷毛やローラーで塗らず吹き付けているから!
ではありません(笑)
その理由はバランサーを使っているからです。
暑いときにつかいましょうというバランサーですが、タカラ塗料では真冬に塗るときも「絶対に!」使います。「絶対に!」です。
なぜかというとバランサーを使うと40%ぐらいまで塗料が薄められるからです。
普通水では5-15%までなのですが、多めに薄めることができると、それだけ薄くカスカスにぬることができます。
さらに乾燥が遅いので表面張力により平らになります。
乾燥が遅いのに冬場に使っても大丈夫?と思われる方もいらっしゃと思います。
バランサーを入れても初期乾燥は早いので塗り重ね時間はあまり水の場合と変わらない場合が多いです。
ただ冬場に塗って注意が必要なのは、通常なら一晩雨にあてなければ大丈夫なのですが、バランサーを入れた場合は2-3日ぐらい雨にあてないほうが無難になります。
(まあそれは水を入れて塗った場合も同じなのですが)
ですので是非みなさんも水性塗料で塗るときはバランサーをお使いいただくことをお勧めします!
ライバルに差が付きますよ!
バランサーはこちらから
2024年7月9日 | CATEGORY:代表大野ブログ, 車刷毛塗り全塗装
タカラ塗料の代表大野です。
今日は刷毛やローラーで水性塗料で全塗装するとき、タカラ塗料で塗るときは「絶対に」使っているバランサーについてご説明します。
まず水性塗料というはタカラ塗料のものに限らず、一般的に「レベリング」しにくい塗料です。
塗料業界でのレベリングというのは、塗料が塗りたいものについてから乾くまでの間に表面が平らになっていくことを指します。油性塗料などは割とレベリングして、表面が平らになりやすいのでつやあり塗料などでは顔が映るような平らさになっていきます。
それとは違って水性塗料はどうしても「ぺちゃぺちゃ」したような粘度があります。いうなれば泡立てた生クリームのように角がたちます。角が立った生クリームも長い時間たてばだんだんと平らになっていくかもしれないですが、塗料はそれまでに乾いてしまいますので凸凹がそのまま固定されてしまいます。
それを「ゆず肌」といいます。
その凸凹を平らにしたいと水性塗料ですからちょっと多めに水で薄めるとぺちゃぺちゃ度合いもちょっとましにはなるのですが、問題がおきます。
それは「色分離」です。「色わかれ」とも言いますが、きれいに塗料が混ざっている状態ではなくなるのです。
食べ物ばかりで説明しますがみそを想像していただければと思います。みそは売っている段階では粘度が高くなかの成分が動いてしまうことはないのですが、お湯にといてみそ汁にするとかき混ぜ続けないと味噌は沈殿してしまいますよね。あれが塗料でも起こってしまいます。
薄めすぎた塗料はこのみそ汁で起こった分離がよく混ぜていても塗ってから乾くまでの間に起こってしまい色の筋ができてしまいます。
バランサーで水性塗料を溶かすとこの色分離が起こりにくく、通常水の場合は15パーセント程度が限界で色分離が起こるのですが、バランサーの場合は30から40パーセント(色によってはもっと)薄めることができます。
上記写真の実験内容はバランサーのページにあります
バランサーはこちら
つづく
2024年7月8日 | CATEGORY:代表大野ブログ, 未分類, 調色屋, 調色屋ラッカースプレー館
タカラ塗料の代表大野です。
今日は調色屋ラッカースプレー館で売っている、ラッカースプレーができるまでをつづっていこうと思います。
上記サイトではラッカースプレーを1本から作っているのですが、これがちょっとだけ難しい技術を使って作っています。
まずラッカースプレーを作るうえで難しいのはスプレー缶に充填する機械が必要です。これがなかなか大掛かりな機械になってします。
ただ当店では海外製の1本から詰めることができる機械を仕入れてそれで詰め替えています。
次に難しいのが少量での調色です。
1本だけのスプレー缶を作ろうと思うと、ラッカーの塗料は1㎏にも満たない150gほどで足りることになります。この調色が結構難しいのです。
料理で例えると1人前にも満たないスプーン一杯分のカレーを具材やらルーやらを混ぜてつくるぐらい難しいのです。一滴で色が変わる調色において少量調色はかなりの技術が必要です。
そして塗料は少ないの絶対ダメなんですが、多すぎるとコスト増になってしまい、廃棄の手間がかかります。
それらの難しい少量調色を調色師が行っています。
彼女らは若いですが腕は確かで、繊細な仕事をします。
工程で言いますと調色師が作った150gの塗料をスプレー缶から吹き出る粘度になるようにシンナーで希釈し、次は充填を行います。
充填自体は大した作業ではないのですが、充填後違う色を詰められるように機械を一度分解して洗浄する必要があります。分解清掃はシンナーを使った作業なので防毒マスクをつけ、換気が行き届いた施設で行います。
こうやって文章で書くとさらっと説明できますがこれが結構一つ一つ大変なんですよね。。
しかしサイト、「調色屋ラッカースプレー館」ができるまでは裏メニューで知る人ぞ知るサービスだったのですが、このサイトができてからたくさんの方にご利用いただいています。
スプレーは手が汚れずキレイに塗れるのでいいですよね。
ぜひ皆さんご利用くださいませ。