タカラ塗料のブログ
2025年2月12日 | CATEGORY:代表大野ブログ, よくあるご質問, Q&A
タカラ塗料の大野です。
壁紙を塗ってみたいけれど、失敗したらどうしよう、ぐちゃぐちゃになったらどうしよう、と考えて一歩踏み出せない方もいらっしゃると思います。
そんな方に起こりうる失敗とその対策や対処について書いていきたいと思います。
今回は塗料の選定編です。
壁紙といっても、紙のタイプの壁紙やビニールクロスの壁紙、布、珪藻土が塗られているタイプ、塗装されている壁紙など様々なタイプがあります。
特にこの中で注意が必要なのは、ビニールクロスの壁紙です。
ほとんどのご家庭に採用されているビニールクロスがなぜ難しいのかというと、壁紙用の塗料を塗らないと「べたついてくる」からなのです。
原因は、壁紙に入っている「可塑剤」(かそざい)というビニールを柔らかくするための添加剤があるのですが、塗料を塗ると塗料がその可塑剤を吸い上げて表面に出てくることがあります。
可塑剤が表面に出てくると、塗料の膜(塗膜)はいつまでも乾かないように感じるようなべたつきが起こります。せっかくきれいにしようと思って塗料を塗ったのにべたついてしまうと、余計にホコリを吸着してしまいます。
まず失敗しないためには「壁紙用」と書かれた塗料を購入すること。
壁紙に対応した塗料は可塑剤が上がってくることを抑えてべたつきが起こりません。
タカラ塗料店頭では「壁紙に塗る」と伝えていただければ壁紙用の塗料でおつくりします。
もし壁紙用ではない塗料で塗ってしまい、べたつきが起こってしまったらどうすればいいか?
その場合はさらにその上に壁紙用の塗料を塗れば、べたつきを抑えてきれいにすることができます。
塗るにあたって心配であればぜひご相談ください。
その他壁紙塗装の失敗のリカバリー方法などについてはこちら>>
TAGS:DIY壁ペイント 壁紙塗装の失敗
2024年11月11日 | CATEGORY:代表大野ブログ, よくあるご質問, Q&A
よくあるご質問に黒皮鉄を什器で使いたいからクリアを塗りたい、というご質問があります。
黒皮鉄は何とも言えない艶感と奥にある微妙な色ムラがかっこいいですよね。
ただ、手で触ったりすると錆が発生しやすく、お客さんの服に錆が付いたり、商品に色が付いたりなどというデメリットもあります。
こういった場合どうすればよいのでしょうか?
塗料の参考書的な答えは
「黒皮鉄はサンドブラストなどでしっかりと黒皮を落とし、錆止めを塗って塗装する」
とあります。そんなことをしたら黒皮鉄の意匠性の良さがなくなってしまう!
と、こういったときにお勧めしているのがラッカーのクリアの艶消しを軽く吹き付ける、です。
もちろん屋内で、あまり湿度の高いところではないところでの使用に限ります。
この場合あまりたくさんクリアを吹き付けてしまいますと艶がそろってかっこよくなくなりますのでギリギリのところを攻めるのがよいかと思います。
また摩擦でなくなったりしやすいので、定期的にクリアを吹き付けるほうが長持ちはするかと思います。
2023年12月27日 | CATEGORY:代表大野ブログ, よくあるご質問, Q&A
タカラ塗料の大野です。
店頭に立っていますと結構こういうような質問をいただきます。
結論から申し上げますと
「ほとんどの場合は危険ではない」
です。
今回はその理由を説明していきます。
なぜ塗料が危険だと思われるのか?
塗料はたくさんのところに使われていて、知らないうちに手に触れたり口を付けたりしているものです。ただ液体状の塗料をあまり見たことがない日本人にとってなじみがないので少し怖く感じることがあると思います。確かに乾く前の塗料は危険なことがあります。
液状の油性の塗料は有機溶剤であるシンナーが溶けていて、水性の塗料でも水とアルコール類などの微量の有機溶剤が溶けています。
この有機溶剤がほとんどの場合は危険です。
特にエタノール、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、スチレンetc…などは吸い込みすぎると中毒症状がでることがあります。こういった有機溶剤の危険なニュースを見られたことがあり「塗料って危険じゃないか?」と思われることがあります。
また入っている量もまちまちで、一般に住宅の壁を塗るような水性塗料には本当に微量だけ入っていて、油性塗料には大量に入っています。ですので作業をする際にはどちらも原則換気が必要です。
現代の内装塗装用の水性塗料にはほとんど上記有機溶剤は入っていないので締め切った部屋で作業してもほとんどの場合大丈夫ですが、注意が必要です。
大量にビールを飲んでも平気な人もいますが、ウイスキーボンボンや料理に入っている料理酒で酔っぱらってしまう人もいるので有機溶剤に対する敏感さも人によります。
たいていの場合は水性塗料をきちんと換気して塗装するのは何も問題がない場合が多いです。
現に欧米などの塗料が普及している国では映画でもあるようによく室内を塗り替えます。その場合子供がいても特に問題なく塗り替えています。
またタカラ塗料でも塗装実演で百貨店内で塗装したりしますが、だれも臭いで塗装していると気づくことはありません。
乾燥した塗料は危険ではないのか?
乾燥した塗料はなめたりしても大丈夫か?などもよく聞かれます。基本的には大丈夫です。ただ前述のように過敏な方もいるかもしれないので舐めないほうが無難かもしれませんが、1,2回なめるだけでは溶けだすこともないので大丈夫です。
たまに食品衛生法に通った塗料などもありますが、通っていない塗料がすべて危険かというとそうではありません。食品衛生法の試験に通していない場合がほとんどで、基本的には塗料はお皿に塗る用途のもの以外はその試験をうけません。ただほとんどの防虫成分とかが入っていない塗料は試験を通ります。
乾燥した塗料の安全性はプラスチックの家具や雑貨など同じようなものです。
ちなみに木製品にも基本的には塗料が塗られているのでこれも同じといえば同じですね。
乾燥した塗料で気を付けなくてはいけない指標がF☆☆☆☆(フォースター)です。
これはホルムアルデヒドの発散等級といい、内装に無制限に使っていいのはフォースターのみです。ホルムアルデヒドというのは接着剤などからも発散され、それが多いと締め切った部屋にいるとしんどくなってしまう人がいます。ですのでそれはしっかり規制されています。
その他のご質問に関して
塗料を飲んでも大丈夫?
ダメです。
もし使用中にはねて口に入った場合は洗い流したりすれば大丈夫です。僕も入ったことはありますが生きています。
手についても大丈夫?
一般的な水性塗料の場合はほぼ問題ないです。油性塗料についても基本的には大丈夫です。
ただ過敏な方もいるので極力手袋などをして作業していただきたいです。
(僕はあまり気にせず手袋をつけずに塗ることが多いですが)
目に入っても大丈夫?
油性などはめちゃくちゃ激痛がすることがあります。水性塗料ならそこまでですが流水で洗い流したりする必要があります。必要なら医師の診断を受けてください。
(僕も入ったことがありますが病院に行くほどではないと思ったので行ったことはありません)
子供やペットがいる部屋で水性塗料を塗装しても大丈夫?
換気を必ずしてください。また乾く前の塗料に触れさせないように注意が必要です。
より感度の高い小さな虫がいる部屋を塗っても虫が死ぬことは無いぐらいに安全かと思いますが、念のためしっかり乾くまで換気をしてください。
しっかり乾燥させた塗装壁、塗装家具などがある部屋に子供やペットが居ても大丈夫?
F☆☆☆☆認証が取れているものはまず問題ありません。
TAGS:DIY DIY壁ペイント 塗料の豆知識
2023年12月4日 | CATEGORY:車刷毛塗り全塗装, よくあるご質問, お客様の声
本社から徒歩1分のところにある、タカラ塗料ショールーム「ペイントランス」。
「車用塗料の色選びに悩んでいる」「ペンキを使ったDIYの工程がよく分からない」等、
お客様の様々な塗料・塗装に関するお悩みに対し、経験豊富なスタッフが丁寧にお応えしています。
こちらのページでは、ペイントランスにお越しいただいたお客様のご相談事例を紹介していきます。
今回のお客様は、純正色の名前やカラーコードから車用の塗料を調色できるか問い合わせくださいました。
結論からいうと、タカラ塗料では「車の純正色を把握しておらず、純正色の色名やカラーコードでは調色できません」。
ですが、当店までタッチアップペン等の実物の色見本をご送付いただけましたら、見本色合わせにて調色可能となっております。
そこで、ご注意いただくのが、見本色合わせにて調色することは可能ですが、
純正色のようなピカピカ・ツルツルの仕上がりではなく、艶消しのソリッドカラーでの仕上がりになるということです。
また、画像データ・お写真・ メタリックやパールの入った塗料の調色はお受けしておりませんのでお気をつけください。
当店の刷毛塗り全塗装のサイトにて、見本色合わせについてご注文方法など記載しておりますので、是非ご覧ください。
カスタムカラーのご注文に関する詳細はこちら>>>
タカラ塗料では、様々なカラーの色見本を多数取り揃えております。
色選びや塗料・塗装についてじっくり相談したい・塗装後のイメージを知りたいという方は、ぜひお気軽にペイントランスへお越しください。
タカラ塗料店頭サービス、ショールームのご案内の詳細につきましては、こちらよりご覧ください。
TAGS:DIY
2023年12月1日 | CATEGORY:よくあるご質問, お客様の声, 車刷毛塗り全塗装
本社から徒歩1分のところにある、タカラ塗料ショールーム「ペイントランス」。
「車用塗料の色選びに悩んでいる」「ペンキを使ったDIYの工程がよく分からない」等、
お客様の様々な塗料・塗装に関するお悩みに対し、経験豊富なスタッフが丁寧にお応えしています。
こちらのページでは、ペイントランスにお越しいただいたお客様のご相談事例を紹介していきます。
今回のお客様は、「真夏に車を塗装したら表面がデコボコになってしまった」と問い合わせくださいました。
塗装後の表面にデコボコとした凹凸が残った状態のことを「ゆず肌」と言います。
このゆず肌の原因は、気温が高く、塗料が早く乾きすぎてしまっていることが挙げられます。
車体が日光等で熱くなっていると、ローラーや刷毛目、吹きつけた塗料の山が表面張力で収まる前に乾燥してしまい、そのムラがとても目立ちます。
ゆず肌になってしまうことを防ぐ対策として、3点が挙げられます。
・適量、あるいは適量より少し多めにうすめ液を入れて薄める
・乾燥の遅い希釈剤を使用する(水性塗料の場合はバランサー、油性塗料の場合はラッカー、2液ウレタンそれぞれに対応するリターダー)
・薄くカスカスに塗り重ねる
また、ゆず肌になってしまった時の対処法は、以下の通りです。
①しっかり乾燥させたのち、凹凸をサンドペーパーでヤスリがけして平らにする
②やすって出た粉を布で優しく拭き取り、毛足の短いローラーもしくは刷毛で上から薄く塗り直します。
塗り直しの際のポイントは、上から塗り直す用の塗料を適量のうすめ率よりも少し多めに薄めてから塗る事です。
ゆず肌の対策と対処法の詳細は、当店「刷毛塗り全塗装」サイトにて説明しております。
よろしければご覧ください。
凸凹(ゆず肌)・垂れや塗り跡の対策と対処法はこちら>>>
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色選びや塗料・塗装についてじっくり相談したい・塗装後のイメージを知りたいという方は、ぜひお気軽にペイントランスへお越しください。
タカラ塗料店頭サービス、ショールームのご案内の詳細につきましては、こちらよりご覧ください。
TAGS:DIY