タカラ塗料のブログ
2024年7月19日 | CATEGORY:Q&A, 代表大野ブログ, 調色屋, 車刷毛塗り全塗装
タカラ塗料代表の大野です。
今回はラッカー系の塗料を塗った後、塗料の膜(塗膜)が白っぽくなってしまうトラブルについて解説します。
ラッカー系の塗料は乾燥が早く使いやすいのですが、ある条件が重なると狙った色よりも白っぽくなってしまう場合があります。
その現象を「ブラッシング」といいます。「白化」とか「かぶり」ともいうのですが、同じ現象です。
ブラッシングは高温高湿度状態のときにおこります。
同じラッカーの黒を雨の日と晴れた日に塗った板です
写真を見ると一目瞭然ですね。雨の日に塗ったものは白っぽくなっています。
ラッカーはラッカーシンナーで溶かすのですが、ラッカーシンナーの中には水分ととても結合しやすいアルコール類が多く含まれます。ですのでラッカーの塗料は湿度の高い日は湿度を含んでしまいやすいのです。
寒いときは結合しにくく、さらに乾燥時にシンナーと一緒に水分も飛びやすいのかブラッシングは起こりにくいのですが、暑いときはアルコールのみが先に蒸発してしまい、塗料中に残った水分が後で蒸発するので、その際に塗膜の表面に光を乱反射する層ができてしまうそうです。
ですのでラッカーを高温多湿の時に塗るときは乾燥を遅らせる「ラッカーリターダー」という乾燥遅乾剤が有効です。
ラッカーリターダー
ラッカーリターダーの使い方
1、まず商品ラベル通りに塗料を薄めてください。
※ラッカーの場合 ラッカーシンナー希釈
刷毛・ローラーの場合 80~100%
吹付けの場合 100~120%
2、一度塗ってみて下記の症状が出たら、5%ぐらい添加する。
・刷毛の滑りが悪く、ひっつく感じがする
・ローラーを転がすと、引っ張られるような感じや糸を引く
・吹付けした場合、出た塗料が糸状になったり、粉っぽくなる
・明らかに白っぽく乾く
・艶が出るはずなのに全く出ない
・艶にムラがある
・乾きが早すぎて塗りにくい
上記の症状が出る条件は高温時、もしくは多湿時になります。
3、上記5%添加しても改善しない場合、さらに5%足してみてください。
ラッカーリターダーはこちら
調色屋
刷毛ローラーで車を全塗装しよう
2024年7月18日 | CATEGORY:Q&A, 代表大野ブログ, 車刷毛塗り全塗装
タカラ塗料代表の大野です。
今回は車を刷毛やローラーで全塗装する際に黒い筋が入ってしまった時の原因と対処法です。
タカラ塗料の人気コンテンツの艶消し塗料で車をDIYで全塗装する際にお勧めしている塗り方は、薄めに薄めて薄くカスカスに塗るという方法です。
その方法をするときに場合によっては黒い筋が入ってしまう場合があります。
黒い筋が入ってしまった状態
これの原因は「薄めすぎ」の事が多いです。
特に暑い時期は塗料の粘度が下がりがち。通常水で薄める場合は5~15パーセント薄めて使用なのですが、暑い時期はさらに粘度が下がってしまう可能性があり、その場合は筋が入るかもしれないのです。
なぜ筋が入るのかというと、粘度が下がると比重の問題で軽い成分は浮き重い成分は沈むからです。
味噌汁を想像していただけるとわかりやすいかと思うのですが、味噌の状態の時は粘度が高く分離はしないのですが、味噌汁にすると粘度が下がり、混ぜないと味噌が下がり、上澄みのお湯が透き通ると思います。この状態が塗料で起こっており、水で薄めすぎると軽い黒が上がってきてしまうのです。その黒が筋の原因となります。
対処法等としましては、水を混ぜていない塗料を足して粘度をあげるか、そもそも水で混ぜずにバランサーを混ぜるという方法もあります。
バランサーを混ぜると40%程度まで薄めても分離が起こりにくく、きれいな肌で塗ることができます。
タカラ塗料で車を塗るときは冬でも必ずバランサーを使って塗装していますので、とてもきれいに仕上がっています。
バランサーはこちらから
2024年7月9日 | CATEGORY:Q&A, 代表大野ブログ, 車刷毛塗り全塗装
タカラ塗料の代表大野です。
大阪モーターショーや先日のブラーバのイベントにてお客様がデモカーを見て何度か言われた言葉。
「塗った車を見たことがあるけど、こんなにきれいに塗ってる車は初めて見た」
です。ちょっとこのお言葉をお聞きするごとに心苦しいのですが、それには秘密があります。
それは
・プロが塗ってるから!
・非売品の道具を使ってるから!
・実は刷毛やローラーで塗らず吹き付けているから!
ではありません(笑)
その理由はバランサーを使っているからです。
暑いときにつかいましょうというバランサーですが、タカラ塗料では真冬に塗るときも「絶対に!」使います。「絶対に!」です。
なぜかというとバランサーを使うと40%ぐらいまで塗料が薄められるからです。
普通水では5-15%までなのですが、多めに薄めることができると、それだけ薄くカスカスにぬることができます。
さらに乾燥が遅いので表面張力により平らになります。
乾燥が遅いのに冬場に使っても大丈夫?と思われる方もいらっしゃと思います。
バランサーを入れても初期乾燥は早いので塗り重ね時間はあまり水の場合と変わらない場合が多いです。
ただ冬場に塗って注意が必要なのは、通常なら一晩雨にあてなければ大丈夫なのですが、バランサーを入れた場合は2-3日ぐらい雨にあてないほうが無難になります。
(まあそれは水を入れて塗った場合も同じなのですが)
ですので是非みなさんも水性塗料で塗るときはバランサーをお使いいただくことをお勧めします!
ライバルに差が付きますよ!
バランサーはこちらから