タカラ塗料のオリジナルカラーのできるまで(他社の色との違い)…25.02.23HDCインテリアセミナー内容
2025年3月19日 | CATEGORY:代表大野ブログ
タカラ塗料の大野です。
先日行ったセミナーでのエピソードの一部をご紹介します。
今回は
タカラ塗料のオリジナルカラーのできるまでと他社の色のできかたとの違いのお話
です。

日本でもDIY向けに各社オリジナルカラーというものを作っていますが、タカラ塗料のオリジナルカラーの決め方と他社との決め方の違い(想像)を説明します。
まず他社のオリジナルカラーの決め方(想像)です。
オリジナルカラーの企画を決める方がいらして(女性)、日本塗料工業会の色見本帳などから〇〇番と□□番の間でちょっと〇〇番より、みたいな方法で大まかな色を決めます。
そして調色する部署の人(多分男性)にその色に忠実に作ってもらい、A4サイズ程度の色見本を作ってもらいます。
出来上がった色を見て、おもったより濃いなぁとか鮮やかだなあと思ったら企画の方はまたもう少しこんな感じ、といって調色する人に伝えます。調色する人からするともうちょっと具体的に言ってほしい、なんなら日本塗料工業会の色番号で言ってほしいと注文をつけます。
上記のようなやり取りを何度もしないといけないのですが、調色する人になかなか色味が伝わらず、だんだん妥協してきて企画の人もこれでいいか。。と色が決定します。
それを上司に見せてみると「こんな色ではホームセンターに陳列したときに小さい見本しか展示できないので色が映えない。もうちょっと明るい、鮮やかにしろ」と言われてしまいます。
企画の人はそんな色にしたくないなぁと思いながらもまた妥協点を探し、色の指示を調色する人に出します。
とまあ想像で長々と書きましたが、色を決めるためにはこれだけの工程を踏まなくてはいけません。

対してタカラ塗料ではこのようにして決めます。
企画の人が大体の色を決めるまでは一緒ですが、そこで名前も一緒に考えています。
それを調色師がまず作り、その色を企画した人と一緒に壁に塗ってみます。そこで大体思ったより鮮やか、明るい、となり、「これは自分の部屋に塗りたいと思わない」となったらそのニュアンスを調色師が汲み取り、その場で色を調整してまた塗ってみます。それを何度か繰り返し、最初に決めた色の名前の範疇を逸脱しないけども部屋に塗ってみたい色、というところまで作りこみます。
この「部屋に塗ってみたい」と思うところがポイントで、あまり派手な色になってしまうと威圧感を感じるほどになりますし、幼稚なイメージも出てしまいます。
そしてその色がかなり鈍いイメージになってしまったとしても気にしません。
我々は大きな見本を店頭に置くこともできますし、ホームページでも色味を表現することができるからです。
このようにしてできたタカラ塗料の色はとてもいいので、ぜひ店頭に見に来ていただければと思います。