マイクロセメント「モルクラフト」でスツールをつくる(模様が付く原理編)
2025年1月16日 | CATEGORY:代表大野ブログ
タカラ塗料の大野です。
ベースまで終わったら次に塗るのが主材なのですが、ここでモルクラフトの模様が付く原理を説明します。
今この状態です。塗りたいものの上にベースが乗っている状態です。
ベースはできるだけ平らに、と先日お話しましたが、あまりここで凹凸があると最終的な模様が付きすぎてしまう場合があります。
次に主材の1回目を塗るときは最終的な模様をイメージして塗りつけていきます。
ベースで結構模様がついているときは主材は模様がつかない方向で塗り、ベースを塗っておらず主材から塗る場合は意識的に模様を付けながら塗るとうまくいきます。
2時間以上乾かします。
図では本来1回目と2回目の主材は同じ色ですが、説明上ちょっと色を変えています。
主材の2回目を塗った状態です。これはできるだけ凹凸を消すように塗っていきます。
そして10分から15分ほど乾かします。
10分から15分半硬化させたら、ステンレス製のコテの腹を擦り付けて磨いていきます。
すると表面が少しテカリが出だすとともに、1回目に塗った模様のでっぱりを擦り、そこがステンレス製のコテで焼けて模様ができます。この模様が出てくる作業が面白い作業です。
焼けが少ないほうが好みであれば1回目はできるだけ平らに塗り、またそれでも思いのほか模様が付いたら磨きのあと300番程度のペーパーをかければ模様を穏やかにすることができます。とくに色の薄い主材を塗る場合はコテ焼けが気になることがあるので全体に研磨するのもアリです。
次回いよいよ塗っていきます。