布の調色と塗料の調色は何が違う??
2024年8月20日 | CATEGORY:代表大野ブログ
タカラ塗料代表の大野です。
お休みの間のTVでテレビ東京系の「世界!ニッポン行きたい人応援団」の再放送をみました。
フランス女性が日本の「絞り染め」という布の一部を糸で強く括り、染料につけて模様を出す技法を日本に学びに来るという内容でした。
そこで染めの職人さんが登場したときに、フランス女性が色見本の中から選んだあずき色にぴったりと色を合わせる、という場面がありました。
色を見るとほぼばっちりと色があっていました。
布の調色と塗料の調色は何が違う?
布を染める染料の調色と塗料の調色とはどんな事がちがうのでしょうか?
色の3原色的には塗料と同じです。ですが、下記の点が違うと思います。
・原色の数
工業系、建築系の塗料の原色は多くても20原色ぐらいですが、染料は50以上あるようです。これだけあると染料を選ぶのが大変そうです。
・白がない
染料には基本的には白がありません。白は布などの白に依存します。
・布により染まり方が違う
塗料では素材によって色が違うというのは凹凸の場合ぐらいで、基本的にはしっかりと塗れていれば同じ色に仕上がります。
染料は布の繊維の吸いぐらいによって変わってくるので、色の濃い薄いも素材によりでやすいそうです。
いろいろと書きましたが、布の色を染めるための調色は一発勝負のためかなり難しそうです。
染料の職人さん、凄いですね。。