タカラ塗料のブログ

マイクロセメント「モルクラフト」でスツールをつくる(模様が付く原理編) 

タカラ塗料の大野です。

ベースまで終わったら次に塗るのが主材なのですが、ここでモルクラフトの模様が付く原理を説明します。

今この状態です。塗りたいものの上にベースが乗っている状態です。
ベースはできるだけ平らに、と先日お話しましたが、あまりここで凹凸があると最終的な模様が付きすぎてしまう場合があります。

次に主材の1回目を塗るときは最終的な模様をイメージして塗りつけていきます。
ベースで結構模様がついているときは主材は模様がつかない方向で塗り、ベースを塗っておらず主材から塗る場合は意識的に模様を付けながら塗るとうまくいきます。
2時間以上乾かします。

図では本来1回目と2回目の主材は同じ色ですが、説明上ちょっと色を変えています。
主材の2回目を塗った状態です。これはできるだけ凹凸を消すように塗っていきます。
そして10分から15分ほど乾かします。

10分から15分半硬化させたら、ステンレス製のコテの腹を擦り付けて磨いていきます。
すると表面が少しテカリが出だすとともに、1回目に塗った模様のでっぱりを擦り、そこがステンレス製のコテで焼けて模様ができます。この模様が出てくる作業が面白い作業です。

焼けが少ないほうが好みであれば1回目はできるだけ平らに塗り、またそれでも思いのほか模様が付いたら磨きのあと300番程度のペーパーをかければ模様を穏やかにすることができます。とくに色の薄い主材を塗る場合はコテ焼けが気になることがあるので全体に研磨するのもアリです。

次回いよいよ塗っていきます。

マイクロセメント「モルクラフト」でスツールをつくる(ベース編)

タカラ塗料の大野です。

前回まではプライマーを塗りました。いよいよベースを塗っていきます。
継ぎ目のない天板などを塗るときはベースはいらないのですが、今回ベニヤを突き合わせて作っていますので、ひび割れのを防ぐために継ぎ目にメッシュテープをふせこんでいきます。

ベースは粉状で、水を混ぜて使います。

ケーキに生クリームを塗っているような感覚です。

継ぎ目にはメッシュテープをふせこんでいきます。
こういうようにメッシュテープを埋め込んでいくことを「ふせこむ」といいます。

角の出角(デズミ)用のコテもあります。これを使うと角の処理がとても楽です。

またこのベースであまり凹凸が付きすぎるとどんどん後々の凸凹模様がついてしまいますので、うまい人を除いてできるだけ平らに塗っていきましょう。

もし平らにならなくても大丈夫。
このモルクラフトのベースはとても研磨しやすく、乾燥後やすりで整えることができます。

ちょっとした毛羽立ちも軽くやすればわからなくなります。

いよいよ次回から色が付きます。

マイクロセメント「モルクラフト」でスツールをつくる(プライマー塗布編)

タカラ塗料の大野です。

今回はモルクラフトで作るスツールのプライマー塗り編です。

プライマーを塗っていくのですがプライマーには「上塗りを良く引っ付ける」効果はありますがアクを抑える効果はないそうです。

ですので、
・素地を固める
・アクを抑える
効果がある含浸シーラー必要を下塗りします。

無色透明な液体ですので絵面が地味ですが塗っています。

シーラーが乾いたらこの上にモルクラフトプライマーを塗っていきます。

後で気付いたですが金属用の強力プライマーを塗っていました。。
強力プライマーは砂のようなものが入っていてより上塗りしていく材料が引っ付くようにできているようです。

左官系の材料はあんまり使ったことないので工程を守っていきます。
次回はベース編です。

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