タカラ塗料の刷毛塗り全塗装用のご提案色のこだわり
2017年11月14日 | CATEGORY:代表大野ブログ, 車刷毛塗り全塗装
今回はタカラ塗料の刷毛塗り全塗装用のご提案色のこだわりポイントを書いていこうと思います。
・くすんだ色が多い
派手な色は少なく、ほとんどの色はやや黒くくすんだ色にしてあります。
自然界にある色は新緑の季節の葉の緑でも、鮮やかに見える花びらでも、塗料の原色より黒っぽい(彩度が低い)色になっています。
それらの色とトーンを合わすように、調和するように彩度を落としている色にしています。
車の純正色も鮮やかに見えてもやや黒を入れてくすましてあるものがほとんどです。
なぜ当店がくすませた色を選んでいるかというと、ズバリお客様の全塗装が満足するため、です。
あとから全塗装したカスタムカーの類は色が派手になりがちになります。
それは「青がいい」「赤がいい」というお客様の要望に対して、そのまま要望に応えるとそうなってしまうからです。
まあそれがいいとおっしゃられる方でしたらそれでいいのですが。。。
また艶消しになるとどうしても目立ってしまうので、ややくすみ気味にしてあります。
塗り終わった後に「派手すぎるなあ」「こんな車乗れないなぁ」とならないように、自然に調和する色を選んでいます。
・小さい見本ではわかりにくい、微妙な色が多い
色見本として名刺サイズの紙に塗ってある見本を用意しておりますが、実際それではわかりにくい色も多いです。
プラモデルのカラーであるタミヤカラーなどは小さなものに塗ってもよく色味がわかるように、やや派手目に色が作ってあります。
実際にOD色と呼ばれる自衛隊の戦車の色も、タミヤカラーのものは実際のものより色が派手め(緑め)に作ってあります。
発売当初、まだ事例のお写真が集まっていないころはよくお客様から「届いた色が濃い」「くすんでる」とお問い合わせがありました。
その場合も実際に一度段ボールなどに塗って色を確認いただきましたらご納得いただけました。
そんな微妙な言い表しにくい色が多く、そして塗っていただいてからその良さを実感していただいております。
・白い色が少ない
純正色にはパールホワイト系を含めて白っぽい色が多いのですが、当店ではあえてホワイトはマットホワイトしか扱っていません。
しかも最初はマットホワイトも設定しておらず、お客様の声から追加いたしました。
なぜ設定していなかったかといいますと、どうしても商用車の艶が消えてくすんでしまったように見えてしまうかもしれないと思ったからです。
また艶消しの白はどうしても透けやすく塗りにくいので外していました。
と、いろいろ書かせていただき他にも色ごとに細かいこだわりはあるのですが、今回はここまでで。