水性アクリルゴールドの前身である缶が見つかりました
2025年6月19日 | CATEGORY:代表大野ブログ
タカラ塗料の大野です。
先日いろいろな実験のために屋上に上っていますと忘れていた缶を発見しました。


それがこちら。多肉が詰まっていますけど、ゴールドの缶なのです。
これを塗ったときの写真を探したんですけどスマホを持っている時代ではなく、おそらく2010年頃にパール顔料のゴールドの粉を手に入れ、当時は水性に混ぜるっていう発想はなく2液のウレタンに混ぜて空き缶に吹き付けた覚えがあります。
そして耐候性を確かめるために土をいれて植木鉢にして屋上に放り出して10年以上たっていると思います。
やや褪せてる感はあるもののゴールドっぽさは失われることなくまた2液ウレタンなので艶も残ってますね。
ちなみに当時は2液ウレタンに混ぜたゴールドはちょっと保管すると沈殿してカチカチになってしまい(ハードケーキングといいいます)貯蔵安定性が悪いので発売には至りませんでした。
その後水性の相性がいいクリアが見つかり、それに混ぜることで水性アクリルゴールドが完成。現在も人気の商品となっております。
そしてこの缶は回収することなく更なる耐候性試験のため屋外に放置されています。