遮熱塗料はどれも同じ?実際に実験装置を作って実験してみた【社長ブログ】
2025年8月25日 | CATEGORY:代表大野ブログ
タカラ塗料の大野です。
塗料販売店としての認識として、遮熱塗料って各社販売していますけど、どれも似たり寄ったりの性能のイメージです。
というのもカタログを見ても、どれも実験結果はまちまちですし方法もまちまちです。
ですので画期的な遮熱断熱リフレクトサーモができるまではそんなに気にしてなかったのですが、いざ他社の塗料も含めて実験した結果、やはり従来製品はどれも・・・という結果になったのでご報告します。
遮熱塗料性能テスト実験方法
写真のような装置で100Wのハロゲンランプで加熱して板の裏の温度を測ります。
板はすべて鋼板に塗ります。
無塗装鋼板の色は白っぽい色、その板にサーモアイ、アレスクール、クールサーム、ガイナ、そしてタカラ塗料リフレクトサーモの色はそれぞれ原色の白を塗っています。
そしてそれぞれ10分測りました。

ちなみにこの実験の右側はグレーの見本板です。90℃を超えてますね。
遮熱塗料比較実験結果!


だいぶデータは端折ってます。
(そのほかのデータについても後日書きます)
(実はここのグラフにはあまりに遮熱効果がなかった遮熱塗料は省きました)
やっぱりイメージであった「既存遮熱塗料はどれも大差ない」があってた!
この実験結果グラフを見たときに一番に思ったのが、
やっぱり既存遮熱塗料は大差なかった!
でした。

リフレクトサーモ以外の遮熱塗料の10分後の温度差は高いものと低いもので6.2℃です。まあ6℃違うとだいぶん違うといえば違いますし、逆に言うと6℃ぐらいなら大差なく見えてしまいます。
やはり「(既存)遮熱塗料の性能は大差ない」ようです。
圧倒的に違うリフレクトサーモ
その大差ない遮熱塗料の一番結果の良かった塗料よりさらに12℃以上温度が下がっているのがリフレクトサーモ。
もともとの無塗装鋼板と比べると28℃も差があります。
今回の実験は部屋の温度をクーラーで一定にし、熱伝導率の高い鋼板に塗った板をハロゲンランプの真下に置いたのですが、これが鋼板以外になったり実験時の気温が変わったり、機器があったまってたりすると微妙に結果は変わってきます。それだけシビアな差なので、6℃の差に収まった既存遮熱塗料群の実験結果は些細なことで入れ替わってしまいます。
それに比べてリフレクトサーモは圧倒的な差なのでそれでは入れ替わることはなく、いつも実験では一番の結果がでています。