2016年10月27日 | CATEGORY:お客様の声, 代表大野ブログ, 未分類
水曜日夕方にお電話いただき、神奈川県で金曜日までに調色した色がほしいが大量にある、できますか?とのご要望。
金曜日までということは木曜日に全部おつくりして出荷しなくてはいけません。
しかもどの色が何キロという指示ではなく、絵を見てどれぐらいいるか見積もってほしいとのこと。
その絵がこちらになります。
これは幅40メートルの壁画の図面。
お客様によると学生さんが描かれた図面で、それを今日もらって塗料が準備できずに大変困っているそうでした。
一枚一枚色を洗い出し、見積もってみると、全18色、計63㎏もの塗料になりました。
しかも一色一色派手目の色が多く、材料があるかどうかも微妙な色数でした。
たいていの壁面の色の場合は白をベースとした色が多いので、白ベースなら余裕でできる在庫を持っています。
ただこういう壁画になりますと原色に近い色になり、その他の黄色や赤、青などの材料をかなり消費します。
しかしなんとか材料的にも間に合いそうで、塗料を作成した日はほかにも大量のご注文いただいていたのですがなんとかこなし、納期に間に合わせました!
こういった緊急対応もさせていただけるよう在庫は取り揃えておりますが、ご注文はお早めに!
後日気になって検索してみますと、無事完成したようです!
以下東京工芸大学のHPから
こういった事業っぽいです。
http://www.city.atsugi.kanagawa.jp/information/d036288.html
http://www.t-kougei.ac.jp/topics/news/6015.html
とにかくご注文はお早めに!
でもお困りの際はとりあえずご相談ください。
2016年10月25日 | CATEGORY:Q&A, よくあるご質問, 代表大野ブログ, 未分類, 車刷毛塗り全塗装
サーフェーサー(プラサフ)につきまして
車の塗装には「絶対下塗りはサーフェーサー!」という、固定概念(?)を持った方も多くおられるようですが、刷毛塗全塗装に関しては絶対ではありません。
お電話やメールでもお問い合わせが多く、迷われる方も多いので詳しく書かせていただきます。
サーフェーサーはどういう塗料?
まずサーフェーサーとはどういう塗料かといいますと、樹脂の中にたくさんの粉(体質顔料)を入れたものになります。
体質顔料とはサーフェーサーの場合、主にタルクと言われる石の粉です。
何のためにその石の粉が入っているかといいますと、乾燥後に研磨しやすいようにと、下地を隠す(隠蔽する)ためです。
プライマーとしての効果は?
プラサフ=プライマーサーフェーサーという意味ですが、プライマーの効果はやや低いです。
よく「プラサフ塗らないとはがれる!」といいますが、大体の塗膜ははがれるときはプラサフごとはがれています。
つまりプラサフとその後に塗る上塗りの塗料とはよく引っ付いていますが、下地とはそんなに引っ付いていないのです。
また「プラサフ塗って錆止める!」とも言いますが、プラサフは錆を止める力はありません。
プラサフを塗ることで塗料が厚めになり、その部分水分が入ることを抑えることはできますが、錆そのものを止めるわけではないのです。
ちなみにその他建築、工業、重防食、どの分野でもサーフェーサー(プラサフ)を錆止めとして使うことはありません。
あくまで、研磨と隠蔽に特化した塗料なのです。
よくあるシーンごとの解説
1、純正塗装の上から塗る場合
純正塗装膜は焼き付け塗装の膜ですごく硬い膜です。
その膜は硬くてほかの塗料が引っ付きにくいのですが、ペーパーで足付けをしますと物理的な表面積が増えてしっかりと別の塗料が引っ付くようになります。
ですのでよく塗料を引っ付けるという意味では、下地塗料は不要になります。
2、パテあとや金属部分の露出がある場合。
吹き付ける場合は、吹き付ける塗料の膜が薄く出るため、パテがシンナー分を吸ってしまいそこだけムラができるということがあります。
しかし刷毛塗全塗装の場合はローラーなどで塗りつける塗料の膜が厚いので、そこまで気になることはありません。
またピンホール(小さな穴)も同じで、ローラーでの塗装ではその穴も埋まりやすいです。
3、古い塗料のクリアの膜がはがれている、またはところどころはがれて下地が出ている場合
はがれが起きている部分と起きていない部分との段は、塗装前に段がなだらかになるまで研磨すれば大丈夫です。
プラサフは基本的に吹付の場合に、細かい穴も凹凸も許さない、きれいな肌を目指すときに使うものです。
刷毛塗全塗装の場合、刷毛跡やローラー後で細かい凹凸が全体にできますので、凹凸は気にならなくなります。
またつや消しの塗料なので、多少凹凸があっても目立たなくなります。
逆に刷毛塗全塗装でプラサフが必要な場合はこちら
1、あまりにパテに細かい「す」(ピンホール)が多い場合
2、下地の色が黒など濃い色で、上塗りに黄色や赤など透けやすい色を塗る場合
ぐらいでしょうか。
とにかく、プラサフは絶対!ではありません。
2016年10月24日 | CATEGORY:お客様の声, 代表大野ブログ, 未分類
自転車のフレームの色の見本を当店にお送りいただきまして、その色をラッカーで調色させていただきました。
それを塗ったお写真をいただきましたのでご紹介させていただきます。
このフレームの左部分を塗装されます。
ソフト99のタッチペンをスプレーで吹けるスプレー(?)で吹かれたようです。
継ぎ目わからないぐらいきれいに吹かれていますね!
色見本を送っていただけましたら、メタリック色パール色蛍光色以外ならこのように色はきっちり合わせることができます。
ただこちら悲しい後日談があり、
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せっかく塗装したこのフレームですが、4月の熊本地震で
物がぶつかってまた傷がついてしまいました。
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現在まだもう一度塗装される段取りではないそうで、また塗られたらぜひ出来上がったお写真が拝見できればと思います。
S様ありがとうございました!