Q and A
よくある質問にお答えします
2024年11月13日 | CATEGORY:Q&A, 代表大野ブログ
タカラ塗料の大野です。
さてよく聞かれるご質問です。
Q.タカラ塗料ではたくさんの色の在庫があるのですか?
A.オリジナル色の一部は在庫がありますが、基本的には原色から色をおつくりします。
色を扱う塗料販売店なのでホームセンターのようにすべての色を在庫しているように思われがちですが、タカラ塗料には基本的には在庫はありません。赤や黄色や青などの原色をたくさん在庫しており、それらからご注文いただいた色をおつくりしています。
ですのですぐに茶色!とかの色はないのですが、いろんな茶色を無限に作ることができます。
2024年11月11日 | CATEGORY:Q&A, よくあるご質問, 代表大野ブログ
よくあるご質問に黒皮鉄を什器で使いたいからクリアを塗りたい、というご質問があります。
黒皮鉄は何とも言えない艶感と奥にある微妙な色ムラがかっこいいですよね。
ただ、手で触ったりすると錆が発生しやすく、お客さんの服に錆が付いたり、商品に色が付いたりなどというデメリットもあります。
こういった場合どうすればよいのでしょうか?
塗料の参考書的な答えは
「黒皮鉄はサンドブラストなどでしっかりと黒皮を落とし、錆止めを塗って塗装する」
とあります。そんなことをしたら黒皮鉄の意匠性の良さがなくなってしまう!
と、こういったときにお勧めしているのがラッカーのクリアの艶消しを軽く吹き付ける、です。
もちろん屋内で、あまり湿度の高いところではないところでの使用に限ります。
この場合あまりたくさんクリアを吹き付けてしまいますと艶がそろってかっこよくなくなりますのでギリギリのところを攻めるのがよいかと思います。
また摩擦でなくなったりしやすいので、定期的にクリアを吹き付けるほうが長持ちはするかと思います。
2024年10月18日 | CATEGORY:Q&A, 代表大野ブログ, 調色屋, 調色屋ラッカースプレー館
タカラ塗料の大野です。
今回は日塗工番号の古さによりマンセル値が違ってくる?のお話を書きます。マニアックです。
まず日塗工番号とは日本塗料工業会が出している色見本帳に掲載されている番号です。
現行の日塗工番号
このKの部分は発行年度を表します。それ以下のアルファベットや数字はマンセル値を表します。
ということは日塗工番号=マンセル値、ということになります。
旧日塗工番号とは?
そして難しいのは、これらは現行の日塗工番号で、古い日塗工番号というものが存在します。
それは1993年発行のS版以前の版に掲載されている番号です。上記のようにマンセル値から作った番号ではなく通し番号のような番号です。
ただ一応100の位以上が色相を表しています。
さてさらにややこしいのはここからです。
どちらの版の色見本帳にも「マンセル値」が載っているのですが、同じマンセル値でもそれぞれの色が違うことがあるのです。
同じマンセル値でも色が違う??
旧版と新版でマンセル値が同じなのに色が違うことは多々あります。
たとえばこちら
1987年M版のM20-344と2011年F版のF25-80Bとの比較です。
ちょっと光っててわかりにくいですが、同じマンセル値でも344のほうがやや黄色っぽく明るいイメージです。
なぜこんなことになってしまっているのでしょうか??
つづきます。。
2024年9月12日 | CATEGORY:Q&A, 代表大野ブログ, 車刷毛塗り全塗装
タカラ塗料の大野です。
今日のご質問はこちら。
Q.刷毛やローラーで塗る用のラッカーの耐久性はもっと良くならないのか
A.なかなか難しいのです。。
こちらのお客様は水性、2液ウレタン、ラッカーとある中でもラッカーの質感がお気に入りだそうで、よくラッカーで塗られているそうです。
ただそのラッカーの耐久性があまりよくないということでの今回のご質問です。
ラッカーは硬さは出るのですが、もともと太陽光線に対する耐久性はあまり高くないです。
そこにさらにラッカーは塗料の膜が非常に薄い塗料なので、余計に耐久性に影響があります。
ただその薄さがあるので艶消し剤がいい感じに効き、いい感じマット感が強くなり根強いファンがいます。このマット感が2液ウレタンや水性塗料では出せないところなのです。
現在2液ウレタンは専用の耐候性の高い艶消し剤を入手できたので徐々に切り替えをしていっているのですが、ラッカーにはまだそういったものがなく、我々もいいものがないか探しているところです。
また性能があげれそうなら上げていきたいと思います。ご意見、ご質問ありがとうございます。
2024年9月10日 | CATEGORY:Q&A, 代表大野ブログ, 車刷毛塗り全塗装
タカラ塗料の大野です。
新色アンケートのときに特にいただいた今日はこちらのご質問です。
Q.刷毛やローラーで塗れる艶有の塗料が欲しい
A.ごめんなさい、やっぱり無理です。。
現在の技術では刷毛やローラーで塗ってきれいになる艶有は難しいです。
ちょっとマニアックに説明します。
刷毛やローラーで塗ると凹凸ができます。その凹凸の大きさは塗り終わって乾燥した後、指で触ると感じることができるレベルの大きさです。これがあると艶有塗料で塗るとその凸凹をしっかりと拾い、覗き込んで自分の顔を映すと自分の顔にモザイクがかかったように見えます。
これが艶消し塗料だとそもそも顔が映りこまないので凸凹は気にならないのです。
ではよくある質問でその凸凹を平らに削ってコンパウンドをかけて磨けばツヤツヤになるのではないか、といわれます。
たしかに原理的にはできなくもないです。現に家具やピアノを塗る際には「たんぽ塗り」という方法があるのですが、何度も塗っては乾かして削り、塗って乾かして削りを繰り返し、最終的にツヤツヤに仕上げる方法です。
では車も同じ方法で塗ればツヤツヤにできるのでは?と考えるのですが、家具類と車が違うのは、家具は基本的に平面が多く、車は曲面が多いので磨く難易度の差があります。
平面の場合は当て板をしながらまんべんなく削ればいいのですが、曲面の場合は当て板をして削ると曲面の頂点の部分に点で当て板が接するので削りすぎてしまう場合があります。
そうならないように慎重に削る必要があるのです。それを手で車全部を均等に磨いて、刷毛やローラー塗でついた凹凸をすべて平らにするのは難しいといったところです。
また刷毛やローラーでついた凸凹が表面張力で平らになるように粘度を調整できればいいのでは?という考えもありますが、塗料は粘度を下げるとたれやすくなります。絶妙に均等についてたれるまでに乾く、という無理難題があるのです。。
とまあ無理な理由を書きましたが、もしかしたら!もしかしたら!そのような技術ができるやもしれませんので、その際は車を塗れるようにいたしますので、もしできたらまたお知らせいたします。
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