Q and A
よくある質問にお答えします
2016年10月31日 | CATEGORY:Q&A, 代表大野ブログ, 未分類, 車刷毛塗り全塗装
よく、
「クリアを塗ったほうがいいのでは?」
「クリアを塗ったほうが長持ちするのでは?」
というご質問をいただきます。
そこでよくお答えするのは
「クリアを塗るなら、同じ色の塗料をもう一度塗ってください」
とお答えしております。
理由は下記のようになります。
1、つや消しのクリアを塗ると少し色が白くくすむ。
つや消しのクリアにはたくさんつや消し剤を入れなくてはならず、そのつや消し剤が少し白っぽいものですので、その分くすんだ色になってしまいます。
2、つや消しのクリアも色つきつや消しの塗料と同じぐらいの耐久性しかない。
つや消しのクリアにはたくさんのつや消し剤を入れないと艶が消えないため、その分クリアの中の不純物が増え、結果色つきの塗料と同じ耐久性となってしまいます。
3、つや消しのクリアも汚れはつきやすいです。
つや消しはつや消し剤によって顕微鏡で見たときにわかるレベルで表面がザラザラになるから艶が消えています。
そのザラザラに汚れがつきやすい原因となります。
ただつや消しの色は汚れがついても目立ちにくいです。
さて、なぜクリアを塗ると強くなる!という一般論があるのでしょうか?
それは近年の純正色にパールやメタリック色が多いということがあります。
パールやメタリック色はその色や輝きをよく見せるために、あまり樹脂の入っていない状態になるまでパールやメタリックの粉を入れています。
それをボディに吹き付けたままにしていると、艶は全くありませんし、塗料同士のつながりも弱いために爪でひっかくとすぐ傷になるような状態になっています。
それを抑えるために必ず樹脂100%の状態であるクリアを塗って、それらを閉じ込めてしまい、さらにキラキラと濡れたような艶の状態にするのです。
ということで、刷毛でソリッドカラーをつや消しで塗る場合はクリアは必要ない、というお話でした。

2016年10月25日 | CATEGORY:Q&A, よくあるご質問, 代表大野ブログ, 未分類, 車刷毛塗り全塗装
サーフェーサー(プラサフ)につきまして
車の塗装には「絶対下塗りはサーフェーサー!」という、固定概念(?)を持った方も多くおられるようですが、刷毛塗全塗装に関しては絶対ではありません。
お電話やメールでもお問い合わせが多く、迷われる方も多いので詳しく書かせていただきます。
サーフェーサーはどういう塗料?
まずサーフェーサーとはどういう塗料かといいますと、樹脂の中にたくさんの粉(体質顔料)を入れたものになります。
体質顔料とはサーフェーサーの場合、主にタルクと言われる石の粉です。
何のためにその石の粉が入っているかといいますと、乾燥後に研磨しやすいようにと、下地を隠す(隠蔽する)ためです。
プライマーとしての効果は?
プラサフ=プライマーサーフェーサーという意味ですが、プライマーの効果はやや低いです。
よく「プラサフ塗らないとはがれる!」といいますが、大体の塗膜ははがれるときはプラサフごとはがれています。
つまりプラサフとその後に塗る上塗りの塗料とはよく引っ付いていますが、下地とはそんなに引っ付いていないのです。
また「プラサフ塗って錆止める!」とも言いますが、プラサフは錆を止める力はありません。
プラサフを塗ることで塗料が厚めになり、その部分水分が入ることを抑えることはできますが、錆そのものを止めるわけではないのです。
ちなみにその他建築、工業、重防食、どの分野でもサーフェーサー(プラサフ)を錆止めとして使うことはありません。
あくまで、研磨と隠蔽に特化した塗料なのです。
よくあるシーンごとの解説
1、純正塗装の上から塗る場合
純正塗装膜は焼き付け塗装の膜ですごく硬い膜です。
その膜は硬くてほかの塗料が引っ付きにくいのですが、ペーパーで足付けをしますと物理的な表面積が増えてしっかりと別の塗料が引っ付くようになります。
ですのでよく塗料を引っ付けるという意味では、下地塗料は不要になります。
2、パテあとや金属部分の露出がある場合。
吹き付ける場合は、吹き付ける塗料の膜が薄く出るため、パテがシンナー分を吸ってしまいそこだけムラができるということがあります。
しかし刷毛塗全塗装の場合はローラーなどで塗りつける塗料の膜が厚いので、そこまで気になることはありません。
またピンホール(小さな穴)も同じで、ローラーでの塗装ではその穴も埋まりやすいです。
3、古い塗料のクリアの膜がはがれている、またはところどころはがれて下地が出ている場合
はがれが起きている部分と起きていない部分との段は、塗装前に段がなだらかになるまで研磨すれば大丈夫です。
プラサフは基本的に吹付の場合に、細かい穴も凹凸も許さない、きれいな肌を目指すときに使うものです。
刷毛塗全塗装の場合、刷毛跡やローラー後で細かい凹凸が全体にできますので、凹凸は気にならなくなります。
またつや消しの塗料なので、多少凹凸があっても目立たなくなります。
逆に刷毛塗全塗装でプラサフが必要な場合はこちら
1、あまりにパテに細かい「す」(ピンホール)が多い場合
2、下地の色が黒など濃い色で、上塗りに黄色や赤など透けやすい色を塗る場合
ぐらいでしょうか。
とにかく、プラサフは絶対!ではありません。

2015年12月15日 | CATEGORY:Q&A, 未分類
>鋳物製マンホールの上塗り用塗料にはどういうものが適していますか?
>ケレンして、錆止めを塗って仕上げに塗りたいと考えています。 塗料メーカーのHPで調べていると硬化剤を用いるタイプが多いようなのですが できれば1液性の物であればと思います。
基本的には2液のものが適しております。
マンホールは水分に触れる場合が多く、2液のエポキシなどが塗られます。
1液で塗られる場合は、1液エポキシを塗装後、1液ウレタンがまだ適するかなとは思いますが、自己責任で、という形にはなります。
1液エポキシプライマー http://www.mixing-colors.jp/?pid=32920722
2015年12月14日 | CATEGORY:Q&A, 未分類
>スズキの軽トラが一台あります。
>チョーキングが出てるので、とりあえず塗り替えをしたいんですが、色で悩んでいます。今は白色なので次も似た色がいいかなーと思うんです。つや消し白に似た色で出来るんでしょうか?
一般的な軽トラの白い色ならば白い色でお作りすることはできます。
お値段は下記のお値段となります。
http://www.mixing-colors.jp/?pid=76580568
また塗料の量は3㎏~4kgで足りるかと思います。
2015年12月14日 | CATEGORY:Q&A, 未分類
>こんなところに塗りたい:エアコン。屋外で使用するエアコンの外面に塗装したいと考えております。
>塗りたい材質:鉄(現在白色の塗料が塗られているためその上から塗装したいと考えています)
>塗りたい面積、量:700mm×500mm×200mmのエアコン4台に5YR2/1艶有り。2度塗り。
>700mm×500mm×200mmのエアコン2台に5YR3/2艶有り。2度塗り。
>700mm×500mm×200mmのエアコン4台
1台あたり
0.7メートル×0.5メートル×2面=0.35㎡×2面=0.7㎡
0.5メートル×0.2メートル×2面=0.10㎡×2面=0.2㎡
0.7メートル×0.2メートル×2面=0.14㎡×2面=0.28㎡
合計
1台あたり1.18㎡
4台で1.18㎡×4台=4.72㎡
1㎏で6㎡/回塗れますので、2回塗りで2㎏あれば大丈夫かと思います。
塗料の種類は屋外であれば1液ウレタン、もしくは水性ならメタルコートがお勧めです。
http://www.mixing-colors.jp/?pid=17626830
2台のほうは1㎏あれば大丈夫かと思います。
http://www.mixing-colors.jp/?pid=17839174
工程としましては、全体を300程度のペーパーで研磨後、ほこりなどをとり塗装してください。