2023年11月6日 | CATEGORY:item, news
大阪市北区の中津の街中で、アート作品に触れることのできる「中津アートフェスティバル2023」。
第3回の今年は「OSAKA FOOD LAB / 大阪フードラボ 」の入り口シャッターから高架下の部分までの広範囲に渡って巨大壁画を描かれるとのことで、当店の貼って塗ってまた剥がせるペイント下地用マステ「ペインタブルテープ」をご提案させていただきました。
6名のアーティスト様と近隣の大阪デザイナー専門学校の学生の方々の作品がついに完成いたしました。
期間限定のイベントや原状回復を必要とする場所での壁画制作にも「ペインタブルテープ」の活用の可能性を強く感じました。制作のアーティスト様からも「広い面積に大きく壁画を描けて良かった」と喜びのお声をいただけて何よりです。
こちらの壁画は大阪メトロの中津駅すぐの場所に展示されております。その他にも11/12までの開催中は中津のいたるところで素敵なアート作品をご覧いただけるそうです。ぜひご覧ください。
原状回復可能なペイント下地用マスキングテープ「ペインタブルテープ」詳細はこちら >>
2023年11月2日 | CATEGORY:item, お客様の声
本社から徒歩1分のところにある、タカラ塗料ショールーム「ペイントランス」。
「車用塗料の色選びに悩んでいる」「ペンキを使ったDIYの工程がよく分からない」等、
お客様の様々な塗料・塗装に関するお悩みに対し、経験豊富なスタッフが丁寧にお応えしています。
こちらのページでは、ペイントランスにお越しいただいたお客様のご相談事例を紹介していきます。
今回はある島で古家を貸しスペースへ改修中のお客様が、内装の色決めにご来店くださいました。
ご相談内容は、トイレのドアを緑色で塗装したいが、気に入る色が見つからないので、実際に色を見て選びたいとのことでした。
当店オリジナルカラーの「ミルクセーキ」、「ドライリーブス」を隣接した部分に使用しているので、それと合う色をご希望でした。
日塗工、Benjamin Mooreの色見本帳、他たくさんの色見本帳を見ながら、自然光に当てたり、色見本を合わせて、検討していただきました。
最終的には、Benjamin Mooreの「Deep Jungle」という色を気に入っていただき、こちらのお色で調色となりました。
また、塗装予定のドアはツルツルした素材でしたが、プライマーはすでにお持ちとのことでした。
マットな仕上げをご希望でしたので、塗料の種類は「水性艶消」をおすすめいたしました。
塗料1kgで3平米2回塗りで塗装面積を算出し、水性艶消 2kgをご購入いただきました。
タカラ塗料では、様々なカラーの色見本を多数取り揃えております。
色選びや塗料・塗装についてじっくり相談したい・塗装後のイメージを知りたいという方は、ぜひお気軽にペイントランスへお越しください。
タカラ塗料店頭サービス、ショールームのご案内の詳細につきましては、こちらよりご覧ください。
2023年11月2日 | CATEGORY:item, 社屋リノベーション
スタッフTです。
先日、IKEAのバタフライテーブルと木製スツールにマイクロセメント「モルクラフト」を塗ってみたレポートをお伝えしました。初心者でもコテを使ってモルタル調のおしゃれなテーブル天板とスツールに仕上げることができました。
このマイクロセメント「モルクラフト」は水に強く丈夫な硬さが特長ですので、ペンキを塗るDIYでは対応の難しい水回りや床面などにも施工できるという可能性をを感じています。
リノベーションの際に、古い設備を廃棄せずに生かしながら、自分でおしゃれな水回りを作ることもできそうですね。モールテックスみたいな素材を導入してみたいけれど高額だったり、専門業者にオーダーしないとできなかったりで諦めている方にご提案できたら良さそうと考えております。
今回、3度目の「モルクラフト」施工になります。1回目はIKEAのバタフライテーブルの上に被せるテーブル天板をホームセンターで木材をカットして作成、2回目はIKEAのスルーツをお揃いに施工。こちらの制作手順や解説のレポートは、このブログ記事の一番下にリンクを貼っていますので、ぜひご覧ください。初心者でもそれなりに恰好良い見た目になっています。専門的な道具を用意する必要もなく、コテを動かすだけこんな風におしゃれに仕上げられるのは感動ものです。ますますマイクロセメント「モルクラフト」の魅力にハマっています。塗れば塗るほどコツが掴めて面白い、モノづくりを楽しめる方にもおすすめな「モルクラフト」。本日のレポートもご参考いただけると何よりです。
失敗ではないけれど気になった点。モールテックスのような滑らかな表面にならなかった原因
コテすら持ったことのないDIY初心者の施工事例
1回目の制作
2回目の制作
今回のレポートのテーマは表面の仕上がりについてさらに検証です。
1回目の制作テーブル天板と2回目の制作のスツールの座面の画像をご覧ください。どちらも同じ材料を使用していますが、仕上がりの雰囲気は違って見えます。手で触ってみるとよくわかるのですが、テーブル天板の表面は岩を切り出したかのようなゴツゴツしたハードな感触。それに比べると木製スツールの座面の方が滑らかな仕上がりになっています。
ここが失敗、コテ使いのコツ
1回目の表面拡大
2回目の表面拡大
それぞれの表面を拡大すると、より違いが見えますね。前回のブログ記事でも検証と実践をしてみましたが、テーブル天板の方はベースに埋め込んだメッシュが分厚いこともあって、なかなか平らにコテで塗材をうすく均一に塗りつけることが難しかったのでした。
マイクロセメント「モルクラフト」の基本的な構成はこちらの4層になっています。床面の場合は全面に厚手のメッシュとベースを塗って硬く丈夫にする必要があります。
メッシュの網目が浮き出てしまうと、その上に塗る主材にも凹凸が目立ってしまうため、メッシュの網目を表面に出さないよう均一にコテでベースを塗るのがコテDIY初心者には難しく感じました。
木製スツールの方はベースを塗ったりメッシュを敷く必要がなかったため、うすく均一にコテで主材を塗り広げられたため表面を滑らかにすることができたのだと思います。
美しい滑らかな表面を目指す重要なヒント
ですが、まだ皆さんの想像する「モールテックス」に似た感じの表面には遠い…?!と思っていたところ、メインとなる色付きの層「主材」に入っている骨材という砂の粒子の大きさに種類があることを聞いたのです。
1回目のテーブ天板、2回目の木製スツールで使用した主材に含まれる骨材の大きさは「中」だそうです。骨材の粒が小さい「小」も存在するとのこと。骨材の粒の大きさは仕上がりの好みによって決まるそうですが、粒が細かい方が表面の目が詰まってよりツルツルに近づくのではないか?という予想のもと、実際にコテで塗ってみることにしました。
実際にコテを使ってどちらがより滑らかで美しいモルタル調表面に仕上がるのか実験
マイクロセメント「モルクラフト」施工の作業手順
1.プライマーを塗る
ローラーを使って塗っていきます。乾燥させた面を触ってみると、細かなザラザラとした砂の粒が表面についたような感じになります。
2.ベースを塗る
元々の素材の表面が荒く凹凸が目立っていたため、今回はベースをうすく塗ってみることにしました。凹凸を埋めるようなイメージでベースをうすく均一に塗って、乾燥させた後でサンドペーパーを使ってより表面が均一になるよう丁寧な処理を心掛けてみました。
3.主材を塗る
「主材」に含まれる骨材の粒子の大きさの違いが分かりますか?実際に見るとその差は歴然でした。左の砂の粒はややざらっとした感じ、右は砂の粒が感じられないくらいの滑らかな状態でした。ゴマペーストのクリームみたいで何だか美味しそうです。当たり前ですが口には入れないでくださいね。
コテを使った塗り心地も違います。コテでうすく滑らかに伸ばすことが容易でした。ただ、この工程の前に塗ったベースの方が粒子が荒いので、コテの角度を傾けすぎたり、塗材の残ったコテを引きずってしまうとベースが見えてしまうので慣れるまで少し難しく感じました。
1回目の主材を塗ってから、2回目の主材を塗ってコテを押し付けて磨きをかける作業は、前回よりも簡単に「目が詰まって光ってくる…!」を実感できました。この作業がモルクラフトの醍醐味と言っても良いのではと思います。
3.トップを塗る
仕上げにプライマーを2回塗って完成です。3回目のモルクラフトを使っての施工は非常にスムーズでした。工程の流れさえ把握していれば失敗することがないかも知れませんね。実際の施工をする前に、30cm×30㎝くらいのベニヤ板でも良いので試し塗りするとイメージつかめると思います。
完成の表面仕上がりを比較しました
どちらがモールテックスに似ているか?
完成したIKEAの木製スツール。左は前回施工の骨材の粒の大きさが中くらいのもの。右が今回施工した骨材の粒が小さいものです。
骨材の粒でかなり見た目が変りましたね。でも、粒の大きさの違いもありますが、コテの使い方でもかなり表面の差が変ってくることを報告いたします。
こちらの画像はどちらも「骨材の粒の大きさは中くらい」なのですが、うすく均一に塗ることでかなり表面滑らかに見えませんか?左はコテで磨きをかけることができたので目が詰まって見えますが、右はコテで磨きをかける前に表面が乾燥してしまったため、目を詰めることができませんでした。
マイクロセメント「モルクラフト」なめらかな表面に仕上げるコツ
DIY初心者が3回施工して検証してみた結果、以下の3点がポイントと感じました。
1.コテでうすく均一に塗材を伸ばし広げる
2.主材の砂の粒子は小さい方がより表面がなめらかになる
3.主材をコテで磨く作業は乾燥させすぎてしまうと、きれいに目を詰めることができない
ちなみにまだあまり乾いていない状態ですと、今度はコテにせっかくきれいにならした主材がくっついてしまうので表面が凸凹になってしまいました。
キッチンカウンター天板、テーブル天板、洗面台天板、玄関土間など用途別のおすすめ
床面などはハードな印象の方が好き、という方もいらっしゃると思いますし、多少のムラや凹凸などの質感がかえって自分だけの愛着がわくかも知れません。一方で、テーブル天板は平らな面を重視しないと食器を置いた時にガタガタしてしまうと気になってしまいますね。用途や場所によっても気をつけるべきポイントが変わってくるかも知れません。
施工を重ねるごとにコツをつかんで自信がついたので、まずは小さいものからチャレンジしてみたり、実際の施工をする前に、ベニヤ板などで試し塗りすると良さそうです。
今回もマイクロセメント「モルクラフト」をコテで楽しく塗ってみました。次はキッチンや洗面所の水回りで使用する場面での汚れについての検証をしてみたいと思います。次回のブログをお楽しみにお待ちください。
(2024.2.1追記)
お待たせしました!
水まわりやテーブル天板にコテDIYできるマイクロセメント「モルクラフト」発売になりました。
詳細はタカラ塗料公式オンラインストア「モルクラフト」ページよりご覧ください>>
「タカラ塗料お問い合わせ」はこちら>>
<マイクロセメント モルクラフト関連記事>
「IKEAのテーブル天板をコテ初心者がマイクロセメントモルクラフトで施工した記事①」はこちら>>
「IKEAの木製スツールをコテ初心者がマイクロセメントモルクラフトで施工した記事②」はこちら>>
「キッチンや洗面台の天板として使える?汚れや熱変化や防水性を実験した記事④」はこちら>>
「ステンレス板など金属面やタイルに施工できる?強力プライマーでモルクラフトを施工した記事」はこちら>>
「おしゃれな店舗づくりの実例 水回りOKのマイクロセメントDIY左官材 モルクラフト」はこちら>>