2023年10月24日 | CATEGORY:DIY壁ペイント, news, ペインタブルテープ
10/19から淡路島の洲本市で開催されている「mt project at 洲本×S BRICK」。
マスキングテープのmtシリーズで人気のカモ井加工紙様と、洲本市で地域の方と観光客との交流拠点を運営するS BRICK様がコラボして、地元商店街やお寺、古民家などをマスキングテープでリメイクするプロジェクトです。タカラ塗料は、塗料・塗装の面で施工やアドバイスをさせていただきました。
期間中は、街中のお寺や古民家など様々な場所をマスキングテープで装飾。洲本限定のマスキングテープなどを販売するショップもオープンします。
みなさんご存知の通り、マスキングテープは剥がすだけで原状回復ができます。そのマステのメリットを最大限に活かして、本来は装飾できないようなお寺の塀や、原状回復が必要な賃貸物件の壁にも塗装下地用マスキングテープ・ペインタブルテープを使ってペイントと装飾をしています。
▼お寺の塀のデコレーション
塗装下地用マスキングテープ・ペインタブルテープを貼った後に塗装して、その上からさらにmtマスキングテープを貼ってデザイン
▼お寺の塀に壁画制作
塗装下地用マスキングテープ・ペインタブルテープを貼ってから、銭湯絵師・田中みずき様がタカラ塗料の壁画用塗料を使って、洲本の風景をイメージした壁画をペイント
剥がすだけで元通り。簡単に現状回復できます。
▼S BRICK内 誰でも自由にマステを貼れるスペース
レンガの壁に塗装下地用マスキングテープ・ペインタブルテープを貼ってからタカラ塗料オリジナルカラーの「サマークラウド」で塗装。自由にマスキングテープでデザインできる「お絵描きの壁」に(薄く透けている部分には塗装していません)
▼様々なマステを販売しているショップ
▼古民家「よりまち荘」をマステでリノベーション
壁紙、ふすま、窓、階段などいたるところをマスキングテープでデコレーション
▼塗装下地用マスキングテープ・ペインタブルテープを使って壁のペイント
今回タカラ塗料が施工した古家「よりまち荘」の二部屋。原状回復が必要ということで、塗装下地用マスキングテープ・ペインタブルテープを貼ってから塗装。その後にmtマスキングテープの装飾でリノベーション
▷実際の施工の様子はこちらからご覧いただけます
来場者した方は、「これだったら自分でもDIYできそう」「賃貸だからペイントするなんて発想はなかったけど、やってみたくなった」「部屋の壁を自分の好きな色にできるなんて最高!」など興味津々な様子でご覧になっていました。
ご興味がある方は、ペインタブルテープを実際に試し貼りしていただくこともできます。
原状回復が可能な塗装下地用マスキングテープ・ペインタブルテープでリノベーションした部屋を実際に見られる貴重な機会です!
11/1まで開催しているのでぜひ訪れてみてください。
▷壁紙に貼って塗って剥がせるマスキングテープ・ペインタブルテープの商品ページはこちら
2023年10月16日 | CATEGORY:DIY壁ペイント, news, ペインタブルテープ
10/19から淡路島の洲本市で開催される「mt project at 洲本×S BRICK」。
マスキングテープのmtシリーズで人気のカモ井加工紙様と、洲本市で地域の方と観光客との交流拠点を運営するS BRICK様がコラボして、地元商店街やお寺、古民家などをマスキングテープでリメイクするプロジェクトです。
このプロジェクトに、タカラ塗料も参加しました。施工したのは、よりまち荘という古民家母屋の二部屋です。このよりまち荘は、普段大学生のフィールドワークの拠点として活用されているようです。
ほぼ同じ造りのこの古家の二部屋はきれいに整えられていましたが、壁や床がプリント合板で作られているせいか、古めかしい印象の部屋でした。
この古家は原状回復しなければならないということで、「剥がすだけで原状回復が可能な塗装下地用マスキングテープ・ペインタブルテープ」を貼って原状回復可能な状態にしてから塗装します。
部屋のデザインを、よりまち荘の管理人さんに考えていただきました。
デザイン案はこちらです。
東側の部屋は朝日に、西側の部屋は夕日に照らされた海や山をイメージしたとのこと。壁全面と天井にペインタブルテープを貼ってから塗装した後、mtマスキングテープで装飾していくというデザインです。
他にはない、とっても素敵なインスタレーションになりそうです。
大事なのは、mtマスキングテープとタカラ塗料のオリジナルカラーが上手くマッチするかというところ。管理人さんはタカラ塗料のサイトを見て、それぞれ世田谷ベースカラーとテラコッタオレンジをセレクトされていましたが、モニターで見る色と実際の塗料の色味には相違があるので、塗装色についてはタカラ塗料で調色することになりました。
世田谷ベースカラーとテラコッタオレンジにmtマスキングテープを当ててみると…
▼世田谷ベースカラー
▼テラコッタオレンジ
やはり色の彩やかさや明るさが違うため、不釣り合いに感じます。
mtマスキングテープの色味に合わせて調色した色がこちらです。
▼東側の部屋 朝日ブルー
▼西側の部屋 夕日オレンジ
鮮やかさ、明るさが揃って塗料とmtマスキングテープの色味が上手くマッチしています。管理人さんにOKをいただき、この色で塗装することに決定しました。
施工したのは10/5と10/6の二日間。
ペインタブルテープはリリースしたばかりの新商品ということもあり、部屋の壁全面と天井にペインタブルテープを貼るというのは初めての試みです。施工メンバーで事前ミーティングをして、貼り方の作戦を立ててから施工に臨みました。さらに施工当日は洲本市の地域の方にご協力いただきました。
プリント合板は凹凸がなくツルツルとした素材のため、エンボスがある壁紙より貼るのが大変なんじゃないかと心配していましたが、比較的きれいに、大きなシワが寄ることもなく貼っていくことができました。
細かいところは、普段養生(塗らないところを保護すること)するのに使うマステを使いました。テープの上からペンキを塗るので、継ぎはぎでもところどころマスキングテープの色が違っても気にしなくていいのがこの塗装方法のメリットです。
大変だったのは天井に貼る作業です。地域の方々とアイデアを出しあいながら、どういう風に貼るのが効率がいいか探っていきます。
その結果、貼り始め・中継・貼り終わりと三人で作業していくことになりました。「肩をずっと上げているのがしんどい…」という声も時折聞こえてきましたが、貼りすすめていくうちに慣れてきてスムーズに貼り終わることができました。この連携プレーには脱帽です。
▼ペインタブルテープを貼り終わった状態がこちら
ペインタブルテープを貼り終えたら、壁の上半分をややクリーム色がかった色味のタカラ塗料オリジナルカラー、ミルクセーキで塗装します。
東側の部屋のミルクセーキの塗装までで一日目の作業が完了。
思いの外ペインタブルテープを貼る作業が順調にいったので、二日目はとにかく塗装するのみ。なんとか二日間で施工を終わらせることができそうです。
二日目は東側の部屋のメイン色、朝日ブルーの塗装と、西側の部屋のミルクセーキの塗装から作業開始。
塗料には、色によって下地の色が「透けやすい」「透けにくい」という差があります。これを「隠ぺい力」といいます。オレンジや赤、黄色などは特に透けやすい=隠ぺい力が低い色と言われています。
朝日ブルーの色味は隠ぺい力が高かったので、二回塗りで下地の透けがなくなり塗装が完了しました。
乾いたのが確認出来たら不要なマスキングテープを切り取ります。
さらに、装飾用のmtマスキングテープでデザインしていきます。
西側の部屋もいよいよメイン色夕日オレンジの塗装です。
朝日ブルーと違ってやはりオレンジは隠ぺい力が低く、下地の色が透けたりムラがなくならずなかなか色が決まりません…。
五回塗りでやっと色が決まりました。
不要なマスキングテープを切り取り、装飾用のmtマスキングテープを貼ってすべての作業がついに完了しました!
▼完成写真がこちら
古めかしい印象だった古家の二部屋が、塗装と装飾で見違えるようになりました。
施工にご協力いただいた地域の方からは、「ペインタブルテープで原状回復が簡単にできるんだったら、賃貸物件だけじゃなくて色々なところで使えそう」「塗装って意外と簡単で楽しい!」「古家の部屋からの代わり映えがすごくて、頑張った甲斐があった」など、驚きと喜びのお声をいただきました。
イベントが終わったら、ペインタブルテープを剥がすだけで現状回復ができます。
直接塗装ができない賃貸物件での使用の他、このような期間限定のイベントの際にも「剝がすだけで原状回復ができるペインタブルテープ」を使うのがおすすめです!
この部屋は10/19~11/1までのイベント期間中、どなたでも実際にご覧いただくことができます。お近くの方はぜひ、遊びに行ってみてください。
▼壁紙に貼って塗って剥がせるマスキングテープ・ペインタブルテープの商品ページはこちら
2023年9月19日 | CATEGORY:news, イベント, ペインタブルテープ
あきらめていた賃貸での塗装を実現できる「ぺインタブルテープ」を共同開発したご縁で、おしゃれなマスキングテープでおなじみのmtブランドを持つカモ井加工紙株式会社が年に一度開催している「mt factory tour」に参加させていただきました。こちらは、岡山県倉敷市にある工場でmtが完成するまでの一連の流れを見学できるもので、限定商品も多数ゲットできます。
そしてなんと、vol.12のデザインテーマは、「塗料」でした。キービジュアルのペンキが飛んだようなデザインだけでなく、刷毛やローラーをモチーフにしたグッズも販売されていました。
<マスキングテープでラッピングされたバス(上)と様々な柄のマスキングテープで作成されたウェルカムボードの文字(下)>
<物販エリアの様子>
沢山の商品が並ぶ中、1つ売りのマスキングテープは限定もの、発売シーズンやテーマに分けてランキング形式で商品が展開されていました。デザインが見やすく確認しやすいことはもちろん、全ての商品に視線が向くようにディスプレイされていて、気づけばついあれもこれもと手に取ってしまっていました。
売上ランキングを詳しく見てみると、
無地のもの 1位 マットホワイト 2位 マットブラック 3位 ローズピンク
シンプルなデザインのもの 1位 ドット・ホワイト 2位 ストライプ・ホワイト 3位 ドット・いちごミルク でした。
<売上ランキング 無地のもの(上)とシンプルなデザインのもの(下)>
弊社の内装に塗るオリジナルカラーの売上ランキングは、1位 マットホワイト 2位 サマークラウド 3位 世田谷ベースカラー
車にDIYで塗装できる刷毛塗全塗装用の塗料は、1位 マットブラック 2位 イーグルブルーグレー 3位 オリーブドラブとなっています。マスキングテープと同じく無難な色が人気な印象です。
マスキングテープとオリジナルカラーは明るい色が上位なのに対し、車用の塗料は暗い色が上位に来ています。小物や部屋と車、という場所に求める条件の違いもあるので比較にはならないかもしれませんが、車は男性が塗装されることが圧倒的に多いので暗い色が人気なのかもしれないと感じました。
<商品ディスプレイ>
ふたを閉めればそのまま持ち運べるような、遊び心とイベントへの意識を兼ね備えた什器での展開も、シンプルで商品を邪魔しないうえに可愛らしさもあり、とてもマスキングテープに合っていて素敵でした。
<日本の色100>
またセット売りの商品には、シルバーやゴールド系のセットや、7本ほどを使ってグラデーションになったものなどがありました。
中でも目を引いたのは「日本の色100」でした。日本の伝統色が10色ずつセットになったものが10種展開されていました。沢山の色が並んでいるだけで、とても惹きつけられたので、今後のタカラ塗料店頭での商品ディスプレイの参考にしたいと思いました。
今回の工場見学で、ぺインタブルテープの可能性が大きく広がりました。
ぺインタブルテープとは、ペンキが塗れる幅の広い塗装用マスキングテープです。このマスキングテープの上から塗装すれば、原状回復が必要な賃貸物件の壁紙でも好きな色に変えられます。
壁紙の色を塗り変えたいけれど賃貸だからDIYできない、とあきらめている方や、ペイントDIYしたいけれど直接塗るのは心配という方、経年劣化でボロボロになった壁紙をどうにかしたい、とお困りの方におすすめです。また、部屋のドアやキッチンの腰壁などツルツルとした素材でも、このテープを貼れば下処理の手間なく塗装することができます。
▼壁紙に貼って塗ってまた剥がせるマスキングテープ ペインタブルテープ
https://takaratoryo.shop/?pid=175604677
<バスの車内の床の様子>
ぺインタブルテープ発売当初、お客様から「ぺインタブルテープを床に貼ることはできますか。」というお問い合わせがあったものの、歩行するうちに破れたり、重なった部分がめくれてきてしまったりという可能性が高くおすすめはしていませんでした。ですが、駅から工場への送迎に使われるバスが内装もマスキングテープでラッピングされていて、そのバスの床に貼ってあったものが靴で歩行しているにもかかわらず継ぎ目のめくれが目立ちませんでした。ぺインタブルテープは上から塗装をしますのでよりめくれが起こりにくく、お勧めできるかもしれないと実験してみたくなりました。
また、車を印刷したテープではなくペイントでデコレーションしてあり、車や自転車の塗装にも十分使っていただけるのではとぺインタブルテープの活躍できる場所が大いに発見できた機会となりました。
<マスキングテープの上から塗料でデコレーションされた車>
マスキングテープのイベントではありましたが、塗料とペインタブルテープの可能性を感じるような発見があり、新たな商品を生み出すためのアイデアも多く詰まっていました。1歩足を踏み入れただけでワクワクする空間で、たいへん刺激を受けました。
弊社の塗料でもワクワクを感じてもらうにはどうしたらよいか、様々な点を見つめなおし、考えるきっかけとなりました。